伊藤公一朗のレビュー一覧

  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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     本書は、計量経済学を数式を用いずに分かりやすく記述がされた入門書である。
     自分は経済学に疎いため、社会に対するデータ分析手法を用いた効用等を調べる試みが計量経済学や公共経済学に帰着することを全く知らなかった。疑問点や興味が湧いた際に専門的なことを調べようと思う際は該当する学問分野を調べることが必要になるが、その筋道を示してくれることは大変ありがたい。
     数学の知識が本来必要になるであろう分野に、オバマ大統領の選挙HPの例を取り上げるなど、具体的で興味を抱きやすいトピックが選ばれているところに初学者への配慮を感じる。
     また、本書はグラフが多用されているが、ひとつのグラフに対して数ページを割

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    2025年06月27日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    数式を一切使わないので非常に読みやすく、データ分析とはどういう概念なのかということが誰にでも体験できる。

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    2025年04月25日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    一線級の研究者によるデータ分析の手法がとても分かりやすく書かれた良書。

    突き詰めると、比較できる状況をいかにして作り出せるかが大切ということだろうか。

    本筋とは逸れるけど、「何らかの結果を出さなければらならいのは間違い。データ分析の結果、なんの結果も得られなかったということも、十分立派な研究成果」という記述が印象的でした。

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    2021年04月17日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

    購入済み

    因果関係は大事

    第60回日経・経済図書文化賞、第39回サントリー学芸賞受賞。2017のベスト経済書かもしれない。データで因果関係を知るために必要なことが分かる

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    2017年12月27日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    会社の推薦図書にあり、データ分析がマイブームであるため読んだ。

    物事の因果関係を特定する際の実験に関して書かれた本。

    事象Aが起こった時にその事象の原因Bについて予想することはできても断定することは難しい。なぜなら、B以外の原因も考えられるためである。

    例えば地球の平均気温が上がっているという事象に対して、二酸化炭素を大量に排出しているからだと予想することはできても、二酸化炭素以外の要素(その他の物質、地球の気温周期、太陽活動の周期)の可能性を排除できないため二酸化炭素が原因と断定することは難しい。

    だが、本書だと特定の前提や環境、条件などを置くことにより限定的であるが「BによってAが

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    2025年04月08日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データ分析の中でも因果関係に焦点を当てた本書。はじめにデータから因果関係を導き出すことの難しさに触れた後、その因果関係を分析するための方法を紹介していく。紹介される方法は、ランダム化比較試験(RCT)、RDデザイン、集積分析、パネル・データ分析の4つである。
    本書が最も特徴である点が、「数式を用いない」点である。著者はあとがきで「中高生からでも十分読み進められる入門書という側面を重視し」(伊藤、2017、p.271)たとしているが、まさにその通りであるように思う。数式を用いないため、完全に理解をするには至らないかもしれない。しかし、データの因果関係について、新たな視座を持つことができる良書であ

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    2025年01月20日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データ分析、すなわち、統計学の本であるが、数学的な説明を最小限にとどめた上で、統計学の基本的な考え方を説明しているもの。説明はとても分かりやすい。特に「因果関係」と「相関関係」を論じた「第1章 なぜデータから因果関係を導くのは難しいのか」が面白かった。
    ■「因果関係」は、XとYが相互に関連しているだけの「相関関係」とは全く異なる
    ■しかし、ビジネスや政策評価、新聞やテレビなどの報道において「因果関係」と「相関関係」が混同されている場面は非常に多い
    ■ビジネスの場でも政策形成の場でも因果関係を見誤ると誤った判断につながり、大きな利益損失や税金の無駄遣いを招いてしまう

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    2025年01月11日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    分かりやすい実例満載でとても読みやすかった。
    因果関係って、あまり考えずに原因と結果を結び付けてしまう日常をすこし反省。

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    2024年03月12日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    この本でも相関と因果をしっかり区別すべきことを強調した上で各データ分析手法を解説している。
    RCT: ランダム化比較試験、自然実験(RDデザイン、集積分析、パネル・データ分析)
    本書執筆にあたっては最近メディアへの露出も多い成田悠輔氏も携わっている模様。

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    2023年08月16日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データをどのように扱えば良いのか?結果だけを過大解釈してしまう弊害など、データを扱うにおいて重要な考え方が数式なしで書かれていて、非常にわかりやすかった。

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    2023年06月03日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    【因果関係の証明】
    原因と結果のズレに敏感になる。
    十分かつ偏りのないサンプル数、同条件が必須

    可能なら、介入、比較グループそれぞれで介入前後のデータを見る。

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    2021年11月30日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    わかりやすい。計量経済学 ビッグデータからの因果関係のみきえわめの考え方 RCT RDデザイン 集積分析 パネル・データ分析
    行政データ経営データ活用紹介

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    2021年08月15日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データ分析を計量経済学の観点で分かりやすく説明してくれている本書。

    数学的知識は一切必要なく、電気代の値上げと電気使用量の変化の関係など、我々にとっても身近なテーマにどう答えを出すのかを解説してくれている。

    主な手法としては、ランダムに調査サンプルを抽出するRCT、ランダム抽出が難しい場合、擬似的にRCTに近い構造を作り出す、RDデザイン、集積分析、パネルデータ分析が紹介されている。

    こうした分析は、対象となる範囲での分析結果としては興味深いものの、例えばそれを日本全土などに適用する政策に落とし込むには大いに難度が高まるなど、現時点での限界にも踏み込んであり、良書と言える。

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    2021年06月23日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データ分析の入門書としては最適。実例が多く掲載されており、データ分析がいかに重要かがよく伝わってくる。特にオバマの選挙戦略は結構面白かった。意思決定1つ変わるだけでこれだけ結果も変わってくるということを知ると、データ分析の可能性を改めて感じる。

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    2021年03月23日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データは存在するだけでは価値はない。そのデータをどう利用するかに価値がある。この広告(X)と今年の売り上げ増(Y)の動きは連動しているが、本当に因果関係は成立しているのか?本当は別の原因が見えないところに存在しているのではないか?本書はデータから物事(XとY)の因果関係を読み解く難しさから始まり、その因果関係を読み解くためにはどういった手法があるかについて順番に紹介している。
    本書ではRCT方法をはじめとする約5つの手法を小難しい数式を使わず、単純明快に解説してくれるため、内容がすんなり入ってくる。特にオバマの選挙運動中のウェブサイトにおけるRCTは例が分かりやすく、理解が進んだ。どの方法にも

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    2021年03月10日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    統計学を実際のビジネスの場で活用した事例が数多く載せられており、非常にわかりやすい。
    因果関係と相関関係の違いがわかっただけでもよかった。最後に次のステップの本も紹介されているので読んでみようと思う。

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    2021年02月14日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    ネタバレ

    読書的には、正しくデータを分析して、そこから得られる科学的なエビデンスが、企業や政治のあらゆる取り組みにうまく応用できるということだ。
    正しくデータを分析したいとき、外部の要因が調べたい因果関係に影響してくると、そのデータは不十分となる。
    データ分析の方法としては、RCT、RD、集積分析、パネルデータ分析が本書では紹介された。
    それぞれには、メリットデメリットが存在し、時や状況に応じて使い分ける必要がある。
    日本ではまだまだ公的なデータ分析が進んでいないので、国はもっと、専門家の情報へのアクセスを進め、産学官連携し、得られた科学的なエビデンスに基づき、政策を決定していくべきだと述べられている。

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    2021年02月08日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    データ分析を用いて因果関係に迫る方法論の入門書。数式を一切用いず、因果関係を見出だすための思考法・アプローチ方法を実例を示しながら、直感的に理解できるように構成されている。基本的な考え方を理解しているだけでもとても有益だと思う。

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    2021年02月08日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    数式を使わないでできる因果分析の解説
    分析じゃなくてデータ選択で因果を図る手法の説明が主
    因果分析の説明は式が入ると難しいからこういう本でイメージ作るのが良い

    介入効果は根本的には観測不可能。平均介入効果として調べられるようにする
    ランダム化比較試験では透明性・説得力のある説明が可能
    RDデザイン:非連続で分析するRDデザイン、
    集積分析:ヒストグラムの偏りを調べる
    差分の差分法:平均トレンドの引き算で因果を調べる

    専門家:問題把握、問の検証、データの検証、実験のデザイン、分析とプレゼン
    外的妥当性と内的妥当性、介入の波及効果

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    2020年12月06日
  • データ分析の力 因果関係に迫る思考法

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    境界線で非連続に変化する状況に注目する(RDデザイン)
    例:ある年齢で制度が変わる

    階段状に設定されている制度に対する反応(集積分析)
    例:税率、補助金、割引

    複数のグループの複数期間のデータを比較する(パネル・データ分析)
    例:ある年から特定の対象への制度が変化した場合

    電力価格が上昇すると、電力消費量は低下する。モラルに訴えるよりも、価格を変化させる方が効果は高い。

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    2020年10月15日