川名壮志のレビュー一覧

  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    過去の少年犯罪に対する、マスコミの対応について述べている。時代背景によって、変わっていくのが非常に興味深い。

    今後も見守りたい。

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    2023年07月28日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    ネタバレ

    ■学んだこと:現地取材の重要性
    ■アクション内容:現地に行って情報をとる

    我が子と思いきや、赤の他人だったの章は、とても面白く、また考えさせられる内容だった。

    親子その本質は、血のつながりか、育てた日々か。

    DNA鑑定されたら、科学的に親子が分かっているわけだから、法律も変わっていくと思ったら、そう一筋縄ではいかない。確かに考えてみたら、そうだよなと。

    「あなたの子どもじゃない、なんて言われても、一度でも抱き上げたら、情は移ります。それなのに離婚して、しかも『血がつながってない』という理由で子どもとさえ離れ離れになるなんて、つらすぎます」。写真を撮った時のエピソードなども交えながら、何

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    2023年05月14日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    少年事件は「社会の鏡」。時代と共に大人たちが少年を見る視点も変わっていく。事件を羅列し変化を探る毎日新聞記者による一冊。

    山口二矢、永山則夫、酒鬼薔薇。その他多くの少年事件を紐解いて、社会の描く「少年」観の時代による変容を追う作品。

    裁判員裁判制度、市民が裁く時代、「少年」という見方は消えつつある。

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    2022年11月13日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    民事編と刑事編に分かれて構成されており、最高裁がどういった過程で判決を下していくのか読み応えがあった。特に刑事編では裁判員制度が導入されて民意を取り入れることの意義や変遷までも書かれていて、自分だったらどのように考えるか悩ましい事件を取り上げていた。被害者に同調して感情的になる面もあるが、整合性や合理性を無くしてはならない。最高裁のしごとが素人ながら知れてよかった。何より浮世離れした人たちのイメージがあったが、そのイメージも良い意味で変わった。いろいろ考えさせられる本は面白い。

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    2022年01月10日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    著者の川名壮志さん、これから『ポスト池上彰』として引っ張りだこになるんじゃないかな。

    めちゃくちゃ理解しやすくて且つ面白い!

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    2017年10月17日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    最高裁のことだけでなく、家裁や高等裁判所と裁判員制度のこともよく分かる。
    そもそも裁判がどういう流れで一審、二審…と進んでいくのか。1・2審までが証拠や証言をもとに事実関係を確認していく事実審。最高裁は1・2審の判断が法令解釈の誤りや判例違反ではないか、ある法律が憲法に違反していないか、と言ったところを審理するので法律審。へ〜。
    量刑の決め方、犯した罪に応じて、刑の重さが決まっている「罪刑法定主義」のこと、よくできた仕組みであるなぁと感心。

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    2017年08月11日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    最高裁とはどんな場所なのか、大法廷・小法廷の違いは何か。 我々がよく理解していないような事柄が判りやすく書かれています。

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    2017年04月23日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    戦後復興期から現在までの少年事件の歴史を、報道の視点からひもといた本。

    少年事件に対して、司法や報道、国民の意識がどう変化したかを解説しています。

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    2024年09月01日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    世間の少年事件への眼差しは、時代と共に大きく変わる。特に現代は、「少年」に責任を問い、「大人扱い」をする向きにある。
    最近のどの事件・事故にも言えることだが、今日は事件の責任を「個人」に負わせ、終わらせてしまうことが多い。だが、終わらせてしまう前に、事件を通して社会や環境を見直すべきではないだろうか。これらは重要な視点だと強く思う。

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    2023年11月29日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    「少年」事件史が、時系列に分かりやすく書かれており、この切り口は目新しく興味深く読めた。
    少年による事件は、壮絶な、かつ悲惨な家庭環境による人格形成が原因のことが多いため、更生を第一に考える少年法の理念を頭では理解しようとするけど…人生はただの一度きり、命は何より大切、そしてその命がなんの落ち度もないのに突然断ち切られる、それにより被害者の家族や周りの人の人生までズタズタにしてしまう、ということを思うと…大人気ないと言われるかもしれないが、心ではこの理念がどうしても受け入れられない。

    筆者が書くように「加害者が、少年であろうと、成人であろうと、被害者の受けた被害は変わらないという現実」。本村

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    2023年02月12日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    「どんな事件か」ではなく、社会や新聞がどのように「少年事件」を扱ったかの視点は、とても新鮮でした。凄惨な事件が起こると、人々は何かのせいにしたがるが、それが時代とともに変わっていった、ということに怖さを感じました。

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    2022年12月25日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    普段ニュースでしか意識しない最高裁だが、人の下に法があるのではなく、法の下に人がいて、それに一番従順なのが最高裁だという。例えば婚姻後の男女はどちらか片方の性を名乗るという法がある限り、男女別姓は合法だという判決を出すのはかなり難しいらしい。ジェンダー論や少子化対策を早急に進めるには婚姻後の男女別姓を認めるべきだと私は思うが、最高裁は裁判に持ち込む前に立法権を司る国会で民意を汲んだ審議を十分にすべきだという。

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    2022年12月05日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    ネタバレ

    大学生の時、『兵士たちの連合赤軍』という本を読んだ。浅間山荘に立て篭もった植垣康博氏の書いた本。リンチの詳細も書かれていて、イラストも鮮烈だった。今はもうあんな残酷な描写は読めないと思う。体力があったんだと思う。後は、共感能力が不足してたのかも。

    この少年事件史も、それほど強烈な描写はされてないのに、今回は読むのがしんどかった。

    しかし、不思議なことに、時系列に書かれている事件を追うごとに、しんどさが減ってくる。

    少年事件についてのマスコミの報道の仕方が年々変化しているというのがこの本の趣旨だが、それが関係しているんだろうか。

    かつては少年事件は加害者の親の立場から報道されていて、それ

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    2022年12月04日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    新聞記者である著者が、「下世話で知的で、ロジカルでウェット」な最高裁について、その仕組みを解説。著者が取材した中で、とりわけ俗っぽくて、なおかつ最高裁のしくみがよくわかる裁判を厳選して4つ紹介している。例えば、DNA型鑑定が証拠となった親子関係不存在確認訴訟や裁判員裁判で出た死刑判決を破棄した刑事訴訟などである。
    本書は、一般人には縁遠く思える最高裁について、非常にわかりやすく、また、(知的に)面白く解き明かしていて、最高裁を身近に感じることができるようになること請け合いである。著者が優れた新聞記者であることがよくわかる。
    一つ一つの最高裁判決(決定)に、裁判官も含めた人間ドラマが潜んでいると

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    2017年01月29日
  • 記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す

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    ●は引用、その他は感想

    そう言えば、そういう「少年」事件があったね、という思いが多い。たぶん、その時は興味を持っていても、自分の日々の生活や、それこそ次から次へと起こる事件(少年だけでなく)で忘れていってしまう。

    ●新聞の紙面をめくってみると、戦後から現在にいたる過程で、世間がとらえた「少年」像は、そのイメージがはっきり変化してきている。少年事件に、不変の常識などない。「少年」は、常に時代によって相対的に位置づけられているにすぎない。その意味で、その存在はきわめて不確かで、曖昧だ。絶対的な「少年」の実像など、どこにも存在しない。
    ●これまでみてきたように、新聞は事実を報じているが、取り上げ

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    2023年01月21日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    新聞記者が最高裁判所への取材から、その機能や裁判官の仕事、判決の背景にある裁判官の立場や、時々難しくなる判決文などをわかりやすく解説している。

    特に裁判員制度で出された判決が最高裁で覆された事例において、法の番人としての最高裁判所裁判官の立場や考え方から、なぜ覆されたかの説明が細かくされている。一見「世間の良心」と解離があるのではと思わされる事例でも、そこには明確な根拠があり、それでも杓子定規に法律・過去の事例に当てはめるだけでなく課題を投げ掛けるなど、三権分立とも関係してくる裁判所の考え方が説明されている。

    そういえば裁判員制度、最近あまり耳にしなくなった気がする。結構な高い確率で回って

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    2022年03月11日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    親子関係の確認、夫婦別姓、死刑をめぐる量刑の問題について、最高裁の判例を見ながら、最高裁の仕組みや具体的な仕事などを、親しみやすい筆致で解説していく。最高裁に関する最初歩の入門書としては悪くないかもしれない。

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    2019年09月17日
  • 密着 最高裁のしごと 野暮で真摯な事件簿

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    最高裁判所を取材対象にしてきた著者が、一般にはほとんど縁がない最高裁についてわかりやすく説明した解説書。
    まず、親子関係不存在確認訴訟から解き明かしてくれる。何やら小難しい言葉だが何のことはない、子供が夫の子か不倫相手の子か、という裁判。
    このような身近な事件も扱うと、最高裁を身近に引き寄せてくれる。
    一方、最高裁が、下級裁判所(地裁・高裁)と全く違ってユニークなのは、「評議の秘密」の縛りが緩和されること。確かに、裁判結果を掲載した新聞に、各裁判官の意見が載っている。
    そして、最高裁が他の裁判所と違う大きな点は、「憲法の番人」であり、最大の武器は「違憲審査権」であると。

    しかし、それらがどの

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    2016年12月30日