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Posted by ブクログ
新聞記者である著者が、「下世話で知的で、ロジカルでウェット」な最高裁について、その仕組みを解説。著者が取材した中で、とりわけ俗っぽくて、なおかつ最高裁のしくみがよくわかる裁判を厳選して4つ紹介している。例えば、DNA型鑑定が証拠となった親子関係不存在確認訴訟や裁判員裁判で出た死刑判決を破棄した刑事訴訟などである。
本書は、一般人には縁遠く思える最高裁について、非常にわかりやすく、また、(知的に)面白く解き明かしていて、最高裁を身近に感じることができるようになること請け合いである。著者が優れた新聞記者であることがよくわかる。
一つ一つの最高裁判決(決定)に、裁判官も含めた人間ドラマが潜んでいるということがよく感じられた。DNA型鑑定と親子関係、また、夫婦別姓の問題について、現行法の解釈を前提とする裁判で決着するのはなじまず、国民的な議論を踏まえて、立法政策の問題として検討すべきという趣旨の個別意見が出されていたことが印象に残った。立法府の責任というものを感じた。
Posted by ブクログ
新聞記者が最高裁判所への取材から、その機能や裁判官の仕事、判決の背景にある裁判官の立場や、時々難しくなる判決文などをわかりやすく解説している。
特に裁判員制度で出された判決が最高裁で覆された事例において、法の番人としての最高裁判所裁判官の立場や考え方から、なぜ覆されたかの説明が細かくされている。一見「世間の良心」と解離があるのではと思わされる事例でも、そこには明確な根拠があり、それでも杓子定規に法律・過去の事例に当てはめるだけでなく課題を投げ掛けるなど、三権分立とも関係してくる裁判所の考え方が説明されている。
そういえば裁判員制度、最近あまり耳にしなくなった気がする。結構な高い確率で回ってくるはずだが、私の周囲ではいまだに経験した人がいない。
Posted by ブクログ
最高裁判所を取材対象にしてきた著者が、一般にはほとんど縁がない最高裁についてわかりやすく説明した解説書。
まず、親子関係不存在確認訴訟から解き明かしてくれる。何やら小難しい言葉だが何のことはない、子供が夫の子か不倫相手の子か、という裁判。
このような身近な事件も扱うと、最高裁を身近に引き寄せてくれる。
一方、最高裁が、下級裁判所(地裁・高裁)と全く違ってユニークなのは、「評議の秘密」の縛りが緩和されること。確かに、裁判結果を掲載した新聞に、各裁判官の意見が載っている。
そして、最高裁が他の裁判所と違う大きな点は、「憲法の番人」であり、最大の武器は「違憲審査権」であると。
しかし、それらがどの程度有効に機能するのかな~。裁判所も国家機関の一つだからね・・・
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記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す
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