アーネスト・メイスン・サトウのレビュー一覧

  • 一外交官の見た明治維新

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    アーネスト・サトウといえば『遠い崖』という、朝日新聞にずっと連載されていて、今では朝日文庫から全10巻にまとめられている日記抄がある。
    この本は、そのサトウがイギリス外交官として幕末から明治の日本でさまざまな立場の人と交わった記録を、丁寧な解説付きで紹介している。
    誰もが良く知る維新の志士や天皇、公家なども登場するので、興味深い。

    これを読んで『米欧回覧実記』を読むと面白いと思う。

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    2021年05月02日
  • アーネスト・サトウの明治日本山岳記

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    訳者解説によれば、明治日本の「近代登山の幕開け」に大きく貢献した人物でもあったサトウ。その残された著作から登山関係の文章を抜粋して編集したものということである。
    それぞれの山について、まず伝説や歴史、万葉集などの歌集などの文学作品などを引用して解説した後、実際に登山したときの様子が語られる。

    読んでいると、本当に登山や、歩くことが好きだったのだろうと実感する。
    景色の描写が素晴らしい。

    秘境奈良田から南アルプスを登ろうとしてとった宿の宿泊料が外国人だけ高いということで交渉したり、まずいソーメンを薄めたウイスキーで流し込んだりというあたりが面白かった。

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    2021年05月20日
  • 一外交官の見た明治維新

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    1、明治維新、岩倉具視の執拗なる警戒心は徳川派(反新政府派)へ強行に殺戮行動が行われたこと、また徳川派の逃亡者からの嘆願書においても厳しい沙汰をしているなど、余程の小心者だったのか。
    2、英国、仏国含めた諸外国公使たちの「中立」の立場は新皇帝派と徳川派(反新政府派)に対して米国戦艦の引き渡しも新政府の最終終戦宣告が出るまで試行する事なく、最後は岩倉に対して「中立宣言」を中止明言したことは疑問が残る。
    3、結局、幕末〜明治維新で様々な事件を起こした武士たちの夢は同じだったのか。攘夷と言っていた新皇帝派も新政府になると一変交易を開始するなど幕府側にいた多くの優秀な人材が新政府側の武士によって斬首さ

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    2021年07月10日
  • アーネスト・サトウの明治日本山岳記

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    ネタバレ

    アーネスト・サトウは幕末維新の時代に、英国公使のオールコックスやパークスの通訳官として活躍し、薩長との折衝に当たりました。司馬遼太郎の小説にも時々登場しますが、私は恥ずかしながら、サトウというのは日本名だと勘違いしておりました。元々本名がSatowというのです。

    日本滞在記を沢山残していて、サトウ文書として重要な史料となっています。「一外交官の見た明治維新」なども有名です。本書は、彼が日本滞在中の旅行記から、山岳記を抜粋したものです。

    北アルプス、富士山、南アルプス、熊野、日光など各地の山岳を旅行し、山道について、宿、出会った人々について忌憚ない印象を書き留めています。明治初期の日本の風俗

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    2018年11月10日