周藤蓮のレビュー一覧

  • バイオスフィア不動産
    生存に必要なあらゆるものが生成され、住民の望む形にその内部を変化させる住宅が発明された未来が舞台のSF。
    バイオスフィアⅢ型建築という存在やサイボーグなどが出てくるものの、その技術的背景などが掘り下げられることは少ないので、そこに物足りなさを感じる人はいるかも知れない。

    すべてが自己完結する空間が...続きを読む
  • バイオスフィア不動産
     ミステリ仕立てのSF。バイオスフィアⅢ型建築とは、内部で資源とエネルギーの全てが完結し、そこ住む人に恒久的な生活と幸福を約束する、未来の住居。言い換えると、死ぬまで外に出なくてもすむ完全引きこもりを可能とする住宅である。元ネタはバイオスフィア2実験だろう。

     主人公であるアレイとユキオイはバイオ...続きを読む
  • 賭博師は祈らない(5)
    よかった。1巻からすべて繋がる最終巻。(予想外の展開の連続!)その結末までぜひ最後の最後のページまで読んでほしい。(続きがよみたい…
  • 賭博師は祈らない(5)
    1巻から5巻までの集大成とはまさにこの事。
    作中での要素やこれまでの物語を余す事なく詰め込んでいる素晴らしい最終巻。
    ここで終わることに寂しさを覚える。
  • 賭博師は祈らない 2
    このコミカライズで一番好きなシーンが今巻の、ブラックチョコレートハウスの手下がラザルスの家を訪れ、偽札流出の容疑者としたリーラを攫ってゆくまで。原作ではこの場面はラザルス視点で語られるのでリーラがどう感じていたか窺えないが、コミカライズでは自分が容疑者とされていること、リーラを回収したいと話すブラッ...続きを読む
  • 賭博師は祈らない 3
    一冊まるまるリーラをとりもどすためのラザルスの賭け。かっこよかったです。2話目ぐらいから夢中になって読んだ漫画でした。原作と併せてどちらも楽しんだ。
  • 賭博師は祈らない 1
    コミカライズなので原作と内容は一緒だが、漫画は奴隷として買われたあと変わっていくリーラの表情がいい。闘鶏のシーン良かったです。
  • 賭博師は祈らない 3
  • 賭博師は祈らない
    賭博師と、儲けすぎて目を付けられないためにという理由で主人公に買われた奴隷少女にまつわる話、事件と顛末。コミカライズが良かったので買ったが面白い。とても良い。他では見たことがない話で素敵だった。
  • 吸血鬼に天国はない
    非合法の運び屋と天涯孤独の吸血鬼。
    ジャンルはファンタジーロマンス。
    大戦と禁酒法によって旧来の道徳が崩れ去った時代。
    嘘と秘密を孕んだ空っぽの恋。

    心理描写が好物な自分にとってこの作品は的を得ていてサクサク読めました。
    怪物に恋したって良いじゃないか。ちっぽけな幸福だろうがだからこそ大きな幸福を...続きを読む
  • 賭博師は祈らない

    倍プッシュだ…!

    男が生きるためには守るべき女が一人いればいい。ただそれだけで生きる活力が湧いてくるものだ。
    「どうでもいい」が口癖のコインを投げれば常に女神が微笑む神に祈らない主人公もそんな"男"の一人だった。

    "父親"の意思を引き継ぎ賭博師として目的もなくただ日々を生きていた彼も、守るべき少女と出会うこと...続きを読む
  • 吸血鬼に天国はない
    たたみかけてくるエモさに、めまいがしてしましました。
    大戦後の禁酒法の時代。非合法の運び屋と吸血鬼の恋物語です。

    冒頭からロマンチックな出会いが描かれ、運び屋という仕事の中でそれぞれの心情、吸血鬼の設定が掘り下げられていきます。
    いわゆる吸血鬼の特徴の使い方がとにかく上手いです。
    少しずつ近づいて...続きを読む
  • 賭博師は祈らない(5)
    最終巻。今回は前回までのような賭博勝負といった趣は弱くなって、前回の後日談といった内容。4巻が良かっただけにここで終わるのはもったいない気もするが、最後は綺麗に終わって作者の人と感性が合うような気がした。アニメ化しないかな。
  • 賭博師は祈らない(4)
    どうなることか、今度こそラザルス死んでしまうとハラハラした。
    それだけに最後は……! 見開き挿絵のフランセス見ましたか? 説明できないけどこんなぴったりな表情、はあ〜夫婦か!!
    繰り返し現れるフレーズや伏線回収も良いです。「十字架なくして王冠なし」。
    次巻で最後とのこと、名残惜しい。すごく良いものが...続きを読む
  • 賭博師は祈らない(4)
    会心の出来と思わせてくれるぐらい良かった。主人公の過去のモヤモヤした部分をこれ以上ない形で物語に落とし込んで昇華させていて、読んでいる方も胸が熱くなった。
  • 賭博師は祈らない(3)
    この間も読み応えたっぷりで、中世的でハードボイルドな世界観を堪能できる。リーラのキャラとしての魅力がどんどん増しているのもなんだかこそばゆいながらも素敵
  • 賭博師は祈らない(2)
    1巻でリーラという奴隷の少女を助けたため
    帝都ロンドンから都落ちすることになった
    賭博師のラザルス。

    次の落ち着き先はバースと決めたのは
    良いのですが、道中で事故に巻き込まれ
    地主の少女、エディスに出会って…。

    という導入。

    今回は、リーラを『買いたがって』いた人物と
    勝負がつきます。

    但し...続きを読む
  • 明日の罪人と無人島の教室2
    1巻魅力的をそのままに、登場人物それぞれの考える様々な秀逸なアイディアが次々と登場する作品で、作中全般で驚きながら読めるため、中々に面白い。
    並行してミステリーっぽさもあるので、色々と考えながら読めるのも良いです。
    ただ、人の未来が見通せる、等を始めとした突飛な設定を色々と置いている割に、現実的に考...続きを読む
  • 明日の罪人と無人島の教室
    人の将来を有限の可能性に絞り込めるようになった未来において、必ず犯罪すると予測された少年少女が無人島に集められ、共同生活を行う上で様々な事件に遭遇するお話。
    非常にわくわくさせてくれる設定で、また、細かな謎解きをメインとしての展開が所々意表を突かれて良かった。キャラクターが多い(生徒だけで12人)の...続きを読む
  • 賭博師は祈らない
    かなり好きな本だ。近世ロンドンの賭博師の話。キャラクターも魅力的だし、ストーリーも凝っている。(ジョンが名脇役すぎる!)
    強いて批判するなら、主人公の元カノは前半に登場シーンがあっても良かった気がする。あと前半の内容は世界観を描くといった要素が強く、後半の展開にあまり活かせてない気も。
    しかしその上...続きを読む