小川亮作のレビュー一覧

  • ルバイヤート

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    ノリよく力強く、でも哲学的な詩
    ざっくばらんに言ってしまうと「後先のことなんてクヨクヨしてでもしょうがないし酒飲もうぜ!」というところか。
    サクッとストレスなく読めるのでオススメ
    ↓一番好きな詩
    宇宙の真理は不可知なのに、なあ、
    そんなに心を労してなんの甲斐があるか?
    身を天命にまかして心の悩みはすてよ、
    ふりかかった筆のはこび*はどうせ避けられないや。

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    2023年11月05日
  • ルバイヤート

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    ネタバレ

     好きな詩やフレーズは数点ありましたが、全体的に読み流し。

     好きな詩。
    『わが宗旨はうんと酒のんでたのしむこと、
     わが信条は正信と邪教の争いをはなれること。
     久遠の花嫁に欲しい形見は何かときいたら、 
     答えて言ったよーーーーー君が心のよろこびをと。』
      ここの久遠の花嫁は、「自然、人生」の注釈有り。

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    2017年06月18日
  • ルバイヤート

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    過去を思わず未来を怖れず,ただ「この一瞬を愉しめ」と哲学的刹那主義を強調し,生きることの嗟嘆や懐疑,苦悶,望み,憧れを,平明な言葉と流麗な文体で歌う.11世紀ペルシアの科学者オマル・ハイヤームの4行詩.

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    2016年11月09日
  • ルバイヤート

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    あきらめというか悟りというか、一貫している。
    小さなことにくよくよしなくなるのと同時に、少し暗い気持になるのはなぜだろう。

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    2015年06月02日
  • ルバイヤート

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    オマル・ハイヤーム「ルバイヤート」赤783-1 岩波文庫

    『11世紀ペルシアの詩人ハイヤームは、生への懐疑を出発点として、人生の蹉跌や苦悶、望みや憧れを短い四行詩(ルバイヤート)で歌った。19世紀以後、フィッツジェラルドの英訳本によって広く世界中の人々に愛読された作品の、日本最初の原典訳。』(本書そでより)

    全部で143首が収められ、役者により八部に分類されています。

    八分類のなかでも特に

    『生きのなやみ』
    『むなしさよ』
    『一瞬をいかせ』

    あたりは真骨頂といった感じで、興味深い四行詩がいくつもありました。

    唯一、共感できなかったのは、やたらに酒を飲んで済まそうとするところでしょう

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    2015年03月09日
  • ルバイヤート

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    酒と無常の詩集。世界中で人気なのもなんとなくわかる。うんざりしながら酒を飲みたくなる一冊。
    イスラム教徒にしては特異な内容だなと思ってたら、作者は別にイスラム教徒ってわけじゃないんですね。

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    2013年08月22日
  • ルバイヤート

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    詩情というものをあまり解さない自分ではあるが、本篇は違った。
    刹那の美というか自暴自棄とさえ取れるような感情の発露に共感の思いを抱き、遠く中東の乾燥地帯の人間模様に憧憬の念を抱かずにはいられなかった。
    オマル・ハイヤームという人が過去に存在し、数百年を経てその情念が受け継がれていく、過去から変わらぬ人の営みがそこにある、そう感じた。

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    2012年09月04日
  • ルバイヤート

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    お酒が好きな人の詩集。

    もう酒と美人があればいい!
    今を楽しもーぜ!!っていうのが70歳の悟りです。

    ルバイヤートって作品名じゃなくて、4行詩集っていう意味なんだって(ルバーイイの複数系)。

    解説まで読んでよかった!

    お酒好きっていうのも現世を一番大切にっていうのも、イスラム教の神様絶対主義への反感であり(お酒とか女とか、禁止だもんね)、自然科学を純粋に研究したい自分とそれを許さない宗教の強い力へ物申したものであった。

    でもさ、天文学が素晴らしいのはラマダン月なんかを正確に行うため、つまり宗教のおかげで発展してるらしい。うーむ宗教パワーも悪かないな。かの有名なジャラリー暦の誕生だよ。

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    2011年11月04日
  • ルバイヤート

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    詩そのものは、現代の過剰な刺激に慣れた我々からすると、戯言のように見えます。著者は、当時最先端の科学者・哲学者で、かつ無神論者であったが、アラブ=イスラム教に征服された当時のペルシャ社会では、自由に発言することもままならなかった(当時、この詩集は私家本として出版される)。その背景を知るとき、改めて「酒」は真実であり唯美であり、ハイアームの渇望感が身に迫る。ということで、興味のある方は、後半にある訳者解説から読まれることをお勧めします。

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    2014年06月08日
  • ルバイヤート

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    お前らそんなに酒が好きか!、と盛大にツッコミを入れたくなる詩集。しかし、世界は幕が下りれば終わる舞台、人間はそこで踊らされる繰り人形…といった考えはシェイクスピアめいていてかなり好きです。

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    2012年02月25日