鳥山正博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脳科学者とマーケティング学者が、既存のマーケティングのフレームでは語られることない、説明の難しい現象、悪のマーケティングを解明します。
「ステマ」「ホストクラブ狂い」「後妻ビジネス」「振り込め詐欺」など。
なぜこうも簡単に脳がハマってしまうのかを解き明かします。
すごく面白いです!
おそらくマーケティングは、それまで学問の対象になりにくかった「商売」の領域について、学問の対象とするために「怪しくないこと」を無意識のうちに選択している。現実には、悪のマーケティング、 つまり「ブラックマーケティング」が厳然と存在しているにもかかわらず――。結果的に、マーケティングは「正しいこと」だけを述べる、”規範の学”になってしまっている。 ー 29ページ -
Posted by ブクログ
マーケティングがHuman to Humanになり始めていると。太古、人が作ったり獲ったりしたものを、人に売るという単純な構造だったが、間にいろいろな企業が介在して複雑になったと。モノを売るのではなく価値を交換するという観点で見直すと一方的にモノやサービスを売るのではなく、価値の交換であり、人と人のつながりで共創するモノであると。すべてのマーケティングは、モノを売っているのではなく、サービスの交換で、デザイン思考、デジタル化を取り入れることにより、そのH2Hが実現できると。
最近のコトラーを銘打った書籍は本人が主に執筆していなく、本書もドイツの方が書いていて、引用もドイツの事例だったり、理詰めだったりでわかりにくい部分も多かった。各章の最後にテストがあったり、監修の方の日本人向けの解説があったりするところが新鮮。 -
Posted by ブクログ
かつてマーケティングの標準的なフレームワークであった4Pの考え方は、デジタル時代の現代にはフィットしなくなっている。4Pはあくまで、企業視点で何を管理するかというものであり、そこに顧客という最も重要な存在が入っておらず、顧客の視点も入っていない。
本書は、現代においてマーケティングは人間を中心に添えたアプローチに転換するべきものと捉え、各種の主要な学説を集めたものである。そのため、アカデミックな記述がいくつも羅列される形となり、まとまりもなく、正直読んでいて面白いものではない。
一方、既にマーケティングがデジタルである事が前提となっている現代において、マーケターはどう顧客と向き合うべきかというヒントが多く提示されている。4Pのようにマーケティング界隈で誰もが納得し共有されるようなフレームワークはまだ出ておらず、本書でもいくつか提示されているが、これといったものは無い。そんな中、5Aという考え方は一つの切り口としては面白いが、やはり説得力不足は否めない。2021年に書かれているが、その後そうした言い方が全く定着していないのがその証左でもある。
課題が多い現代のマーケティングにおいて、少なくとも人間を中心に添えたアプローチというのは方向性としては正しいと思われる。しかし、それをどうやって実現していくのかという事については、マーケティングというよりは事業に関わる全ての人達がそれを普段の仕事の中で実践していくべきものであり、多くはオペレーションにおいて目の前の顧客を抽象的なものから一人の人間として対峙するといった事で実現されるのではないかと思う。そうすると、マーケティングは手法というよりはより哲学のような要素が強くなっていくのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ドーパミンは、自分へのご褒美、リスクや努力をともなって得た成果のほうが快感が大きい。
SF商法=新製品普及会の頭文字。催眠商法ともいう。
自由というのは、負荷が高い状況。自由に絵をかくより塗り絵のほうが簡単。あらかじめ道筋を用意したうえで、自分が選んだように見せかける。
システム1=速い思考は、自動的に発動する。感情や直感。
システム2=遅い思考は、努力しないと起動しない。
システム1は、ブランドが成り立つ基礎。
選択肢が多すぎると決断できない。松竹梅の3つ程度が適当。選択することも脳の負担になる。選択肢が少ないほど簡単に決められる。認知負荷は親近性が高いほど低くなる。ブランド効果の根拠。
右脳人間左脳人間という区別はない。性差も同じ。確証バイアスの典型。
アメリカでは、新商品には棚代をメーカーに要求する。そのためむやみには新製品を出さず、既存のリニューアルが多い。
日本では、新製品はとりあえず棚に並べられる。
そのため、日本のほうが新製品の失敗が多いように見えるが、全売上に占める新商品は、日本は一番高い。
残り僅か、得より損に敏感、損をちらつかせる商法=ポイント、マイル
タイムセール=できるのにやらなかったこと、に後悔する。
不安をあおる。
パチンコでギャンブル依存症になりやすい。巨大なギャンブル産業。ギャンブルにはまりやすい人は、ドーパミンの分泌量が多く受け取りやすい。
買い物依存症=開封されていない箱が山積みになっている。
新規探索性=ギャンブル依存、ゲーム依存、浮気性になりやすい。
やくざの兄弟の契りも、オキシトシンが発生している。
詐欺事件は、性善説的な社会基盤があるから発生する。
SF商法=催眠商法=新製品普及会、の略。
既に買った商品のcmを見る=一貫性の原理=自分の判断は正しかった。
返報性の原理=借りを作ったままでは居心地が悪い。
能力が劣った人ほど自己を過大評価する。
ナルシストは、容姿を褒めてもらいたいからナルシスティックなふるまいをする。
人は、自分のことを正確に見てしまうと、生きづらくなる。
ヒトの脳は、正確な読みよりも、心地よさに従おうとする。
右脳人間左脳人間はいない。