林屋辰三郎のレビュー一覧

  • 京都
    今から50年以上たった今でも輝きを失わない名著
    今では変化の少ない街、京都も時代に翻弄され、それを乗り越えながら何度も生まれ変わり現在に到っているということが分かった。
    なんだか古臭さしか取り柄のない今の京都を寂しく思った反面、今はなき建造物に思いを馳せたりもした。
    京都を重層的に理解でき、街歩きが...続きを読む
  • 京都
    今から50年以上前に書かれたものですが、京都の地域ごとに歴史を辿り、名所旧跡を巡り、今の京都を描き出すもので、読み応えがあります。この50年の年月のもたらした変化は大きいと思いますが、今度、この本を手に京を歩いてみます。
  • 南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け
    南北朝の争乱が長引いた原因は幕府側が優勢になると幕府側に内乱が起きるためである。幕府側の統制力の不安定さが、南北朝の争いを複雑にし、長期化させる要因となった。内乱の連鎖が、南北朝の対立をさらに長引かせる結果となった。
  • 京都
    歴史学者である著者が、京都の各地にのこる歴史の名所を案内している本です。

    京都といえばかならず、伝統をいまの時代にのこす町として語られますが、その「伝統」はけっして一枚岩のものではなく、多層的な形成の過程が積みかさねられてきたものだということがうかがわれます。また、1962年に刊行された本というこ...続きを読む
  • 南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け
    『応仁の乱』ほか、近年の中世史ブームに乗って復刊されたと思われる一冊。

    オリジナルは1957(昭和32)年で、あまり大きな修正は加えずに文庫→新書になったようで、結構、難しい言葉が使われている。が、丹念に読んでいくと、読みどころが多くて、新書とは思えない濃厚さだ。細かい戦の位置付けなど、参考になっ...続きを読む
  • 京都
    京都について知らなかったこと、いろいろ勉強になります。
    どれも興味深くてゆっくりと読みたくなります。
  • 南北朝 日本史上初の全国的大乱の幕開け
    この本の付章 内乱の余波 ということで、以下のように書かれていました。
    わたくしは、一つの歴史的事実の意義を評価する場合、いつもその前後の半世紀、通じて1世紀を明らかにすることを主張している。
    歴史の移り変わりをながめてみると、半世紀すなわち人間で言えば1世代(ふつう30年をいう)がすっかり変わると...続きを読む
  • 京都
    [ 内容 ]
    京都の発展のあとを地域的にたどり、千年の古都というその歳月を、都の中に求める試みが本書である。
    太秦の地に歴史の胎動を探り、街の規矩に平安朝の繁栄をしのぶ。
    古えを彷彿させる祇園祭。
    歴代王朝に因縁深い嵯峨・宇治・大原。
    京都を愛し、長くこの地に住む歴史家が、遺跡をめぐり時代を再現する...続きを読む
  • 京都
    「千年の都」京都。
    その京都を千年という時間と空間で区切って語らってみようというのが本著である。
    「千年」と云うが本著ではこの地に人が住み始めた縄文時代まで遡って現代(1962年著)までを15章に分けて15の時代と15の空間の歴史を描いた労作。

    新書一冊で千年の歴史を語ろうとすれば夫々が浅くなるの...続きを読む
  • 歴史の夜咄(よばなし)
    「日本人はどこから来たか」「日本人はいかに形成されたか」をお二方の豊富な知識でおもしろく語っています。日本の歴史についてもっと知りたくなった。