人工知能学会のレビュー一覧
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短編集というよりは
前書きがこの作品集の価値を大変高めている。
ショートショート集としては面白い作品ばかり ということではないが、AIの発達した世界の悲喜劇 このようなことはきっと起こりそうだな と考えさせるところにこの本の値打ちがあると思う。
SFと科学はお互いに刺激を受けあい手をたずさえて発展してきたのだから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレショートショート27篇。もちろん各々オチがあるのだが、最後まで読んで小気味よく忘却の棚に片付けるでにショートコースとは言え途中の景色、結末への推測憶測妄想が小説の構成要素である。
8つのテーマに分けられ、各々のテーマについて解説が入る。
【ゲーム】では、人間とは異質のアプローチで〈棋力〉を獲得するに至った将棋や囲碁のA I の手が人間プロ棋士の参考になる事例から、将来の創造的分野での協働を予測する。
人工知能は〈自己保存〉を〈本能〉として組み込まれれば、その究極の理想社会ではホモサピエンスを奴隷にして機械のボディをメインテナンスさせ、AI 同士でゲームなど嗜むだろうか。、文明を持った知性とし -
Posted by ブクログ
人工知能学会所属の学者十数人がそれぞれのアプローチで「そもそも知能とは」「そもそも人工とは」から対話形式で語る本。興味深いのは「人工知能研究は今のところ研究者間でゴールが共有されていない」ということ。一番簡単なところでは、「人間の思考を再現したいのか」「人間とは別の思考回路で新しい解を得たいのか」からして統一されていない。
そんなわけで各章ごとに論点がてんこ盛りなのだが、まず、クリエイティブであることと知識の多寡は関係ない、という最近の感覚はやはり脳の動きとしては「嘘」と言っていい。推論のためには知識、記憶が必要なのだ。
そして本当にクリエイティブな人はそんなことはとっくに経験的に知っている -
Posted by ブクログ
ネタバレ若木先生のブログでショート・ショートを書かれたと知り手に取りました。
どのショート・ショートも非常に面白かったです。
このショート・ショートは人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載されたもので、日本SF作家クラブ協力の元ショートショートを依頼したのだそうです。
そうした背景かつ掲載誌なので、人工知能に関するSFショート・ショートばかりでとても読み応えがあります。
ショート・ショート部分のみでなく、テーマごとに分類されそのテーマのショート・ショートが終わると解説文が挟んであるのですが
これがまた面白い。
普段AIといってもなんとなくの理解しかしていない分野なので
大変勉強になりました。
人間