畑中章宏のレビュー一覧

  • 21世紀の民俗学

    Posted by ブクログ

    いま起こっているちょっと変なことを記録しておくためのエッセイという印象。軽い感じでさくっと読めた。
    無音盆踊りは周波数別で炭坑節と踊るポンポコリンを同時に流してるとか、ちょっとおもしろかった。

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    2019年05月08日
  • 天災と日本人 ──地震・洪水・噴火の民俗学

    Posted by ブクログ

    いい着眼点、いま読まずしていつ読む、と取り組んだが、がっかり。
    民俗学ではエピソードの羅列が楽しいものだが、ちっとも楽しめない。
    ただ文献をまとめてみましたー、というだけの作者の姿勢にも疑問。

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    2018年07月20日
  • 21世紀の民俗学

    Posted by ブクログ

    気の利いたエッセイ、くらいの感覚で読み始めたが、読み終わってみると、マジメで意欲的な民俗学の本(といっても、学術ジャーナルではなくて、一般人への紹介本)
    痛絵馬や、聖地巡礼などに代表されるような、ちょっと変わったものを民俗学で捉え直す切り口から、
    1970年代に急速に連続性を失い、今は、過去とのつながりを見通せなくなった滅びゆくものの挽歌を歌った民俗学を、21世紀の未來に向けて再構築する実験の書でもあった。

    『「いくぶんか珍しくなりかけたも」のを拾い出し、「歴史の過程を明らかにする」ものと、そのための方法。二十一世紀の民俗学が模索しているものも、こうした民俗学にほかならない』ということか

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    2018年01月21日
  • 21世紀の民俗学

    Posted by ブクログ

    日経・産経の2紙の書評に載ったので期待したのだが、、、なんかとても惜しい。「社会の変容そのものを対象とすべきはず」だが「当事者よりも分析者として流動する社会を見ていたにすぎなかった」のが民俗学であり、それを見直そうというもの。その主張にはめちゃ共感で、当事者として「なぜ自分はこう感じたのか」は後付けで振り返ったとしても面白いと思うんですよね。
    特に2011年の震災という「リセット」経験を踏まえ、日本人を当事者として生きるという中で、こういうアプローチは今後も続けるべき。現時点でまとまりには欠けるが、継続は必須。

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    2017年10月01日