米田衆介のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
よかった
アスペルガー当事者なので自分の経験を頼りに理解できる部分が多かったです。
アスペルガーはいじめが出来ない、本当にそうだと思います...人間が出来てるという意味では決してなく、徒党を組めないんですよね。組みたくても。
いじめが出来るって、目的のために集団を形成できるってことですものね。
仮に組めたとしても、いじめるほど他人に興味もないんですけどね。 -
Posted by ブクログ
「アスペルガーの症状によって、どんなことに困るのか?」「普通の人との間にどんな溝があるのか?」が解説されていて、タイトル通り「なぜ生きづらいのか」がわかりやすい。
①職場で「何でそうなの!?」と呆れられたり、叱られたりする内容についての解説があり、納得できた。
・一部のことは上手にできるのに少し種類の違うスキルになると途端に不器用になる。
・社会的な規範(日常生活レベルでの弱い社会規範)からの小さな逸脱の結果が予測できない。
・言語性知能が低くなくても動作性知能が低いと作業能力が低くなる→物事を直感的に把握できない・経験が積めない・新しい概念の形成にも困難がある
・感情はどこまでも個人的なも -
Posted by ブクログ
著者がネット上で公開している『高機能広汎性発達障害者への就労前支援に向けて』が大変に興味深かったので、その方の近著ということで手にしました。
「はじめに」に書かれているとおり、第1〜5章が「不適応の要因となっている障害の本質や、不適応のパターンの解説」、第6章で「アスペルガー者への支援における具体的な注意点、環境調整の仕方」、第7章で「アスペルガー者の主観的世界とはどのような世界なのか、そこから見えてく新たな価値観の提示」となっています。
アスペルガー者ではない人にとって、アスペルガー者がどのように周囲を捉え、どのように考えるのかは、想像するのが非常に難しいようです。しかし、少しでも多くの -
Posted by ブクログ
保団連の機関紙に連載されている物を読み深めたいと思い購入。保団連の特集をより詳しく書かれている。氏の言う「情報処理過剰選択特性」は中核特性と周辺的特性に分けて図示されているが、認知症の中核症状と周辺症状の図に似ていて、わかりやすいが、認知症とは違い、特性が様々に絡み合っていて、詳しく説明はしてくれているが、かえって複雑な説明になりすぎている嫌いも否定はできない。「認知心理学」的に説明されているのか、論理的には理解しやすいものではある。なぜ、このような理論を考え付くように至ったのかを知りたいが、残念ながら参考文献があげらていないので、不明である。できれば文献を載せてほしかった。