杏(女優)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ元祖・歴女でもいらっしゃる
モデル・女優の杏さんによる初エッセイ集の文庫版。
現在は第二弾のエッセイ集も発売されているようです。
出会いをテーマにして書かれた、
10ページ前後のエッセイがたくさん収録されています。
しっかりとした言葉遣いでいて、穏やかで柔らか。
さらには、笑えたり微笑ましかったりするし、
語りすぎないところや言葉のチョイスなどによって文章に緩急がある。
もっとも、その内容が魅力的で、夢中になって読んでしまいます。
たのしい読書になりました。
杏さんは僕よりも9歳年下のようですが、
とても内容濃く生きてこられたような印象の方で、
前にEテレの対談番組「SWITCHインタビ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半は旅好きなふたりの往復書簡(しかも現物!)。
おふたりとも読みやすくて味わい深い文字を書かれる。
そして、便箋やはがきを選ぶセンスにも脱帽。
これに書くか?! というようなモノにも余白を掻い潜って文字が綴られていたり。
(特に)杏さんの余白に描かれた絵も味わい深かった。
このおふたりの手紙を見ていると、手で文字を綴る楽しさを感じる。
以前はライヴに行くたびに手紙を書いていたけど、
事情があって行けなくなっちゃってるので、ここ1年くらいご無沙汰。
また直筆の手紙を書きたくなってきた。便箋も筆記用具もきっちり選んで。
後半の3分の2はオオカミを巡る女子旅の記録、といったところか。
以前『ラ -
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【読み終わって感じたこと】
杏さんの暖かい人柄がひしひしと感じられる本だった。出会った人たち皆と心穏やかな関係性を築くことのできる杏さんは、きっととても素敵な人なんだろうなと思った。
【印象に残ったシーン】
「ようこそ、ママ友地獄へ」の子役の男の子「健太」と出会い、クランクアップの時に泣いて抱きしめる場面。ドラマの中で親子でも、本当は違う。それでも絆が生まれたのだ。その瞬間に、私も少しウルっときてしまった。
【好きな言葉】
「正解はない。だから、私のやることは、私の出せるものを出し切ること」
1人のプロとしての杏さんの真摯な気持ちが感じられる言葉だった。私もこういう姿勢でありたいなと思った