野村直之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人工知能に精通する著者が人工知能に支配されないためのこれからの正しい人工知能との付き合い方について書いた一冊。
本書を読んで著者が精通する英語やプログラムに関しては詳しい見識から書かれており勉強になりました。
また、人間ができることとAIとどう付き合っていくかを知ることができました。
AIにはないメタ認知やメタ知識を磨くことやそのために暗黙知と形式知をうまく組み合わせることなど具体的な方針について著者の詳しい知見からこれからどうしていくべきかを知ることができ、意味を解釈できないなどというAIの特性についても学ぶこともできました。
そんな本書の中でも封筒の糊付けなどなぜを繰り返すことの重要 -
Posted by ブクログ
最近「AI」という言葉を目にしない日はないが、それが何なのか、よくわからないというのが実際のところ。本書は、AI研究の第一人者が幅広くAI最前線・将来について解説してくれている。
「知能が明確に定義できていないのに、その人造版=人工知能が定義できるわけがない」
「強いAI」とは、…、「人間の脳と同じふるまい、原理の知能を作る」ことを目指すAI研究のことを指します。「弱いAI」は、「人間の能力を補佐・拡大する仕組みを作る」ことを目指す
人間は人間の得意な新たな判定により機械向けのトレーニングデータという副産物を作りつつ本業をこなし、機械は人間たちの判断に対して、広さ(カバレージ)と精 -
Posted by ブクログ
世の中で言われているようなシンギュラリティは、2045年にはやって来ない。シンギュラリティになるには、指数関数的に進化する必要があるが、AIが属するソフトウェア技術は、これまで指数関数的には変化していない。開発ツールの進化やオープンソースの共有によって2次関数的に進化が加速することはあっても、テレパシーを持たない人々の頭脳群の間で核分裂の連鎖反応のように指数関数的に思想、ひとつの思考の産物が肥大することはない。指数関数的な進化が起こった唯一の例外が半導体の高集積化である。いわゆるムーアの法則で、これらをベースにしたハードウェア上で動作させたことで、ソフトウェアが指数関数的に進化しているように見