鳩山友紀夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
誰がこの国を動かしているのか。
まえがき
戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
第2章 この国を動かしているのは誰なのか
第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
第5章 いま求められている日本外交とは
第6章 拉致、慰安婦問題 -
Posted by ブクログ
20年間、地元の区民プールで泳いでいます。
定点観測すると、ずいぶん変わったなと思います。
施設は、割ときれいに保っています。
管理会社が、区から契約を
切られないために、
サービスレベルをよくし
、低賃金で、従業員を雇い、
膨大な数のチェックリストを作り、業務を行っているからです。
以前は、よくプール内で、知らぬ人と、世間話をしていましたが、
今はなくなりました。
一心不乱に、そう何かにとりつかれたように、
ぐるぐると泳いでいる人が増えました。
きっと「決められたメニュー」があるんだと思います。
そうすると、「カラダに良い」のだと思います。
ただ、以前は、「そのように、考える人」は、あ -
Posted by ブクログ
脱大日本主義 鳩山友紀夫 平凡社
政権交代を果たして首相になった鳩山由紀夫こと友紀夫が
その短かった政権におけるアメリカに管理されながらの
腐敗しきった傀儡的官僚支配の実態を語るとともに
政治を離れた視点から今後の日本に対する思いを述べる
成熟時代にある日本が
日米合同委員会による米軍の支配とその地位協定を国民に知らせ
日米政府間の対等な関係へと変更していくことを目指すべきだと言うこと
米軍に押し付けられたままの3S無知政策を破棄して
明治依頼の教育システムを作り成し国民を中心とする
自主的判断による本来の社会を取り戻す必要がある
敗戦依頼隠されてきた日本の政治の裏と表を見直すに
モッ -
Posted by ブクログ
「永続敗戦レジーム」の白井聡氏による安倍政権のアメリカ追従路線の結晶化、鳩山元首相のなぜ政権交代が失敗したのかの自己分析、木村朗氏による沖縄の辺野古・独立運動の動きなど読み応えがありました。政権交代時に民主党がやろうとしていた根本的な政治改革を真に実現するための示唆に富む内容ですが、今の政治状況で野党のとるべき次の一手には言及はほとんどなく、それは今後に期待します。対米追従をやめるのにトランプ大統領の誕生はチャンスと捉えるべきですが、在留米軍の駐留費にとどまららず、GPIF(年金積立金管理運用)50兆円のアメリカのインフラへの投資など、あからさまな擦り寄りを続けて目を覆うばかりです。商売でいう
-
Posted by ブクログ
トランプ政権初期頃(2017年)に刊行された本書。資本主義に劣後していく民主主義、延いてはグローバリズムの終焉を基に骨子を固めている。そうした中で対米追従一辺倒の日本はアメリカの後押しにより政治大国を目指すべきか、或いは自立できるのかということを問うている(訴えている)。東アジア共同体に関する記述はコロナ禍で中国一強が進んだ現在だからこそ考えるべき問題。途中の自民党政権批判は後出しジャンケンだが中々に的確。
個人的に面白いと感じたのは筆者の自民党保守派の行動分析だ。例えば外交において中華脅威論や日米同盟の神格化によって軍拡チキンレースが加速している点。経済政策では成長神話を脱却できずに新自 -
Posted by ブクログ
日本がアメリカの属国である、というのは内田樹氏だけじゃなく、映画『シン・ゴジラ』でも描かれるくらい言われるようになったなぁと思ったものだけど。日本を支配するというくらい大きな権力を握っているのはアメリカというより米軍。それを可能にしていいるのはその権力をかさに自分たちに利益を誘導する人たちがいるから。一方、アメリカはアメリカで軍事産業が国の指針に大きく影響を与えているという話も出ていた。支配の構造とは、簡単には解けない。そういう中で、一般庶民たる自分は、どう生きていったらいいのかねぇ。鳩山氏は評判悪かったけど、読んでみるとけっこう興味深い話を聞けたと思う。