鳩山友紀夫のレビュー一覧

  • 脱大日本主義

    Posted by ブクログ

    先日、デモクラbooks「この本を読め」で紹介されてて興味を持ちました。首相を辞任された頃、自分も御多分に洩れず、ネットやマスコミのバッシングを何の疑問もなく信じていました。今回、氏の穏やかで謙虚な語り口に本物の“知性”を感じ、あぁこんなにも魅力的な方だったのかと…今さらながら思わされました。願わくば、再び鳩山さんに首相になってもらって、広がる格差に疲弊し、傷ついたいく日本の人々の暮らしを救って、周辺国との関係も修復して欲しい…と思った(見果てぬ夢かもしれないけど)。若い政治家さんにもぜひぜひ読んでもらいたい。

    0
    2019年07月29日
  • 脱大日本主義

    Posted by ブクログ

    これほどに広く世界情勢、未来を見、深く思索できる政治家はそうはいないだろう。「友愛」はちょっと鼻じらむところはあるけれど、大枠、著者の主張に賛成する。民主党内閣は、この人が失脚したのち、首相が代わるごとにダメになっていった。

    0
    2023年02月18日
  • 誰がこの国を動かしているのか

    Posted by ブクログ

    自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
    そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
    誰がこの国を動かしているのか。
    まえがき
     戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
    第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
    第2章 この国を動かしているのは誰なのか
    第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
    第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
    第5章 いま求められている日本外交とは
    第6章 拉致、慰安婦問題

    0
    2017年08月15日
  • 株式会社化する日本

    Posted by ブクログ

    20年間、地元の区民プールで泳いでいます。
    定点観測すると、ずいぶん変わったなと思います。

    施設は、割ときれいに保っています。
    管理会社が、区から契約を
    切られないために、
    サービスレベルをよくし
    、低賃金で、従業員を雇い、
    膨大な数のチェックリストを作り、業務を行っているからです。

    以前は、よくプール内で、知らぬ人と、世間話をしていましたが、
    今はなくなりました。
    一心不乱に、そう何かにとりつかれたように、
    ぐるぐると泳いでいる人が増えました。

    きっと「決められたメニュー」があるんだと思います。
    そうすると、「カラダに良い」のだと思います。
    ただ、以前は、「そのように、考える人」は、あ

    0
    2019年12月02日
  • 株式会社化する日本

    Posted by ブクログ

     鳩山由紀夫を批判する連中が湧くと思うが実際本人と直に話してみればそう間違ったことはやってないんだろうと感じるようになってきた。

     それは現政権においても同じことであり右・左がともに共闘する時代が来なければ、グローバル社会というだけで日本にとっての成果はないに等しい物だろう。

     ここがおそらく理解できないのかもしれない。今の世界は自己中心派が増えすぎてしまいどうやるにも国家のためひいては国民のためというレベルにまでj引き上げられないでいる。

     それを打破するための力はおそらく未来永劫出てこないだろう。

    0
    2019年09月24日
  • 脱大日本主義

    Posted by ブクログ

    脱大日本主義 鳩山友紀夫 平凡社

    政権交代を果たして首相になった鳩山由紀夫こと友紀夫が
    その短かった政権におけるアメリカに管理されながらの
    腐敗しきった傀儡的官僚支配の実態を語るとともに
    政治を離れた視点から今後の日本に対する思いを述べる
    成熟時代にある日本が
    日米合同委員会による米軍の支配とその地位協定を国民に知らせ
    日米政府間の対等な関係へと変更していくことを目指すべきだと言うこと
    米軍に押し付けられたままの3S無知政策を破棄して
    明治依頼の教育システムを作り成し国民を中心とする
    自主的判断による本来の社会を取り戻す必要がある

    敗戦依頼隠されてきた日本の政治の裏と表を見直すに
    モッ

    0
    2019年08月15日
  • 誰がこの国を動かしているのか

    Posted by ブクログ

    「永続敗戦レジーム」の白井聡氏による安倍政権のアメリカ追従路線の結晶化、鳩山元首相のなぜ政権交代が失敗したのかの自己分析、木村朗氏による沖縄の辺野古・独立運動の動きなど読み応えがありました。政権交代時に民主党がやろうとしていた根本的な政治改革を真に実現するための示唆に富む内容ですが、今の政治状況で野党のとるべき次の一手には言及はほとんどなく、それは今後に期待します。対米追従をやめるのにトランプ大統領の誕生はチャンスと捉えるべきですが、在留米軍の駐留費にとどまららず、GPIF(年金積立金管理運用)50兆円のアメリカのインフラへの投資など、あからさまな擦り寄りを続けて目を覆うばかりです。商売でいう

    0
    2017年02月11日
  • 脱大日本主義

    Posted by ブクログ

     トランプ政権初期頃(2017年)に刊行された本書。資本主義に劣後していく民主主義、延いてはグローバリズムの終焉を基に骨子を固めている。そうした中で対米追従一辺倒の日本はアメリカの後押しにより政治大国を目指すべきか、或いは自立できるのかということを問うている(訴えている)。東アジア共同体に関する記述はコロナ禍で中国一強が進んだ現在だからこそ考えるべき問題。途中の自民党政権批判は後出しジャンケンだが中々に的確。
     個人的に面白いと感じたのは筆者の自民党保守派の行動分析だ。例えば外交において中華脅威論や日米同盟の神格化によって軍拡チキンレースが加速している点。経済政策では成長神話を脱却できずに新自

    0
    2021年12月19日
  • 株式会社化する日本

    Posted by ブクログ

    日本がアメリカの属国である、というのは内田樹氏だけじゃなく、映画『シン・ゴジラ』でも描かれるくらい言われるようになったなぁと思ったものだけど。日本を支配するというくらい大きな権力を握っているのはアメリカというより米軍。それを可能にしていいるのはその権力をかさに自分たちに利益を誘導する人たちがいるから。一方、アメリカはアメリカで軍事産業が国の指針に大きく影響を与えているという話も出ていた。支配の構造とは、簡単には解けない。そういう中で、一般庶民たる自分は、どう生きていったらいいのかねぇ。鳩山氏は評判悪かったけど、読んでみるとけっこう興味深い話を聞けたと思う。

    0
    2019年05月30日