池上冬樹のレビュー一覧
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16編からなる掌握短編集。
死にまつわる話が多くてこんなに人の死について考えるとは思いもよらなかった。「雲母の柵」が検死を行う人たちの話しで、人の死に対してとても冷静なので、世間とのズレの描写に「わかる」となった。麻痺するよね。Posted by ブクログ -
吉村氏の後期短編集。
日常の中に淡々と描かれる死と別れ。
一切の無駄を削ぎ落とし、テーマは重いが構える事なくスッと入り込める。
「船長泣く」でグッと掴まれ「見えない橋」で救われる思いであった。Posted by ブクログ -
著者後期の短編16本を収めたもの。淡々とした筆致で死を扱ったものが多い。ストーリーに目新しさはないものの、場面の描写が冴えている。Posted by ブクログ