ジョージ秋山のレビュー一覧

  • 銭ゲバ(上)

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    ■あらすじ(ネタバレ注意!結末まで書いてます)

     長野県松本市に生まれた蒲郡風太郎。幼少時代に父は家庭を捨て、女と家を出て行き、残された母と風太郎は極貧生活を送る。母が病気になっても医者に払う金がなく、ついに風太郎をおいて逝ってしまう。銭があれば、母を助けられたと思った風太郎は、金こそが力であり、正義だと思うようになる。
     風太郎は盗みを繰り返し、人を裏切り、大事な人をも殺める。何も失うものがなくなった風太郎は、金を手に入れるために大手会社社長の車に前に飛び出し、社長に取り入っていく。社長には二人の娘がいた。美しい長女に惚れるが、風太郎に想いを寄せる醜い次女と結婚し、社長を殺害してその地位を

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    2009年10月04日
  • アシュラ(上)

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    これはすごい
    一回読んだだけじゃ消化しきれないけど、なんか凄まじい何かを突きつけられているのかも知らない

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    2009年10月04日
  • 銭ゲバ(下)

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    読み終わって色んな意味でとてもかわいそうな人の一生を見たような気がした。
    風太郎に同情はできないけれど、何とも言えない悲しさが残る。
    ここまで極端でなくても(殺人とか)、他人に絶望して人生を送っている人は多いのではないだろうか。
    すべて手に入れて、さて、幸せとは何ぞやと考えた時に原稿用紙の上に出てきた情景は本当に普通の暮らしだった。家族仲良くつつましく暮らす。たったそれだけのこと。そのことに気づいてしまったからあのラストなのだろう。悲しいとしか言いようがない。

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    2009年10月04日
  • 銭ゲバ(上)

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    殺伐としていながらもなかなか重たい感じ
    絵の汚さとか展開の異常な早さとか、空気感に惹かれます

    下巻のラストにやられました

    ドラマはいまいち好きになれません

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    2009年10月04日
  • アシュラ(上)

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    とてもひどいマンガです。人が死にまくります。しかし、その描写によって伝えたいメッセージが汲み取れます。
    「虐殺」「人肉食」などマンガにしかできない設定で、いつの時代も変化しない人間の倫理感を伝える作者は鬼才だと思います。ワールドイズマインに近いものを感じました。

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    2009年10月04日
  • アシュラ(下)

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    『生まれてこなければよかったぎゃあ!!!』 これがキッカケで、狂ったようにジョージ秋山を集め始めましたが、やっぱりこれが1番最高。 

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    2009年10月04日
  • 浮浪雲(はぐれぐも) 59

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    浮浪さんかっこいいです。で、読んでるうちに「女はどう生きるか」ってことも考えたりして。七十七巻出てるみたいですが、この巻を選んだ理由は特になく・・。たまたま家にあったから。「片道切符」が好きです。

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    2009年10月04日
  • アシュラ(下)

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    ネタバレ

    「銭ゲバ」と同時期に連載。なんと。
    ギャグ漫画からの脱却をこんな鮮烈な形で行うとは。
    wikipediaによれば、
    >第1話が掲載された『週刊少年マガジン』は各自治体で有害図書指定され社会問題に発展した最大の問題作
    >今後の主人公が宗教的世界に目覚め人生のよりどころを確立することが説明されていたが、結局、描かれないまま最終話をむかえた。しかし、『週刊少年ジャンプ』(集英社)1981年26号に読み切りで完結編が掲載されその結末では実現している。
    が、
    >完結編は、ジョージ秋山捨てがたき選集 第2巻『銭ゲバの娘プーコ アシュラ 完結編』(青林工藝舎)に収録。
    とあるので、この文庫版はブツ切りの状態

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    2024年06月18日
  • アシュラ(1)

    匿名

    無料版購入済み

    一度は読まないとと思っていたので、無料版を読ませていただきました。
    壮絶ですね…。これは続きも読まないと!

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    2023年10月25日
  • アシュラ 完結編

    ネタバレ 購入済み

    完結編

    アシュラの本編を読まれた方は是非読んでおいたほうが良いと思います。
    本編の様なショッキングな内容ではありませんが、アシュラが人間らしさを取り戻していき、成長していく様は救われた感じがしました。

    #切ない #ダーク

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    2021年09月10日
  • 銭ゲバ(下)

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    ネタバレ

    蒲郡風太郎が殺しすら用いてのし上がり、その果てに……という話。
    取り込もうとした会社社長の娘の、美しい三枝子と不美人な正美。
    秋遊之助という作家。
    追って来る刑事や、その子供や。
    超個人的な話で始まるのだが、さらに会社が水俣病に似た公害を引き起こしたり、政治家に野心を抱いたり、社会的な話にもなっていく。
    (このへんで三島由紀夫「青の時代」を連想したり、南米小説の成り上がりものを思い出したり。)
    (石牟礼道子「苦海浄土」も。)
    とにかく苛烈な成り上がりで、しかし悔恨と虚しさに常に苛まれている……このあたり、悪の権化的な扱いに反して、ナイーブで純粋だ。

    「私は美しいものがすきズラ。美しい人の心が

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    2021年04月13日
  • 捨てがたき人々 完結上下巻セット【電子版限定】

    購入済み

    おもしろかった

    宗教にハマるひとや不遇の環境で育った人の心情がリアルに描かれていた。主人公みたいなひとがこの世にいるかと思うと、こわくなったが興味深かった。一気に読んだ。

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    2020年07月18日
  • 銭ゲバ(上)

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    40年前と違って、現在では国民医療保険があって、生活保護者の医療は取りはぐれが無いから歓迎されるとまで言われ、かつては高額で治療断念する者もいた腎透析も公費負担となった。弱者の人権=生きる権利回復(あるいは獲得?)には、このマンガにあるような弱者からの反撃が行われる恐怖もある。マルクスの“宗教は阿片だ”という言葉は少々誤解されていて、宗教は気休めぐらいならなる(阿片は鎮痛剤として常用されていた)の意、らしいが、現代は《ドラッグあれば宗教要らない》の思潮と言える。末期患者の苦痛をやわらげるには鎮痛剤

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    2019年03月30日
  • アシュラ(下)

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    地獄みたいな作品だった。生まれなければ良かったのにってどんな気持ちなんだろう。人間の卑しさ、醜さ、残酷さを一度にぶちまけられたみたいだ。そうさせてしまう時代が悪いのかもしれない。でも飢えのために人を食らってしまうことこそが哀れさなのかもしれない

    追い詰められた人間は獣になる。でもそれでも生きていくのが人間なのかもしれない

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    2015年08月17日
  • アシュラ(下)

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    生まれたのは親と言うものがいたからかもしれない、だが、アシュラが生き延びたのはアシュラ自身の生命力の強さであり、アシュラには親の手を借りたと言う事実がない。親がきちんと自分を育てようとしてくれていれば、アシュラは阿修羅となって生き延びる必要がなかった。愛されないと生まれて来ただけでな人間にはなれないんだなぁ…父親に叫ぶアシュラの「なんで生んだ」言葉は正当なんだよ…。アシュラが自分の力で生き延びたからこそ、親を許せ、許さないとお前が辛い、と言う事も言える時が訪れている…アシュラが一人で生き延びた事に対して、誰かが彼に償わずして、アシュラに人間らしく許してやれ、と言うのは酷だ。
    「にくい」と言いな

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    2013年10月11日
  • アシュラ(上)

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    木原音瀬の『WELL』を読んだ時、生き延びる事で世界が好転する可能性があるのなら、人肉を食べてでも自分が生き延びる価値はあると感じた。また、一緒に生き延びたいと思う人間がいるのならなおさらタブーを犯す理由があるな、と。
    コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』を読んだ時、人肉食いでしか命を繋げられない様な極限の世界に居ながら息子を生かす為に人肉を食べずに頑なに生きようとした父親、彼はきっと、この崩壊した世界で人類が生き延びるのは難しいと考え、それならば人肉を食べずに出来得る限り生きて、獣ではなく人間の心のままで死ぬことを選んでいたのだと思う。人間の理性を残したままで出来得る限りの命の限界まで。

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    2013年10月10日
  • 捨てがたき人々(上)

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    その出生と容貌で生きることが嫌になった狸穴勇介と京子の異常な出会い… ジョージ秋山さんは人間の煩悩や哀しい性をかなりデフォルメして描いているのだが、あながちこれが人間の真の姿なのかも知れない。限りない人間の欲望と煩悩… 生きる限り、永遠に悩み続けるのかも知れない。

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    2013年02月08日
  • アシュラ(下)

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    ネタバレ

    ケダモノ同然に生きてきたアシュラが、坊主から『人間とは何か』を説かれるあたりから少しずつ人間になっていく軌跡。
    最後には母親の死体に花を供えるまでに人間らしくなったアシュラの涙には色々考えさせられる。

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    2012年11月21日
  • アシュラ(上)

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    ネタバレ

    当時はカニバリズム描写が原因で発禁・不買運動まで起こったそうだが、この作品のテーマはまた別のところにあると思うのだ。
    生きるか死ぬかの瀬戸際で人はいつまで倫理観を保っていられるのか、そこをまざまざと見せつけてくる漫画だ。

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    2012年11月21日
  • 銭ゲバ(上)

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    最初から最後まで疾走感あり。
    途中、具体的な説明を端折り、絵と流れのみで読者に察しさせる箇所が多々。
    この漫画が芸術的だと言われる所以はこれですね。
    下手に言葉がないほうが、かえっていいのかもしれない・・・

    セリフと相反する、風太郎の悲しみが伝わってきてツライ。

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    2012年11月08日