益田ミリのレビュー一覧
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いゃ〜この本は素晴らしい。この著者がインフレーション理論を発見した人であることさえ知らなかったのですが、実に分かりやすく宇宙の誕生のことを書いています。
中学生並みの頭脳しかない私にとっては、このレベルから語ってくれるのは大変ありがたい。それでいてレベルは決して低くなく宇宙が膨張している様子を克明に語ってくれる。いきなりビッグバンではなく、真空エネルギーによるインフレーションの後に、熱エネルギーによるビッグバンが起こったという説明でやっとインフレーションが必要だったことの意味を理解した。宇宙背景放射とか暗黒物質とか重力波とか訳のわからないことについての整理もできた。
宇宙について知りたい -
Posted by ブクログ
益田ミリさんの漫画が冒頭にあってうれしい。できたら、途中にも挿入されていたらもっと嬉しい感じです。このほのぼのした雰囲気が宇宙論には似合うような気がしてきました。宇宙論をわかりやすく解説していて、8割くらい理解した気持ちになって読めました。でも、どうしても自分の世界でしか捉えられないから、9次元とか10次元の世界って、創造もつきません。それは私たちが3次元の世界に閉じ込められているからだそうです。漫画の主人公が紙という2次元に閉じ込められているようにって言われると、人間にはまだまだ、とんでもない未知なるものがあるのだろうって気になります。
来週、宇宙論講座を受けるための予習にはぴったしのいい -
Posted by ブクログ
以前益田ミリさんの「夜空の下で」という宇宙に関連するコミックエッセイを大変面白く読んだことがある。
本作も益田さんの名前が入っていたので同様のコミックエッセイだと思って購入。
けれど益田さんの絵は巻頭の「138億年38億年の向こうへ」と題した20ページ程だけ。
あとは宇宙論研究者である著者佐藤勝彦さんの真面目な宇宙に関する宇宙論!
これが結構理解するのが難しい。
「14歳からの宇宙論」というタイトルから中学生程度の宇宙観で理解できるものと思っていたのに71歳の私が知らない現実と言葉だらけ。
そもそも私の考えている宇宙というものが本来のものと大変違うのだということに気がつくという程度にしか理解が -
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はじめて宇宙に関する本を読みました。
「相対性理論」や「ブラックホール」等のどこかしらで聞いたことのあるような単語から、今まで全く聞いたこともないようや言葉までたくさん知ることができました。
今まで天文学に対して若干の興味はありましたが、
中々自分自身の中で、それらの本を読むことはハードルが高かったです。
全体的に一つ一つに分かりやすい説明や図が添付されてあって私的には分かりやすかったですが、後半のほうが頭が混乱する人もいるかもしれません笑う
この本を読んで宇宙に対してより一層興味が湧きました。まだまだ分からないことだらけかもしれませんが、だからこそ知りたい、知った時の喜びは大きいの -
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10代の時に感じていた性への疑問を益田ミリが女性目線からマンガで、武田砂鉄が男性目線から文章で描く。
子どもならではの理屈を無視した妄想が繰り広げられていて、「あー、こんなこと考えていたな」と懐かしみながら笑って楽しめる。
大人とは違う、かわいいレベルの下ネタなのだが、人によっては下品に感じるかもしれないので、本書を読むのもこの先のレビューを読むのも注意。
1ページ目から、「突然ですが金玉の話です」と始まって驚く。
「その名の通り金色の玉であるのは間違いない」とか、
クリスマスツリーのオーナメントのように「中が空洞なのではないか?」と女子中学生は考えていたらしい。
冷静に考えればおかしい -
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題名の「〜歳からの」は完全に編集者サイドの意向に見えたが、宇宙のはじまりからおわりまでをザーッっとこのページ数で教えてくれる素晴らしい一冊。
宇宙旅行にロケットへ乗って行かなくても、思考の中で時空を駆け巡ってきた満足度は高い。
第1歩にこの本に出会えて良かった。
ー「往古来今これ宙といい、四方上下これ宇という」往古とは過去のこと、来今とは「これから来る今」、つまり現在を含む未来のことです‥‥また、四方上下とは前後左右上下すべての方向のことです。つまり、宇とは全空間を表します。ですから「宇宙」とはすべての空間とすべての時間を合わせたもの、ということになるのです。
先生〜!?時間も宇宙??掴み -
Posted by ブクログ
ミリさんと砂鉄さん、ちょっと珍しい組み合わせではないだろうか。テーマもこのお二人が扱うにしては珍しい気がする。ミリさんは漫画で、砂鉄さんは文章で、異性の体や性の何たるかもわからなかった時分の思い出を語る。
漫画と文章という違いかもしれないけど、ミリさんのほうが赤裸々的に突き抜けてる。男子の金玉とか、大きく硬くなるってどんなことだろうとか、知らないなりに女友だちの間でまとまった仮説で納得してみたり。女子が相手にはそうとは見せずに男子の体に興味深々だったことがわかる。
対して砂鉄さん、いつもの世相を切るようなさっぱり感がない。ミリさんの思い出からは「私」の思い出って感じがするけど、砂鉄さんは僕たち -
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現在、5冊の本を同時に読んでいる。
勿論「同時に」といっても両手に5冊を広げて読んでいる訳ではないが。
僕はよくこういう読み方をするのだけれど、その中に1冊は箸休め的な本も含める。
本書もそんな箸休め的に読んでいた一冊。
佐藤勝彦氏の著書は判りやすいものが多く、僕自身、この方が書いた相対性理論の本を読んで物理学に興味を持った。
よって、「これまた判りやすい本だろうな。しかも14歳から、となっているし」という軽い気持ちで箸休めに選んだのだけれど、結論から言えば、箸休めとして読むにはちょっと難しい。
でも、「じゃ、きちんと読んでみるか」となると、物理学が好きで、ある程度の冊数を読んでいる身として