かこさとしのレビュー一覧

  • 未来のだるまちゃんへ

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     かとさとし先生の絵本にはもちろんお世話になっていたし、だるまちゃんも大好きだったけど、こどもの頃は作者という概念もなかった。長じてから、あれもこれも同じ人が描いていたのかとやっと気づかれるのが絵本作家というものだろう。
     大人になったあとも、絵本作家の大御所くらいにしか認識していなかったし、特別ファンというわけでもなかったが、表紙のだるまちゃんが懐かしくて手にとった。初めて訪れた駅でたまたま立ち寄った小さな本屋の品ぞろえが気に入って、応援したい気持ちもあって購入した。
     かこさとしは、終戦を19歳で迎える。軍国主義から手のひらを返したように態度を変えた大人に絶望し、未来を子どもたちにみた。東

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    2025年02月01日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    友人がSNSで紹介していたのを機に購入。お名前は知っていたが、なぜか絵本に触れることもなく過ごしてきた。しかし、一読して、素晴らしい表現者であることに唸らされた。覚悟もやり方も、表現も、とても簡単に真似できるようなシロモノではない。けれど、物語を書くものとしてハッとさせられる箇所、学びを得る箇所はたくさんあって、なにより「正直」に居たいと痛感した。
    (24.7.30.奥さんのことを書かない作家はちょっとな、という自分流分類を思い出し星ひとつ減)

    余談だが、戦中から戦後の「手のひら返し」は、皆川博子さんの幻想短編集「蝶」や、ドナルド・キーン氏の「日本人の戦争 作家の日記を読む」中の永井荷風らの

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    2024年07月12日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    優しく微笑むだるまちゃんの表紙にヤラれ、購入。先生の絵本で育ちました。ありがとうございました、合掌。

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    2024年07月05日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    子供の頃から大好きでお世話になっているかこさとしさん
    御自身の子供の頃のお話から、子どもに対する接し方までどうして絵本作家になったのか、子どもとどう付き合うべきか、かこさんの思いや考えがたくさん詰まってた

    子供の頃は何の気なしに読んでいたけどあそこまで深く考えて絵本を作られていたとは
    私も子供心を忘れずに子育てしていきたい

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    2023年12月13日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさとしさんを「文章が上手い」という視点で読んだことがなかった。こんなに上手いとは。実体験だからこそ重みのある、それでいて軽やかな文章。実の娘さんについての記述はガンジーや井上ひさしを思い出した。複雑。そして、かこさんの経済から体系立てられた「戦争」の絵本、読みたかった…。

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    2023年02月23日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさんのバックボーン、創作秘話などがわかる。
    子どもと接する活動から多くを学び、創作にそれが活きていることがわかりました。
    子どもを決して侮らずに接しています。

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    2022年10月29日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    レコードのジャケ買いは聞いたことがありますが小説のジャケ買いは初めてしました。子供の頃大好きだっただるまちゃんとてんぐちゃん!好きだった人はジャケ買いすると思います(笑)大好きだったどろぼう学校もかこさとしさんが書かれてたとは知りませんでした。子供の目線とは子供の輪に実際にはいって遊んで仲間になることから創りだされるものなんだなぁと感服しました。だるまちゃんのお願いをかなえてくれるだるまどんと不肖の父の重ね合わせは心にしみます。

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    2022年04月09日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    ネタバレ

    絵本作家として有名なかこさとし氏の半生と、未来の子供たちへの想いが綴られた本作。
    前半は朝ドラを楽しんでいる感覚で、後半は子どもを育てていく大人のための参考書として読ませてもらった。

    著者は絵本作家だが、工学部出身で、50代半ばまで一般企業の研究員として働いていたということに驚かされた。
    幼いころから絵が好きで、親の目を盗んで風呂沸かししながら絵の練習をしていたこと、学生時代には工学を学びながら、文学や演習の勉強をしていたこと、社会人になってからは仕事と子どもとの交流や作品作りを2足のわらじを履きながら続けてきたこと…常に生活とバランスをとりながら絵本作家としての自身を築き上げてこられてきた

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    2022年02月01日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    まずは2足のわらじでここまでの作品を世に出していたということにびっくり。
    とても生きる姿勢に共感する。

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    2021年11月28日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    「興味の対象を追いかけるうち、世界の端っこに出てしまって、ぽつんとひとりでいる子ども(p239)」そんな風に、筆者の暖かいまなざしの絵本に自分もまた守られていた。かこさとしさんの絵本はいつも、迷子になった自分に帰る場所をちゃんと教えてくれた。

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    2021年07月21日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    「だるまちゃんとてんぐちゃん」、「からすのパンやさん」は、本当に何度も何度も読んだ絵本。
    優しく、温かくワクワクする絵本はどうして生まれたのか。
    かこさとし先生の覚悟と生き方を少し覗かせてもらいました。
    自分で考えて選択すること。大事にしていきたい。

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    2024年03月06日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさとしさんが、自分より若い人たちへ充てて書いた、本です。
    いろんなことを、丁寧な語り口で。 
    この本を読んでほんとうによかったです。

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    2021年09月14日