かこさとしのレビュー一覧

  • 未来のだるまちゃんへ

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    こんなにひとつのことに邁進できるのか。こんなにも人間の可能性と意味を信じられるのか。ここまでも長く情熱を持ち続けられるのか。そしてここまで利他に徹することができるのか。
    ページを繰るたび感動し、心に迫るシンプルなメッセージが生み出されてきた理由に納得がいった。

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    2025年11月14日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    「終戦から80年経った今だからこそ、読んでほしい1作だと感じた。

    多種多様な生き物たちが互いに様々な問題を抱えながら生きているこの時代だからこそ、読んでほしい。

    私たちは一体、何のために歴史を学ぶのか?
    もし、まだ何も知らない小さな子どもにそんな問いをかけられたら、私は間違いなくこの本の話をする。
    "かこさとし"という有名な日本人絵本作家のことを話す。彼が生まれ落ちてから亡くなるまでに見てきたもの、感じてきたもの、伝えたかったことを私は、後世にも繋げたい。」

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    2025年08月20日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    工学博士で昭和電工の技師も勤めた絵本作家による、「こども」をテーマに書かれた半生記のような絵本論のようなメッセージ

    ご自身の感覚に合わせながらこども達を物凄く観察していて、こどもに対する感覚を改めさせてくれる
    終戦で価値観が変わったことやその後の日本の様子がうかがえて興味深い
    私自身子供の頃この方の絵本が大好きであった。その後も色々書かれていることを知れた。是非読んでみようと思う

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    2025年03月17日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    子どもと関わる大人として、背筋が伸びるような読後感。からすのぱんやさんしか知らなかったわたしが数年前かこさとし展に行ったときに、「なんてかわいい絵!」「科学絵本ってすごい…!」「なんて真剣に子どもと向き合って絵本を描く人なんだろう!」とひとしきり感動していたのだけど…
    かこさとしさんの生き様をもっともっと深く知れて、より憧れや尊敬の気持ちが強くなった。子どもをよく観察し、子どもから教わる。凄い人ですね。

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    2024年10月28日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    生い立ちや戦前戦後の中で生き抜くストーリーに惹きつけられる。こういう人から生み出されたんだ。だるまちゃんやからすちゃん

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    2024年02月10日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    すごく良かった。
    絵本作家のかこさとしさんのエッセイなんだけど、ですます調で書かれていて堅苦しくなく、人柄もでてとても優しい文体。
    一章と二章のかこさんの少年時代や青年時代の話が面白かった。
    子供を語る大人って、子供を神聖視してるというか、純粋無垢な存在だと言う人が多くて私はいつも違和感を感じてたんだけど、かこさん曰く「『子どもっていうのは、純粋無垢の天使だ』なんて言い出す方がいると、だから、もうゾッとしちゃうんですね。」と。めちゃくちゃ頷いてしまった!
    子供って結構残酷だし、嘘つきでずるい。
    でもそう言う悪いことをして失敗して自分で考えて善悪を分かっていくんだと。
    かこさんは本当に子どもが好

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    2024年01月25日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    ネタバレ

    かこさとしさん、なんて大きな温かい視点で、絵本を書いていらしたのでしょう。
    命をかけた人々の思いを胸に、戦後の全ての変化から、迷いながら大切なものを自分の視点で考え、子どもたちの未来に行きついたこと。仕事も、絵本作家としても、人生そのものに妥協せずに、誠実に生きていらしたこと。どの絵本も子どもたちから学んだことを隅々にまで気を配り、よく考え考え、作り上げてきたこと。

    特に科学絵本を書く際に、子どもたちに向けて責任を持って「見取り図を描く」姿勢には頭が下がる。
    戦争に深く後悔されたかこさんだからこそ、非戦の絵本を読んでみたかったとしみじみ思う。

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    2023年09月14日
  • だるまちゃんの思い出 遊びの四季 ふるさとの伝承遊戯考

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    文章が実に美しく、昭和の時代に子供たちが野山を駆け回り、自然とともに遊びを作り出してきた風景が想像できます。子供にとって遊びとは何なのかという事を通して、教育とは何かと考えさせられました。

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    2023年07月27日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    大好きな絵本作家のかこさとしさんの著書。
    私は子どもの頃まさに「子どもは大人が考えている以上に物事を考え、感じ、理解している」のに、語彙力や表現力がないためにそれを理解してもらえず子どもながらに侮られてると感じたことがあった。
    その思いが文章として綴られていて強く共感し、嬉しくなった。
    この本を読んでこどもを1人の人間として尊重することを大切さが改めて身に染みた。

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    2023年06月13日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさんが亡くなられて数年。かこさんは今頃、どこかで今の日本を見ておられるのだろうか?どんなことを危惧し、どんなことを思っておられるのだろう。

    「子どもは子どもなりに持っているもの、考えていることが必ずあるはず」という一文。子どもを見る上忘れてはいけない。侮ってはいけない。子どもは「小さい人」だ。

    最後の数ページは特に胸に響いた。
    「生きるということは、本当は、喜びです。
    生きていくというのは、本当はとても、うんと面白いこと、楽しいことです。」
    それを多くの子どもに感じて、知ってもらいたい。
    戦前に生まれ、敗戦ですべてのことがひっくり返り、戦後を生きてきたかこさんの言葉は重かった。

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    2023年05月29日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    子供がかこさとしの絵本が大好きなので読んでみた。すごくいい本だったので、夫にも読んでもらった。とにかく一読の価値あり。

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    2023年02月26日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさんの絵本が大好きで、展覧会でこの本の一節が紹介されていたことがきっかけで本書を手に取りました。

    かこさんの幼少時代から絵本作りに至るまでの経緯等、かこさんの人間性に触れられた気がして温かい気持ちになりました。

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    2022年11月20日
  • 未来のだるまちゃんへ

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     かこさとしさんの絵本は子どもの頃というより、娘が生まれてからふれるようになった。昔からある絵本だが、今読んでもとても面白いなと思っていたが、かこさんが亡くなった後にでた「みずとはなんじゃ」という絵本で、かこさんの人となりを知った。今回この本を読んで、さらにかこさんの知り、さまざまなことを考えさせられた。まだ読んだことのない本も読んで、かこさんの思いを考えたいなと思った。

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    2022年09月03日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    本屋にてしばらく前に購入、昨日読み終えた。
    「だるまちゃんとてんぐちゃん」の作者のかこさとしさんの自伝。自伝というかインタビューを起こしたものか。
    「だるまちゃん〜」は子供の頃に大好きだった絵本。
    かこさんの子供に対峙する時の真剣さがあの絵本の原点にはあるのだなぁ、と思い知らされる。
    けっして思いつきだけでできた絵本ではないのだ。
    表紙のだるまちゃんも可愛い。

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    2022年05月14日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    沢山の人々の子供時代に色を添えてくれたかこさとしさんが伝える今を生きる私たちへのメッセージ、子供時代にかこさとしさんの絵本を読んだことがある大人になった私たちの人生に色を添えてくれる、、!!

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    2022年03月14日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    このお方が二足の草鞋で絵本作家をやっていたことを知りびっくり。世の中の酸いも甘いも知った上で子どもたちと誠心誠意ぶつかっていくかこさとしさんに感動を覚えました。私も子どもたちに対してそういう大人でありたい。

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    2022年03月07日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    絵本作家かこさとしの自伝。

    「だるまちゃんとてんぐちゃん」、「おたまじゃくしの101ちゃん」、「どろぼうがっこう」、「からすのパン屋さん」、「とこちゃんはどこ」…幼少期に夢中になった絵本はみんな、かこさとしさんの作品だった。

    戦前、戦中に少年時代を過ごし、理系の技術者をしながら工場地帯の子どもたちのために紙芝居や絵本を描き続けた。

    振り返れば、かこさんの作品には自然への愛、家族や友達、仲間への愛、子どもの無邪気さへの愛など、戦争や大人の嘘を嫌悪するヒューマニズムがあふれていた。
    そんな人となりがよくわかる本。


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    2021年08月31日
  • だるまちゃんの思い出 遊びの四季 ふるさとの伝承遊戯考

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    名著復活!絵本作家かこさとし、子供の頃の四季を通じた遊びの記憶。大人になって振り返る甘酸っぱい思い出の数々にはしんみりします。

    「だるまちゃんとてんぐちゃん」で有名なかこさとし(自分には「からすのパン屋さん」の印象)の作品。1975 年日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。その後長く絶版だったのが2018年に復刊(ありがとう復刊ドットコム!)、その文庫版。

    越前の武生で過ごした子供の頃の遊びについてイラストを含め詳細に記録している。筆者の記憶力には驚かされる。多くの遊びは実際にやったことはないが、なぜか懐かしさを感じる。母が同じ北陸の出身なので、自分の小さな頃に教わった遊びもちらほらと。

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    2021年05月28日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    かこさんの考えに迫りたくて購読。2019年の、いやこれまでに読んだ本の、5本の指に入る名著だ。
    閉店間際の本屋でよくぞ手に取った。私。

    かこさんの生い立ち、なぜ子どもの絵本を描くようになったかが、よく分かった。
    そこには、戦争を境に掌を返すように態度を変えた大人への不信があった。

    以下、特に心に残った言葉
    ・幼少期には、自然に触れて生活するのがいい。 それも大自然というより小自然、子どもの力で何とか処理できる程度の。
    ・これまでの僕は昭和20年で死んだのだ。ここから先は余生である。自らの誤りを償わなければならない。
    ・子どもは、世界の実体、成り立ちを知りたがっている。でもその糸口を見つけら

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    2019年12月08日
  • 未来のだるまちゃんへ

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    絵本作家かこさとしさんの自伝のような本。軍人を目指したが叶わず、終戦とともに失望したかこさんは、同じ失敗を子供達が繰り返さないように、川崎のセツルメントで活動を始める。子供たちと触れ合う中で、多くのことを子供たちから教わる…。

    会社員として仕事には全く手を抜かず、絵本作りにも本気で取り組むキャパシティの大きさ、決意の強さに感銘を受ける。

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    2025年02月15日