松風水蓮のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
オリビア無双は続く
今回は、王国と帝国の戦いを主軸に敵側、帝国内の人たちの話が多かったです。猪突猛進で周りを悩ませてばかりの中将のおっさんや王の親戚だからとワガママ暴言ばかり言う嫌な少将の男など問題児ばかりがいる中で、部下から慕われ人格もマトモそうな帝国総司令のおじさんが部下共々オリビアと戦い討ち死にして、その首は帝国の士気を下げるためにオリビアの命令のもと槍の穂先に付けて帝国兵に見せて回るというのが、悪辣残酷でありますが理にかなったやり方でした。人によっては、引くような展開もありますがオリビアが強いだけでなく戦略面でも優れているシーンがあちこちで見られるので、改めてオリビアを見直すことも出来ます。(この巻を見るまでオリビアは、武だけに優れた脳筋だと思ってたww知略や駆け引きにも強いことが分かって驚き)
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Posted by ブクログ
なんと言うか本好きには胸に来る内容だなあ。
「マグダラで眠れ」と同じ世界観の中で描かれるのは、本がまだ写本しかない時代、無類の本好きで書籍商人を目指す少年の物語。
本が売り物ではない時代と言うのは現代にいる自分たちからするとなんだか想像つかないけれど、それだけに読んでて幾つも気づかされるところがあった。
昔は全ての本が写本だったのだよなあ。
その苦労と情熱の膨大さはいかばかりか。
逆に、そんな本を役に立たないものと言われることの寂しさ。
中でもクレアの言葉はただの一般論ではなく、どうしようも無い状況での実感のこもった言葉だけに、主人公ともどもこちらにも突き刺さってくる。
ただ普段実用書などほとんど読まないこちらとしては、本の価値は役に立つかどうかではなく、心を満たすことができるかどうかだと思うのだ。
クレアにとって最終的に本が、そう言う意味で価値があったことにホッとした。
物語的にはこれはいわば少年が囚われの少女を助け出す類いの物語。
ラストの一発逆転が期待通りで、いやあ、よかった。
その展開的は作者のもう一つの作品「狼と香辛料」的とも言える。
どっちも商人だしね(笑)
ちなみに今回には直接的なマグダラの絡みはほとんどないので、この先本編にこちらの人物が登場とかあったらいいな。
うん、面白かった。満足。