三島有紀子のレビュー一覧
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この本は、人と人とのつながりの大切さや人の温もりの様な物をすごく感じるお話でした。
人はやっぱり1人でいるよりも、誰かと居たいんだと思います。
ただ好む、人との距離間が違うだけで
みんな淋しくて孤独なのだと。
そういう世界で生きていて一人でも大切な人がいるということ、美味しい食べ物を食べれて美味しいなと感じれているということ、自然を見て素敵だと感じれていることが本当に幸せなことだなとも改めて感じました。
そしてこの本には
4編のお話があるのですが、インタビュー式だったり日記での綴り方だったりすごく読みやすくおもしろかったです。
「大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
とい -
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「しあわせのパン」
映画を勧められたので先ずは本から…
北海道の月浦で“夫婦“が営む
「cafe mani(マーニ)」
そこを訪れる人々との出会いや夫婦のかたちからしあわせとは何かを語りかけてくる物語。
読後はとても優しく穏やかな気持ちになれる。
やっぱり「あたたかい食べ物」って大切で
ほんとうの幸せって案外身近にあったりする。
丁寧にいれられた珈琲と心を込めて作られたパン…これもまた、たまらなく贅沢でしあわせな時間。
最後の章 水縞くんの「カラマツのように君を愛す」と、エピローグでりえさんが母に宛てたであろう手紙にジーンと来た。
小説では『月とマーニ』の絵本が巻末にあるので頁をめくり -
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ネタバレ阪本史生さんの手紙の内容が心に残った。
「私は恥ずかしながら、人間は最後の最後まで、変化し続けることを、初めて、気づいたのです。」
これは病に苦しむ妻と心中しようとした史生さんが、心中をやめた後に今までパンが苦手だった妻がパンを美味しそうに頬張る姿を見たことから生まれた言葉だ。死に至る病に侵されていくと死に向かって衰退していくように思えるその実、闘う中で生まれる変化や生き抜いたからこそ見ることが出来る姿がある。
「あそこには、自分の信じることを、心込めてやっていく、そんな地の着いた人間らしい暮らしが、ありました。」
カフェ マーニをよく言い表した言葉だと思う。
一見、パンカフェを営む水縞と -
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ネタバレ●さよならのクグロフ
深く干渉せず、でも暖かく包み込んでくれる、自分の感情の起伏と関係なく回っている世界。同じ時間軸のはずなのに、なぜか時計の針が少しゆっくり進んでいるんじゃないか、と感じさせてくれる環境。香織みたいに全てが嫌になってなげやりになっている時に、マーニような場所があってよかったなと思った。
●ふたりぼっちのポタージュ
自然と涙が溢れた。家族間で一度拗れた仲はなかなか修復が難しい。未久はまだ小4、父親も大人とはいっても、大人だから完璧になんでも物事を解決できるというわけでもない。当人にしか分からない心の機微もある。そんな中、言葉ではなく食事という手段で、2人で感情を分かち合うことの -
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いちいち泣けた。
なんか静かにふつふつと込み上げる、どの人もまぁそういうこともあるよねぇ。っていう悩みの中、静かにホントひたむきに悶え苦しむ。
しかも、そもそもどれもこれもありふれた悩みと言えば悩みで、誰もが一度は思い悩んでいそうな良くある悩み。
ただ、そこをゆっくり見つめて、じっと耐えて、噛み締めてる人たちを、
これまたそっとさすってくれるようなカフェ。
映画もだいぶ前に見たんだけど、本のほうがぐぅーっときます。
思わずわたしも行きたい。ここに。
そして、ほんの少しだけ月に照らされてパワーをもらいたい。
そしたら、また明日から自分らしくいられるような気がする。
と、思う一冊でした -
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本書は、映画監督・脚本家である三島有紀子さんの初小説作品。自ら手がけた映画「しあわせのパン」の公開(2012)に先駆けて、同名小説を刊行したものだそうです。
北海道洞爺湖畔の「カフェ・マーニ」。訪れる人は、丁寧に淹れられた珈琲、丁寧に焼かれたパン、四季折々の食材を活かした食事、丁寧に接するりえさんと水縞くんに心をほぐされ、癒されていきます。でも、丁寧にお客様をもてなす2人も、ふと哀しい表情をすることがあるのでした‥。
本書の中に頻繁に登場する架空の絵本「月とマーニ」が、物語の大きな役割を担っているようです。りえさんの願い・カフェの理想像であり、この物語の重要なテーマなんだと思います。