三宅秀道のレビュー一覧
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どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。
・市場創造の4フェーズ
①問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
②技術開発:温水器とポンプをつくろう!
③環境開発:トイレに電源をつなごう!
④認知開発:社会に良さを広めよう!
しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとって -
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どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。
・市場創造の4フェーズ
?問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
?技術開発:温水器とポンプをつくろう!
?環境開発:トイレに電源をつなごう!
?認知開発:社会に良さを広めよう!
しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとって -
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専修大学 三宅秀道先生の新書『なんにもないから知恵が出る』を拝読中。目からウロコの連続。サブタイトルの「驚異の下町フットマーク社の挑戦」の言葉のとおり、製品開発でなく、ライフスタイルを“発明”しているフットマーク社は“驚異”です。これまでも三宅秀道先生からフットマーク社のお話しをお聞きしていましたが、改めて、一つ一つのエピソードに驚きの連続。
三宅先生から学んだ「発見」と「発明」の違い。アメリカ大陸を“発見”したコロンブス。物理的な対象は誰もが発見できる。コロンブスが最初に発見しただけ。
意識されていなかった問題を“発明”することが新しい文化の創造に結びつく。
『なんにもないから知恵が出 -
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商品・サービスの開発論.日本の技術神話および大企業を始めとする商品開発組織・プロセスの抱える問題点を指摘.新市場(=価値)の創造は新たな生活習慣・価値観の創造(=文化開発)であると具体例を豊富に織り交ぜながら述べている.
本書では以下のような事例が紹介されている.
・人工衛星向けジャイロをクルーザーの横揺れ防止に転用(三菱重工)
・タイヤメーカーがグルメガイドブックを出版(ミシュラン)
・自転車へのエンジン搭載(HONDA)
・生命保険で家族の幸せに訴求(ライフネット生命)
・ユニークな介護用品(ファイン)
・プール教育方法を含めた水泳帽(フットマーク)
・水中運動用水着市場の創造(フットマー -
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街で知らない人と仲良くなったのはいつですか?
面白そうな人
予想の範囲外の人、事(自分の気づかない世の中の課題かもしれない)
あらかじめ得しそうな人と会うのとは違う。未知との遭遇的な。
顧客創造って結局なんでしょう?
開発って結局なにするの?
そうか、幸せってもっと自分で決めて良いものなんだ。
社長からおすすめと聞いて手にした本。
受験時代を引きずる病「回答は一つしか無いから模範解答が無いと返事・行動ができない」からは開放されます。
もともと地上に道はない
人が歩くからそこが道なのだ
「もともと正解はある」と思うと他社との類似品に留まる。優等生の落とし穴。
まずは問題を開発すること -
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企業は技術偏重。これからは市場を作っていくべきだ
ということが10章にわたってこれでもかと書かれています。
企業事例もたくさん掲載されていて面白かったです。
とはいえ一貫して「市場を作れ、文化を作れ」と主張されているのは、本書を読んで同意したいのですが...なんかモヤモヤしました。
・日本における技術重視の企業体質に危機感を煽っていたけど、本書に書かれている企業以外でも昔からソニーのウォークマンやユニクロなど日本の文化を作ったイノベーター企業はたくさんあるよね?言うほど海外から遅れてる?
・文化を創造して新しい市場を創るのは、暮らしが快適になるし雇用も増えるけど、『資本主義』に絡め取られて -
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ネタバレ2021年。コロナ禍で生活スタイルが一変した現在に読む。2012年には書かれた本であったが再認識させられることが多かった。
・軍事用のジャイロをクルーズ船に活用出来た
・日本の大企業は失敗を恐れて技術は発展するが製品化のチャレンジが出来ない
これら提示されている事を見事解決してビジネスにしたのがmakuakeで、それが今大活況だ。(途中)
特に印象に残ったのは
・(株)フットマーク:水泳帽がなぜ全国の学校で使用されているか?
・フットマーク社が「介護」という言葉を作った
・ハーレダビッドソンが日本の高速道路で二輪車が走れるように法律を改めさせた
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ネタバレ職場の上司に勧められて読んだ本。
わかりやすくて2時間程度でざっと読めた。
かつて大成功を収めた大企業にありがちな、「高度な技術をどうお客様に売っていくか」という考えを否定している。
商品の価値を創造するには、生活文化、価値観からまるごと開発することが必要。
すでに取り上げられている課題に対してどう解決するかを考えている時点でだめなんだ。誰も気づいていない、潜んでいる課題を見つける。そのためには、「ここが不便だな、もっとこうなればいいのに」という感情を大切にする。
「どんな技術が有ればいいか」よりは、「どんな暮らしをしたいか、どんな世の中になって欲しいか」を考えることが新しい市場を作るこ -
Posted by ブクログ
はじめのほうは「それなりのことは書いてあるが新味がないし、もったいぶった書き方でタルい本だな」と思いながら駆け足気味に呼んでいた。技術神話を捨てて新しいニーズを発明しろって、それができれば結構だけれど実際できるかは別問題。顧客思考が大事だとか、マーケティングができてないと技術があっても云々なんて話は、それこそ耳タコものである。
しかし読み進めるうち、大きな組織の病弊について話が至ったあたりから、サラリーマンの心のやわらかいところにグサリと突き刺さるような感じがしてきた。相変わらず、そんなに新味のある話ばかりではない。だが、いま自分が会社で抱えている閉塞感のあまりにもど真ん中に命中するのだ。本書