三宅秀道のレビュー一覧

  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    「知らない人と最後に友達になったのはいつですか」。
    目から鱗の問いでした。日本企業の現状を説明するのに、十分に説得力のある分析でした。

    個人的には、組織から与えられた仕事をこなす事で、いっぱしのビジネスマンになったつもりでいた自分に気づかされました。

    テレワークのおかげで会社や社会との距離感が変化した今、一個人の有り様も大きく変化しています。この変化をチャンスとしてモノにできるかが、これからの人生に大きく影響しそう。

    当事者意識と世界への優しを持ちつつ、日々勉強を重ね、問題開発者を目指します。

    0
    2020年07月28日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    ひとつひとつの事例は産業史の有名事例が多いので知ってたりもするんだけど、どんな人柄の人物がそれを為し得たのか、美辞麗句にまとめずルポのように書いてあるのが面白い。そして「どうしたらできるのか」と「なぜ難しいのか」がバランス良く散りばめられている。難点は「忙しい人が読まなそうな程度に寄り道が多いこと」。でも、こういう雑学が世界を変えるのだ。

    0
    2020年03月08日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

     どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。

    ・市場創造の4フェーズ
     ①問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
     ②技術開発:温水器とポンプをつくろう!
     ③環境開発:トイレに電源をつなごう!
     ④認知開発:社会に良さを広めよう!
     
     しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとって

    0
    2019年09月15日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

     どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。

    ・市場創造の4フェーズ
     ?問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
     ?技術開発:温水器とポンプをつくろう!
     ?環境開発:トイレに電源をつなごう!
     ?認知開発:社会に良さを広めよう!
     
     しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとって

    0
    2021年08月08日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    日本企業の製品開発や、支援者の持つべき視点について、経営学者というより「開発マニア」として本質をとてもよくとらえていると思う。「技術開発だけでなく文化開発が必要」「問題発見ではなく問題発明」「産学官連携のメリットは、メガネをかけ替えること」

    0
    2017年07月03日
  • なんにもないから知恵が出る―驚異の下町企業フットマーク社の挑戦―

    Posted by ブクログ

    専修大学 三宅秀道先生の新書『なんにもないから知恵が出る』を拝読中。目からウロコの連続。サブタイトルの「驚異の下町フットマーク社の挑戦」の言葉のとおり、製品開発でなく、ライフスタイルを“発明”しているフットマーク社は“驚異”です。これまでも三宅秀道先生からフットマーク社のお話しをお聞きしていましたが、改めて、一つ一つのエピソードに驚きの連続。

    三宅先生から学んだ「発見」と「発明」の違い。アメリカ大陸を“発見”したコロンブス。物理的な対象は誰もが発見できる。コロンブスが最初に発見しただけ。

    意識されていなかった問題を“発明”することが新しい文化の創造に結びつく。

    『なんにもないから知恵が出

    0
    2015年12月08日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    商品・サービスの開発論.日本の技術神話および大企業を始めとする商品開発組織・プロセスの抱える問題点を指摘.新市場(=価値)の創造は新たな生活習慣・価値観の創造(=文化開発)であると具体例を豊富に織り交ぜながら述べている.
    本書では以下のような事例が紹介されている.
    ・人工衛星向けジャイロをクルーザーの横揺れ防止に転用(三菱重工)
    ・タイヤメーカーがグルメガイドブックを出版(ミシュラン)
    ・自転車へのエンジン搭載(HONDA)
    ・生命保険で家族の幸せに訴求(ライフネット生命)
    ・ユニークな介護用品(ファイン)
    ・プール教育方法を含めた水泳帽(フットマーク)
    ・水中運動用水着市場の創造(フットマー

    0
    2015年01月01日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    「商品開発にもよい方法があるはず。それが知りたい」という問いの立て方そのものを否定した本。
    改善活動や、課題・問題発見は「理想形」が存在している前提での問いの立て方なので、「理想形」そのものを構築する商品開発で同じ手法は使えない。
    商品開発は、いわば新しい便利さ、良さといった価値観そのものを創造することなので、しがらみはすべて足枷になり得る。

    0
    2014年08月23日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    発売から1年以上経ってた、もっと早く読んでおけば。。(悔)。
    これほどポジティブに、これほど根本的に、モノづくりの本質を捉え、これほど愉しく、これほど重厚な論理で、商品開発を語った書物があったろうか。
    普段マーケティングに携わっているビジネスマン達に、根源的な問題提起と希望、そして叱咤をくれる一冊。
    自分がやりたかったことのジャンルが言語化できず、自分自身でもイマイチ分かってなかったが、三宅先生の領域にそれがあることが分かった。三宅論についてもっと勉強したい。

    0
    2014年01月26日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    とても良い本だと思う。

    良く研究されているし、面白い事例もたくさん記載されているので、読んでいるのが苦にならない。
    それでいて、伝えたい事が明確なので、何が言いたいのかが良く分かる。

    現代日本に必要なのはまさしく新しい市場であると思う。

    0
    2014年01月12日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    街で知らない人と仲良くなったのはいつですか?
    面白そうな人
    予想の範囲外の人、事(自分の気づかない世の中の課題かもしれない)
    あらかじめ得しそうな人と会うのとは違う。未知との遭遇的な。

    顧客創造って結局なんでしょう?
    開発って結局なにするの?
    そうか、幸せってもっと自分で決めて良いものなんだ。

    社長からおすすめと聞いて手にした本。

    受験時代を引きずる病「回答は一つしか無いから模範解答が無いと返事・行動ができない」からは開放されます。

    もともと地上に道はない
    人が歩くからそこが道なのだ
    「もともと正解はある」と思うと他社との類似品に留まる。優等生の落とし穴。


    まずは問題を開発すること

    0
    2016年06月24日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    企業は技術偏重。これからは市場を作っていくべきだ
    ということが10章にわたってこれでもかと書かれています。
    企業事例もたくさん掲載されていて面白かったです。

    とはいえ一貫して「市場を作れ、文化を作れ」と主張されているのは、本書を読んで同意したいのですが...なんかモヤモヤしました。

    ・日本における技術重視の企業体質に危機感を煽っていたけど、本書に書かれている企業以外でも昔からソニーのウォークマンやユニクロなど日本の文化を作ったイノベーター企業はたくさんあるよね?言うほど海外から遅れてる?
    ・文化を創造して新しい市場を創るのは、暮らしが快適になるし雇用も増えるけど、『資本主義』に絡め取られて

    0
    2024年05月17日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    紙の本を買って、今後も何度も読み返したい、と思った。最近の本ではないが、普遍的な市場創造の概念をとても理解し易い形で示してくれている。
    おススメ!

    0
    2022年09月24日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    新しい市場の作り方は、技術開発ではなく、文化開発であるとの説明にとても興味を持った。
    新しいビジネス企画や商品企画の考えるヒントが実例を元に満載されている。

    0
    2022年01月15日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2021年。コロナ禍で生活スタイルが一変した現在に読む。2012年には書かれた本であったが再認識させられることが多かった。

    ・軍事用のジャイロをクルーズ船に活用出来た
    ・日本の大企業は失敗を恐れて技術は発展するが製品化のチャレンジが出来ない

    これら提示されている事を見事解決してビジネスにしたのがmakuakeで、それが今大活況だ。(途中)

    特に印象に残ったのは
    ・(株)フットマーク:水泳帽がなぜ全国の学校で使用されているか?
    ・フットマーク社が「介護」という言葉を作った
    ・ハーレダビッドソンが日本の高速道路で二輪車が走れるように法律を改めさせた

    0
    2021年02月05日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    職場の上司に勧められて読んだ本。
    わかりやすくて2時間程度でざっと読めた。

    かつて大成功を収めた大企業にありがちな、「高度な技術をどうお客様に売っていくか」という考えを否定している。
    商品の価値を創造するには、生活文化、価値観からまるごと開発することが必要。

    すでに取り上げられている課題に対してどう解決するかを考えている時点でだめなんだ。誰も気づいていない、潜んでいる課題を見つける。そのためには、「ここが不便だな、もっとこうなればいいのに」という感情を大切にする。

    「どんな技術が有ればいいか」よりは、「どんな暮らしをしたいか、どんな世の中になって欲しいか」を考えることが新しい市場を作るこ

    0
    2020年06月14日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    技術神話に日本が溺れているという話は納得がいきました。自分の分野以外に目を向けるというのも共感できます。
    事業の決定権を握る人こそ、業界の外に出て、色んなところを歩くべきだという話が書かれているのも多くの会社がそうなっていないことの表れですよね。本書の例を参考にして、もっと日本の会社が明るい未来を築いてほしいと切に願います。

    0
    2019年07月09日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    はじめのほうは「それなりのことは書いてあるが新味がないし、もったいぶった書き方でタルい本だな」と思いながら駆け足気味に呼んでいた。技術神話を捨てて新しいニーズを発明しろって、それができれば結構だけれど実際できるかは別問題。顧客思考が大事だとか、マーケティングができてないと技術があっても云々なんて話は、それこそ耳タコものである。
    しかし読み進めるうち、大きな組織の病弊について話が至ったあたりから、サラリーマンの心のやわらかいところにグサリと突き刺さるような感じがしてきた。相変わらず、そんなに新味のある話ばかりではない。だが、いま自分が会社で抱えている閉塞感のあまりにもど真ん中に命中するのだ。本書

    0
    2018年11月05日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    ページ数とテーマの外見よりもスラスラと読めていける内容だった。ビジネス系初心者でも面白いと思える本だった。

    0
    2018年09月14日
  • 新しい市場のつくりかた

    Posted by ブクログ

    ◯私たちは意図せずめぐり逢う知識との出合いを確保しなければなりません。(305p)

    ◯どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやっていまの世界を近づけていきたいのか(中略)という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか(335p)

    ◯私たちは何かに名前を付けてしまうと、それ自体を見る必要を感じなくなってしまう(354p)

    ★イノベーションには用途開発、文化やライフスタイルの開発が必要である。自分が気づいていないことがあるのではないか、ということに気づかせてくれる良書である。ただし冗長である。

    0
    2018年01月02日