【感想・ネタバレ】新しい市場のつくりかたのレビュー

あらすじ

戦いのフィールドを変えよう!
先の見えない日本企業。技術やスペック競争、値引き合戦で疲弊してしまっている。ここから脱却するには、戦いのフィールドを新しく変えて、「新しい市場」をつくらなければならない。
今までは「技術=ものづくり」に傾斜した、いわば「文明」重視の議論が多かったが、ここでの提案は「文化」の創造にある。顧客のニーズは大切だが、それだけでは成り立たない。問題を発見し、これまでにないライフスタイルを提案して、市場を作る。そして、次世代のための幸せな社会を作っていく。その可能性は、さまざまな条件に恵まれている大企業だけでなく、町の中小企業にもあふれている。
本書では、経営学の研究者として、主としてものづくりの現場を歩き、新市場の創造に成功した企業を多く見てきた著者が、経営学をベースに新しいビジネスの戦い方、企画発想のヒントを説いたものである。
古今東西の「余談」と取材で稼いだ事例をベースに、抽象的な経営学の議論をわかりやすく伝える。話し口調の奔放な筆致、数字や横文字は入れない。350ページを超えるボリュームながら、前提知識なしでも一気に読める面白さ。ビジネスのヒントが詰まった、気鋭の経営学者による、日本発の新しい経営書がここにある。

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Posted by ブクログ

「知らない人と最後に友達になったのはいつですか」。
目から鱗の問いでした。日本企業の現状を説明するのに、十分に説得力のある分析でした。

個人的には、組織から与えられた仕事をこなす事で、いっぱしのビジネスマンになったつもりでいた自分に気づかされました。

テレワークのおかげで会社や社会との距離感が変化した今、一個人の有り様も大きく変化しています。この変化をチャンスとしてモノにできるかが、これからの人生に大きく影響しそう。

当事者意識と世界への優しを持ちつつ、日々勉強を重ね、問題開発者を目指します。

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2020年07月28日

Posted by ブクログ

ひとつひとつの事例は産業史の有名事例が多いので知ってたりもするんだけど、どんな人柄の人物がそれを為し得たのか、美辞麗句にまとめずルポのように書いてあるのが面白い。そして「どうしたらできるのか」と「なぜ難しいのか」がバランス良く散りばめられている。難点は「忙しい人が読まなそうな程度に寄り道が多いこと」。でも、こういう雑学が世界を変えるのだ。

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2020年03月08日

Posted by ブクログ

 どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。

・市場創造の4フェーズ
 ①問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
 ②技術開発:温水器とポンプをつくろう!
 ③環境開発:トイレに電源をつなごう!
 ④認知開発:社会に良さを広めよう!
 
 しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとっては不可欠なことなのです。
 この統合のための最初の鍵は、何よりもまず、「新しい問題の開発」です。それこそが新しい文化の開発の出発点です。しかし、多くの組織は得てして既存の問題意識に基づいて既存の製品の性能を改善することで手一杯になっていて、いま取り組んでいる既存の問題以外を課題として意識することも希薄になってはいなかったんでしょうか?そうであるならば、その取組みの対象自体を根こそぎ見直さなければなりません。

 …「ある問題を発見してそれを解決する手段が商品になるような、生活上の新しい問題発明の可能性は世界に豊穣にある」ということなのでしょう。

 …新しい問題を発明し、設定するときに望ましい手法と、その設定された問題を解決しようとして、その解決手段を開発し、磨きをかけるときに望ましい手法は全く違います。むしろ、真逆といってもよいでしょう。

 答えを磨くのではなく、問いを立てること、それは、いわば優等生から教師の側に立場を変えることです。すでにある問題に後追いで対応するのではなく、自らが理想に照らして価値を評価する側に回る、その手法こそが問題の「発明」なのです。

 経済的に貧しいときには、私たちは商品に経済性と機能性を求めます。靴ならまず丈夫で耐久性があり、寸法も狂いなく、値段もリーズナブルであると、その商品は評価されます。
 やがて機能的な靴に満足すると、次におしゃれであることが求められます。商品に「意匠」の価値が求められるようになるのです。実はこのときにはすでに、額に汗して安く機能的なモノをつくっているだけでは、職人的価値観がマーケットから少しずつずれ始めています。
 さらに消費者の好みが成熟すると、機能性、デザイン性だけではなく、思い入れの対象としての「ブランド」を求め始めます。あるときは知名度の高いロゴであったり、あるときはあこがれの著名人が利用しているという事実であったり、つまり、商品の持つ象徴性です。これは意匠の価値ともまた違った「記号」としての価値です。
 …
 もうちょっと硬い言い方をしますと、商品が最初に求められるのは、機能性、経済性といった科学的価値です。それが基本的な水準を満たし始めると、なおかつその商品が消費者の感覚に訴えかける美しさ、つまり芸術的価値が求められるようになります。そして、その商品の美しさがある水準に達すると、美しいだけでなく、その商品を使用している自分に価値があるかのような思いを満たすことが要求され、あこがれの対象と自己同一化できるような感覚も求められたりします。つまり、宗教的価値が求められるのです。

 マーケティング用語で、私はあの人たちとは違う、だからあの人たちと同じものを買うのは避ける、という効果をスノッブ効果といいます。逆に、あの人達があの商品を買うなら、私も同じものを買ってあの集団と同じように思われたい、という効果をバンドワゴン効果といいます。

 ハーレーの平均的なモデルが一台300万円ほどして、好みに任せてカスタムを加えると、また同じくらいの費用がかかるそうですが、できる人はそれをやってしまいます。なぜなら、「自分を一度気に入った見た目は、そうしなければ実現できない」からです。こうしたハーレーの価値のある部分が、単なる輸送力ではなく、完成刺激情報の部分だからです。情報というのは、つまり差異そのものであるがゆえに、それ自体がまさに「差別化要因」であって、他の要素ではおなじ「差別化」が絶対にできないからです。

 …ライフネット生命社長の出口治明さんに出会ったときに、出口さんがおっしゃっていました。出口さんにとっての仕事は何かということを聞くと、それは世界経営計画のサブシステムである、と答えられたのでした。
 つまり、この世界をどう理解し、何を変えたいと思い、自分はそこで何かできるか、何を分担するのかということなのだ、とおっしゃったわけです。

 どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやって今の世界を近づけていきたいのか、そのために自分は何をしていくのか、そのツールとしてどんな商品を自分は開発するのか、という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか。

 社会を観察していれば、いろいろな人がいろいろなことに困っている可能性が垣間見えます。ただ、たいていの人は、それにより掘り下げて取り組もうとはしません。しかし、何かが意識のアンテナに引っかかる、というタイプの人がいます。

 …私は東京城東の下町をかなり取材してきましたが、そこで「ユニークアイデア経営者」と呼ばれるタイプには、親切で面倒見がいいという共通した性格があります。私が東京で一人暮らしをしていますと、「三宅さん、ご飯食べていきなさいよ」とか、「お正月はどうせ一人なんでしょ。だったら、元日からおせちを食べに家にいらっしゃいよ」とか、「何か暮らしで困っていることない?」などと、こちらが恐縮するほど気軽に誘ってくれます。
 良く言えば親切、悪く言えばお節介にもなるのですが、そうやってふだんからいろいろなことに気を配っているので、新しい問題に気づきやすい。これはまずは人柄の問題です。学歴とは全然関係がありません。結局は他の人の悩みも、自分のことのように悩める性格というのが、新しい問題を開発できる必要条件なのです。

 商品開発で打率が高い打者というのは、そういうネタにひっかかりやすいところにいて、潜在的な解決手段に近いところにいて、しかも情に厚い人だと思うのです。そしてさらに、その人が勇気を持ってそのネタを掘り下げることがやりやすい立場にいることが条件のようです。

 自分と違う考えの人、自分と立場が違う人、自分と違う欲求を持っている人、自分と違う技術や経営資源を持っている人と、他者と他者として真っ向から交流し情報を取ってきてこそ、未整理の混沌の中から良い偶然を必然として発生させることができる。それを社内に持って帰ってきて、取り込んで、新しい市場創造につなげる、そういう生き方が確かにあるのです。
 悪い意味で「計画的」な組織、それに属している人は、得てしてその逆ばかりやっています。会う前からどんなことを言いそうか事前に予想できる人、会う前からどんなことを言いそうか事前に予想できる人、会う前から会えばどういうメリットがあるかはっきり知れている人、つまり、目先の底の知れた打算の限りで、会いたくて会おうとしている人とばかり会うようになっています。
 …
 しかし、そういう「未知への畏れ」を失った組織、世界をわかったつもりになった組織は、新しい価値の創造に取り組めなくなります。問題の設定そのものを、書き換えなくなります。

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2019年09月15日

Posted by ブクログ

 どこか楠木建と通じるところがある。と思って検索したら、やっぱり対談していた。久しぶりのヒット!面白かった。

・市場創造の4フェーズ
 ?問題開発:トイレでお尻を洗いたい!
 ?技術開発:温水器とポンプをつくろう!
 ?環境開発:トイレに電源をつなごう!
 ?認知開発:社会に良さを広めよう!
 
 しかし実際には、四つのハードルを越えるプロセスの統合は、多くの組織内では、「別の部署がやること」という割り振りになってしまっていて、その構造に手をつけることは非常に難しくなってしまっています。そして、難しく、ほぼ不可能になってしまっていることこそが、まさに新しい市場を創造するような商品開発にとっては不可欠なことなのです。
 この統合のための最初の鍵は、何よりもまず、「新しい問題の開発」です。それこそが新しい文化の開発の出発点です。しかし、多くの組織は得てして既存の問題意識に基づいて既存の製品の性能を改善することで手一杯になっていて、いま取り組んでいる既存の問題以外を課題として意識することも希薄になってはいなかったんでしょうか?そうであるならば、その取組みの対象自体を根こそぎ見直さなければなりません。

 …「ある問題を発見してそれを解決する手段が商品になるような、生活上の新しい問題発明の可能性は世界に豊穣にある」ということなのでしょう。

 …新しい問題を発明し、設定するときに望ましい手法と、その設定された問題を解決しようとして、その解決手段を開発し、磨きをかけるときに望ましい手法は全く違います。むしろ、真逆といってもよいでしょう。

 答えを磨くのではなく、問いを立てること、それは、いわば優等生から教師の側に立場を変えることです。すでにある問題に後追いで対応するのではなく、自らが理想に照らして価値を評価する側に回る、その手法こそが問題の「発明」なのです。

 経済的に貧しいときには、私たちは商品に経済性と機能性を求めます。靴ならまず丈夫で耐久性があり、寸法も狂いなく、値段もリーズナブルであると、その商品は評価されます。
 やがて機能的な靴に満足すると、次におしゃれであることが求められます。商品に「意匠」の価値が求められるようになるのです。実はこのときにはすでに、額に汗して安く機能的なモノをつくっているだけでは、職人的価値観がマーケットから少しずつずれ始めています。
 さらに消費者の好みが成熟すると、機能性、デザイン性だけではなく、思い入れの対象としての「ブランド」を求め始めます。あるときは知名度の高いロゴであったり、あるときはあこがれの著名人が利用しているという事実であったり、つまり、商品の持つ象徴性です。これは意匠の価値ともまた違った「記号」としての価値です。
 …
 もうちょっと硬い言い方をしますと、商品が最初に求められるのは、機能性、経済性といった科学的価値です。それが基本的な水準を満たし始めると、なおかつその商品が消費者の感覚に訴えかける美しさ、つまり芸術的価値が求められるようになります。そして、その商品の美しさがある水準に達すると、美しいだけでなく、その商品を使用している自分に価値があるかのような思いを満たすことが要求され、あこがれの対象と自己同一化できるような感覚も求められたりします。つまり、宗教的価値が求められるのです。

 マーケティング用語で、私はあの人たちとは違う、だからあの人たちと同じものを買うのは避ける、という効果をスノッブ効果といいます。逆に、あの人達があの商品を買うなら、私も同じものを買ってあの集団と同じように思われたい、という効果をバンドワゴン効果といいます。

 ハーレーの平均的なモデルが一台300万円ほどして、好みに任せてカスタムを加えると、また同じくらいの費用がかかるそうですが、できる人はそれをやってしまいます。なぜなら、「自分を一度気に入った見た目は、そうしなければ実現できない」からです。こうしたハーレーの価値のある部分が、単なる輸送力ではなく、完成刺激情報の部分だからです。情報というのは、つまり差異そのものであるがゆえに、それ自体がまさに「差別化要因」であって、他の要素ではおなじ「差別化」が絶対にできないからです。

 …ライフネット生命社長の出口治明さんに出会ったときに、出口さんがおっしゃっていました。出口さんにとっての仕事は何かということを聞くと、それは世界経営計画のサブシステムである、と答えられたのでした。
 つまり、この世界をどう理解し、何を変えたいと思い、自分はそこで何かできるか、何を分担するのかということなのだ、とおっしゃったわけです。

 どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやって今の世界を近づけていきたいのか、そのために自分は何をしていくのか、そのツールとしてどんな商品を自分は開発するのか、という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか。

 社会を観察していれば、いろいろな人がいろいろなことに困っている可能性が垣間見えます。ただ、たいていの人は、それにより掘り下げて取り組もうとはしません。しかし、何かが意識のアンテナに引っかかる、というタイプの人がいます。

 …私は東京城東の下町をかなり取材してきましたが、そこで「ユニークアイデア経営者」と呼ばれるタイプには、親切で面倒見がいいという共通した性格があります。私が東京で一人暮らしをしていますと、「三宅さん、ご飯食べていきなさいよ」とか、「お正月はどうせ一人なんでしょ。だったら、元日からおせちを食べに家にいらっしゃいよ」とか、「何か暮らしで困っていることない?」などと、こちらが恐縮するほど気軽に誘ってくれます。
 良く言えば親切、悪く言えばお節介にもなるのですが、そうやってふだんからいろいろなことに気を配っているので、新しい問題に気づきやすい。これはまずは人柄の問題です。学歴とは全然関係がありません。結局は他の人の悩みも、自分のことのように悩める性格というのが、新しい問題を開発できる必要条件なのです。

 商品開発で打率が高い打者というのは、そういうネタにひっかかりやすいところにいて、潜在的な解決手段に近いところにいて、しかも情に厚い人だと思うのです。そしてさらに、その人が勇気を持ってそのネタを掘り下げることがやりやすい立場にいることが条件のようです。

 自分と違う考えの人、自分と立場が違う人、自分と違う欲求を持っている人、自分と違う技術や経営資源を持っている人と、他者と他者として真っ向から交流し情報を取ってきてこそ、未整理の混沌の中から良い偶然を必然として発生させることができる。それを社内に持って帰ってきて、取り込んで、新しい市場創造につなげる、そういう生き方が確かにあるのです。
 悪い意味で「計画的」な組織、それに属している人は、得てしてその逆ばかりやっています。会う前からどんなことを言いそうか事前に予想できる人、会う前からどんなことを言いそうか事前に予想できる人、会う前から会えばどういうメリットがあるかはっきり知れている人、つまり、目先の底の知れた打算の限りで、会いたくて会おうとしている人とばかり会うようになっています。
 …
 しかし、そういう「未知への畏れ」を失った組織、世界をわかったつもりになった組織は、新しい価値の創造に取り組めなくなります。問題の設定そのものを、書き換えなくなります。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

日本企業の製品開発や、支援者の持つべき視点について、経営学者というより「開発マニア」として本質をとてもよくとらえていると思う。「技術開発だけでなく文化開発が必要」「問題発見ではなく問題発明」「産学官連携のメリットは、メガネをかけ替えること」

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2017年07月03日

Posted by ブクログ

商品・サービスの開発論.日本の技術神話および大企業を始めとする商品開発組織・プロセスの抱える問題点を指摘.新市場(=価値)の創造は新たな生活習慣・価値観の創造(=文化開発)であると具体例を豊富に織り交ぜながら述べている.
本書では以下のような事例が紹介されている.
・人工衛星向けジャイロをクルーザーの横揺れ防止に転用(三菱重工)
・タイヤメーカーがグルメガイドブックを出版(ミシュラン)
・自転車へのエンジン搭載(HONDA)
・生命保険で家族の幸せに訴求(ライフネット生命)
・ユニークな介護用品(ファイン)
・プール教育方法を含めた水泳帽(フットマーク)
・水中運動用水着市場の創造(フットマーク)
・ガスコンロ開発への参画によるオール電化への対抗(大阪ガス)
・路線敷設と合わせた沿線開発(阪急電車)
・ステータスシンボルとしてのバイク(ハーレーダビッドソンジャパン)
・車椅子の座り心地追求からオフィスチェアへの展開(内田洋行)
・地域コミュニティによる防犯機器開発
市場創造のパターンは千差万別で狙って必ず起こせるものではないが,確率を上げるためにできることは色々ある.問題意識や情報収集のアンテナは常に広く張っておかなければならないなと感じた.

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2015年01月01日

Posted by ブクログ

「商品開発にもよい方法があるはず。それが知りたい」という問いの立て方そのものを否定した本。
改善活動や、課題・問題発見は「理想形」が存在している前提での問いの立て方なので、「理想形」そのものを構築する商品開発で同じ手法は使えない。
商品開発は、いわば新しい便利さ、良さといった価値観そのものを創造することなので、しがらみはすべて足枷になり得る。

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2014年08月23日

Posted by ブクログ

発売から1年以上経ってた、もっと早く読んでおけば。。(悔)。
これほどポジティブに、これほど根本的に、モノづくりの本質を捉え、これほど愉しく、これほど重厚な論理で、商品開発を語った書物があったろうか。
普段マーケティングに携わっているビジネスマン達に、根源的な問題提起と希望、そして叱咤をくれる一冊。
自分がやりたかったことのジャンルが言語化できず、自分自身でもイマイチ分かってなかったが、三宅先生の領域にそれがあることが分かった。三宅論についてもっと勉強したい。

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2014年01月26日

Posted by ブクログ

とても良い本だと思う。

良く研究されているし、面白い事例もたくさん記載されているので、読んでいるのが苦にならない。
それでいて、伝えたい事が明確なので、何が言いたいのかが良く分かる。

現代日本に必要なのはまさしく新しい市場であると思う。

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2014年01月12日

Posted by ブクログ

街で知らない人と仲良くなったのはいつですか?
面白そうな人
予想の範囲外の人、事(自分の気づかない世の中の課題かもしれない)
あらかじめ得しそうな人と会うのとは違う。未知との遭遇的な。

顧客創造って結局なんでしょう?
開発って結局なにするの?
そうか、幸せってもっと自分で決めて良いものなんだ。

社長からおすすめと聞いて手にした本。

受験時代を引きずる病「回答は一つしか無いから模範解答が無いと返事・行動ができない」からは開放されます。

もともと地上に道はない
人が歩くからそこが道なのだ
「もともと正解はある」と思うと他社との類似品に留まる。優等生の落とし穴。


まずは問題を開発すること。その次に技術開発、環境開発、最後に認知開発をする。
文化開発。
トイレでお尻を洗いたい(問題開発)➡温水器とポンプを作る(技術開発)➡トイレに電源を備える(環境開発)➡社会に良さを広める(認識開発)

そもそも人の主観・価値感に基づいて、世の中の問題意識は変化する。
その問題自体を開発するのが商品やサービス開発の出発点ではないかとのこと。

なぜエジソンはウォシュレットを発明できなかったのか?
なぜならおしりを洗いたいと思わなかったから。おしりは水洗されるべきだと思わなかったから。
そのような価値・文化がなかったから。
もし問題としてとりあげたら(問題開発)、エジソンなら温水ポンプなどの技術を駆使しておしり洗浄機をつくったかもしれない(技術開発)。

その先に環境整備。
水を扱うところにコンセントを付けろとは何事だ!と、たぶん関係者は言うでしょうね。そこを乗り越える(環境開発)。

最後に、消費者の認識。おしりだって洗われたい。それって幸せそうだな、と感じる事ができる世の中をつくれるか(認識開発)。


設計という言葉で言い換えると
 概念設計(狙い)・・・あんなこといいなできたないいな。コンセプト。
 機能設計(働き)・・・どのような「モノ:機能」なら狙いを満たすのか?
 構造設計(形) ・・・どのような「モノ:形」なら狙いを満たすのか?
 工程設計(量産設計)・・・どうつくると計画を満足するのか?

まずは、のびたとドラえもんになって自ら妄想して試作で体感することが結局は顧客創造につながりそうです。
平行して、共感される感性も磨いておきたいところです。

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2016年06月24日

Posted by ブクログ

企業は技術偏重。これからは市場を作っていくべきだ
ということが10章にわたってこれでもかと書かれています。
企業事例もたくさん掲載されていて面白かったです。

とはいえ一貫して「市場を作れ、文化を作れ」と主張されているのは、本書を読んで同意したいのですが...なんかモヤモヤしました。

・日本における技術重視の企業体質に危機感を煽っていたけど、本書に書かれている企業以外でも昔からソニーのウォークマンやユニクロなど日本の文化を作ったイノベーター企業はたくさんあるよね?言うほど海外から遅れてる?
・文化を創造して新しい市場を創るのは、暮らしが快適になるし雇用も増えるけど、『資本主義』に絡め取られている感覚もある...

本書は2012年に書かれたので、現代の日本や世界の状況もふまえた最新バージョンも読んでみたいですね。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

紙の本を買って、今後も何度も読み返したい、と思った。最近の本ではないが、普遍的な市場創造の概念をとても理解し易い形で示してくれている。
おススメ!

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

新しい市場の作り方は、技術開発ではなく、文化開発であるとの説明にとても興味を持った。
新しいビジネス企画や商品企画の考えるヒントが実例を元に満載されている。

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2022年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021年。コロナ禍で生活スタイルが一変した現在に読む。2012年には書かれた本であったが再認識させられることが多かった。

・軍事用のジャイロをクルーズ船に活用出来た
・日本の大企業は失敗を恐れて技術は発展するが製品化のチャレンジが出来ない

これら提示されている事を見事解決してビジネスにしたのがmakuakeで、それが今大活況だ。(途中)

特に印象に残ったのは
・(株)フットマーク:水泳帽がなぜ全国の学校で使用されているか?
・フットマーク社が「介護」という言葉を作った
・ハーレダビッドソンが日本の高速道路で二輪車が走れるように法律を改めさせた

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2021年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

職場の上司に勧められて読んだ本。
わかりやすくて2時間程度でざっと読めた。

かつて大成功を収めた大企業にありがちな、「高度な技術をどうお客様に売っていくか」という考えを否定している。
商品の価値を創造するには、生活文化、価値観からまるごと開発することが必要。

すでに取り上げられている課題に対してどう解決するかを考えている時点でだめなんだ。誰も気づいていない、潜んでいる課題を見つける。そのためには、「ここが不便だな、もっとこうなればいいのに」という感情を大切にする。

「どんな技術が有ればいいか」よりは、「どんな暮らしをしたいか、どんな世の中になって欲しいか」を考えることが新しい市場を作ることにつながる。

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2020年06月14日

Posted by ブクログ

技術神話に日本が溺れているという話は納得がいきました。自分の分野以外に目を向けるというのも共感できます。
事業の決定権を握る人こそ、業界の外に出て、色んなところを歩くべきだという話が書かれているのも多くの会社がそうなっていないことの表れですよね。本書の例を参考にして、もっと日本の会社が明るい未来を築いてほしいと切に願います。

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2019年07月09日

Posted by ブクログ

はじめのほうは「それなりのことは書いてあるが新味がないし、もったいぶった書き方でタルい本だな」と思いながら駆け足気味に呼んでいた。技術神話を捨てて新しいニーズを発明しろって、それができれば結構だけれど実際できるかは別問題。顧客思考が大事だとか、マーケティングができてないと技術があっても云々なんて話は、それこそ耳タコものである。
しかし読み進めるうち、大きな組織の病弊について話が至ったあたりから、サラリーマンの心のやわらかいところにグサリと突き刺さるような感じがしてきた。相変わらず、そんなに新味のある話ばかりではない。だが、いま自分が会社で抱えている閉塞感のあまりにもど真ん中に命中するのだ。本書で訴えられていることは商品開発だとか事業企画だとかをやっている人にばかり当てはまることではない、会社という組織で働く多くの人々に思い当たる節があるのではなかろうか。

印象に残った部分のうち2か所だけ引用する。

「社会のダイナミックに変化する可能性を見くびると、こんなにも仕事は安易になります。そうした組織では何が発達するでしょうか。それぞれの個人の情報を取捨選択するフィルターが、どんどん今日の仕事のために特化していきます。(略)効率もどんどん上がります。そして、知らないうちに起きている社会の変化からどんどん目を背けることになります。」 

「大きい立派な組織に属していて、しかも、近年新しい価値を産み出せていないと嘆く人と話していると、製品開発についても諸分野にいろいろと詳しい方だなと思いますが、どれだけ話しても、まだこの「言葉が追いつかない」ような感覚が私に感じられにくいのです。「言葉にしにくいが新しい」存在に話題が至らないことが多いのです。この方は「まだ何と呼んでよいかわからないくらいの新しいネタ」を扱われた経験は乏しいのではないかと思わされることが、たびたびです。」

分かっているつもりのことなんだが身に沁みる。

シーズ先行でニーズが出てくることだってよくあるだろうとか、こまかい点で言いたいことはあるのだが、最後まで読みとおしてしまえばあまり気にならない。スマートな本ではないが、組織の一員としてついタコツボ化しがちな人々には一読の価値があるだろう。

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2018年11月05日

Posted by ブクログ

ページ数とテーマの外見よりもスラスラと読めていける内容だった。ビジネス系初心者でも面白いと思える本だった。

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2018年09月14日

Posted by ブクログ

◯私たちは意図せずめぐり逢う知識との出合いを確保しなければなりません。(305p)

◯どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやっていまの世界を近づけていきたいのか(中略)という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか(335p)

◯私たちは何かに名前を付けてしまうと、それ自体を見る必要を感じなくなってしまう(354p)

★イノベーションには用途開発、文化やライフスタイルの開発が必要である。自分が気づいていないことがあるのではないか、ということに気づかせてくれる良書である。ただし冗長である。

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2018年01月02日

Posted by ブクログ

商品 ライフスタイルの企画ー文化開発、性能競争 技術神話ー技術開発。
問題そのものを開発する。
まずこういうものがひついうだという判断 問題意識が普及→新しい文化開発→技術開発。新しい市場を開発したいならまず問題開発。
小利口になり大局を見誤る。
暮らしのデザインから考える。
考え方はよく理解出来る。大企業組織の中でラインにいる人間が問題開発するのは難しいが結局 大局感と社会貢献意識と人を引きつける人間力が必要。

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2017年12月10日

Posted by ブクログ

日本版イノベーションのジレンマ。
かつては栄華を極めた日本の技術系企業が何故今苦境に陥っているかを分かりやすく説明している。今見えている表層的な問題点解決や機能の改善に腐心するのではなく、もう一段上の根本的な問題を発見し、解決して社会を良くしていくことが必要。

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2016年10月07日

Posted by ブクログ

一般的な商品開発=技術開発だが、文化を新たに開発することの重要性を説く書。
「知らない人と最後に仲良くなったのはいつですか?」という言葉が印象的。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

いうなれば、日本人の、日本人による、日本人のためのイノベーション指南書。著者が数多くの経営の現場に密着して行った豊富な事例研究と、社会学や文化人類学など学際的な人脈との交流から得た考察をもとに導き出した新たなイノベーション論に加え、その実践にあたって企業が越えなければならない構造的な問題と対処策を明らかにした一冊。

著者は、企業が既存の商品・サービスの改良やコスト改善といった不毛な競争を避け、新たな市場(=文化やライフスタイル)を創造するためには、技術開発よりもむしろ、その前段階にある「問題開発」が重要であり、人々がまだ気づいていない新たな幸せや価値の“機会損失”をもたらしている「問題」を「発明」することが不可欠であると説く。

そのためには、過去の常識に囚われたまま、どこかに存在しているはずの潜在ニーズという「正解」を「探す」のではなく、異なる価値観との他流試合を繰り返すことで「良い偶然」を生み出しながら、時に自己否定も辞さない覚悟で新たな「問題」を開発し、世に浸透させるという姿勢に転換しなければならない。ジョーク交じりの軽妙な語り口ながら、奥行きのある論理展開に引き込まれ、一気に読み進めてしまう良書。

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2015年06月07日

Posted by ブクログ

産業振興の分野で中小企業の経営者と距離の近い著者が、新しい市場を創造した製品開発の背景を元に他者の思いやりによりこれまでにない視点が産まれると解く。具体的手法は乏しいが、ケーススダディとしては参考になる。

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2015年02月21日

Posted by ブクログ

タイトルどおりのよくある話。本書の特徴はその読み易さ、分かりやすさにある。類書の中では一番最初としてお薦めできる。

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2014年08月02日

Posted by ブクログ

タイトルからして直観的に面白そうだと思い、購入。
全体的に商品開発や企画に関する内容であり、メーカーに勤めている人にとっては非常に面白く感じられる話になっている。

印象的だったのは、新市場をつくりだすのに必要なのは技術よりも、文化だということ。提供する商品やサービスによッテ。どんな社会をつくりたいか、どんなライフスタイルをつくりたいのかまで考えることの大切さ。
思いがちなのは新技術が先にあって、その技術が時代をリードするという先入観。でも実はそうではないということ。
新市場ができるためには、まず新文化の開発が必要。新しい文化があってはじめて、新しいモノやサービスが必要とされ、新市場が創造される。
そして、その新しい文化をつくる第一歩は問題開発である。
例えば、靴。誰かが靴の必要性を感じ、誰かが思いついたから、今靴を履く文化がある。
いわば、気づいていないことに気づけるか。
そう考えると、メーカーにおける文系の役割もまだまだ捨てたもんじゃないなと感じた。気づかないことに気づく、新しい文化やライフスタイルを生み出すのは、文系でもできる。

前半の内容だけみたら文句無しの5つ星。ただ後半が少しだれてしまったのが残念。

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2014年07月13日

Posted by ブクログ

内容は、終章「偶然を必然として発生させる態度を取り続けながら、会社の外の社会に、運や縁に恵まれるための積み重ねをたゆまず続けて、やがて新結合の臨界値を越えるのです」に集約されている。具体的事例も多い。

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2019年04月10日

Posted by ブクログ

新規のビジネスは、
・モノや技術ありきで始めるものではない
・顧客が気付いていないニーズを見つける事ではない
というお話。
世の中を変えられる問題解決を自ら設定、創出する事が新たなビジネスになる、という視点を得る事ができる本、かな。
最後にFLIPPER'S GUITAR の曲を持ってきた所が、個人的には一番ポイント高かったかな。w

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2015年02月15日

Posted by ブクログ

日本全体が成熟市場になっている中、新しい市場を創造することはどの業界でも重要なことになっています。この本の著者である三宅氏の本は今回初めて読みましたが、中小企業診断士の勉強をした私にとってはとても興味の惹かれる内容でした。

中小企業の社長との会話を含めて、現場での時間をかなり費やした綿密な調査の集大成をこの本を読むことで追体験でき嬉しく思いました。

これからの時代はかつての大量生産時代や欧米という参考にできる目標がないため、工夫を重ねて新しい市場を創造する必要があります。これは頭を使う作業ですが、今まで大企業にのみ有利であった状況から、「ヒト・モノ・カネ」がない中小企業にもチャンスがあることになります。

この本はそのような戦いを挑んでいる素晴らしい中小企業の紹介をしています。彼らの考え方は私の職務にも大いに活用すべきだと思いました。

以下は気になったポイントです。

・ある競技を極めたベテラン選手が、そのときまでに培ってきた力と技を活用して、競争水準の低い別の競技にチャレンジする。三菱重工は、時間をかけて開発したジャイロが活用される豪華クルーザーという用途があり、それを手掛けるフェレッティ社との出会いがあった(p4)

・文化開発という手段を、技術開発よりも選ぶほうがよい場合もある、それにより新しい市場がつくられる(p7)

・成功体験の存在が長期歴史的視野を持つことを妨げることになる。(p16)

・本当に市場が創造される最初の最初は、生活をこんなふうに変化させたい、という文化の話であり、企業の職分でいうと技術開発ではなく、企画にまつわる話になる(p19)

・文化開発のプロセスは、問題開発→技術開発→環境開発→認知開発を経て、新しい市場が創造される(p27)

・新しい文化を開発するとは、自分の持っている「しあわせ」のイメージを、これまでより多様に豊かにして、なんとかして実現するということ(p30)

・技術的、経済的、社会的の制約の前に、文化的条件が整備されているか(幸せとイメージできるか)が大事である(p35)

・私たちの価値観(しあわせのイメージ)は、狭い範囲の観察対象から、かなり受動的に選んで、受け入れたものにすぎない(p59)

・問題の開発こそは、「どんな暮らしを理想の暮らしとして掲げるか」、つまり価値観、文化のデザインの問題である、新しい商品で新しい市場をつくるという行為は、否応なしに新しい文化をデザインすることと同義(p84)

・新しい習慣が社会に広まるということは、自然に発生するのではなく、必ず誰かが意図的に行動した結果である(p112)

・自動ステーキ機ができないのは、牛肉という素材が均質的な材料ではなく、どういう加工を加えたらどう変化するかという予測と制御がやりにくいから(p151)

・素材が均質にされて同一性を実現できると、ものづくりの工程に予測可能性が生まれる、すると設計ができ、工芸が工業になる(p152)

・商品の設計とは、概念設計→機能設計(スペック)→構造設計(フォーム)→工程設計となる(p160)

・新しい用途の開発、文化開発ができたから大阪ガスは大きくなった、大企業の大阪ガスだから文化開発ができたわけではない(p210)

・日本ではアメリカと異なり、1950年代に東京都市圏が高層化する前にいち早く東京タワーという電波塔が都心に建てられたので、各戸にまでケーブルを引く必要がなかったのでテレビ工事が楽だった(p216)

・阪急文化を模倣した後発の企業家たちが東京圏にも阪急を模範に私鉄事業を展開した結果、沿線文化を武器として地下も高くなった。そうできなかった関東の私鉄は、いまだに駅前もごみごみしている(p222)

・ハーレーがこれだけ人気が出た要因の最大のものは、家族の理解が得られたから。さらに走って楽しい体験を求めるため仲間を集められるようにした(p263,269)

・一昔前なら、企業コミュニティが役割をしていたが、自分がやりたいこと(趣味)が理解しあえる友人が欲しくなったときに、ハーレーは打ってつけであった(p273)

・貴社の商品のユーザーの方は、良い関係の友達を見つけているのか、貴社はその手伝いができているかを自問してみる(p275)

・ものづくりにせよサービスにせよ、これまで豊富な体験から自分の引き出しにネタが多くある人こそ、それらになじみの良さそうな現象を社会で見つけやすい(p344)

平成26年11月15日作成

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2014年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

某対談記事で作者のお話がとても面白くて読んでみた。
長かった。タイトルほど硬い本でもなく、読みやすいのだけど、やはり興味がない分野で、自分の仕事にも直接生きるわけでもないからかな。
でもドキリとする箇所がいろいろあって、読んで良かった。日常の目線か変わるかも。
水泳帽の話と前世のカルマと考えて介護医療用品の改革が遅れるという話が面白かった。

市場が創造されるのは、生活をこんなふうに変化させたいという文化の話。

市場で流通するどんな商品も、それは誰かの幸せを実現するということが前提。

商品の価値ルーツを真っ向から考えようとすると、どうしても話が宗教論に似通ってきます。何に価値を認めるか、という基準を突き詰めると、そこには科学とか技術とかを越えた人間の観念、まさに価値判断についての議論にならざるをえない。

それを問題と思う意識自体が人間による発明なのです。つまり、問題とは発明されるべき対象です。いつかどこかの誰かがそれを問題として設定しなければ、いつまで経ってもその問題は世界のどこにも存在しない。

生活という行為自体が一つのものづくり、製品開発であるわけです。言ってしまえば、消費することというのも「ヒトの暮らしよう」、あるいは「生態という製品」の開発行為である。

どういう世界が望ましくて、自分はそれにどうやって今の世界を近づけていきたいのか、そのために自分は何をしていくのか、そのツールとしてどんな商品を自分は開発するのか、という意識なくして何かしらの新しい価値を創造できるものでしょうか。

知らない人と最後に仲良くなったのはいつですか?

希望とはあるとは言えないし、ないとも言えない。それは道のようなものである。地上にもともと道はない。歩く人が多くなれば、それが道なのだ。(魯迅「故郷」)

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2014年01月29日

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