高木芳徳のレビュー一覧
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### **要約:『トリーズ(TRIZ)の発明原理40』**
本書は、発明や問題解決に役立つ「TRIZ(トリーズ)」の40の発明原理を解説し、実践的な応用方法を示す。TRIZは、技術的課題を体系的に解決するための科学的思考支援ツールであり、「ある分野で新たに解決された問題の9割は、他の分野で既に解決されている」という考えに基づく。
### **TRIZの基本概念**
- **問題解決の一般化**:TRIZでは問題を「矛盾」として捉え、それを解決する方法を導き出す。
- **矛盾マトリクス**:39種類の課題から矛盾を抽出し、特性パラメーターを当てはめて解決策を導く。
- **創造的思考と分析的思考の違い**:TRIZは既存の分析的手法では解決困難な創造的問題に適用される。
- **究極の理想解**:部分的な改善ではなく、「ゴミゼロ」や「無料化」などの極限目標を設定する。
### **主要な発明原理の概要**
1. **分割原理・分離原理**:問題を小さく分けることで解決策を見つけやすくする。
2. **組合せ原理・汎用性原理**:異なる要素を組み合わせたり、汎用性を高めたりすることで解決を図る。
3. **先取り作用原理・事前保護原理**:事前に準備や防御を施して問題発生を防ぐ。
4. **変形原理・可変性原理**:形状や特性を変更することで問題を解決する。
5. **他次元移行原理・周期的作用原理**:新しい次元を活用し、周期性を利用することで効率を向上させる。
6. **無害化の原理**:害を高速処理・転用・フィードバック・仲介により軽減する。
7. **メカニズム代替原理・使い捨て原理**:物理的なメカニズムを別の方法で代替する。
8. **流体作用原理・変色原理**:物質の特性(液体や色)を活用して問題を解決する。
### **TRIZの活用方法**
- **発明原理を観察し、トレードオフの解決策を探る**
- **技術のS字カーブを超えるブレークスルーを目指す**
- **知のハイパーインフレ時代において、創造力を磨き、選択肢を生み出す能力を養う**
本書は、技術者のみならず、問題解決を必要とするすべての人に役立つ内容であり、創造的な発想を鍛えるための実践的なガイドとなっている。 -
Posted by ブクログ
とても面白く、為になりました。
本として気に入った所は、なんといっても発明原理40点分、それぞれに発明事例が図入りで6件、言葉で10件以上紹介されているところです。
これらは発明原理の説得力や応用力の補強になっているだけではなくて、単純に知らない知識に出会わせてくれる良い教材としての側面も持っており、とても読んでいて楽しい本でした。
藍染、ミウラ折り、鳥の骨の構造など、本を見ずとも印象的だった事例がポンポン思い浮かびます。
NO.39だけ色々よく分からなかったのですが、それでも有り余るくらい楽しく勉強になる本でした。
40こ、原理全部覚えてみてくれとのことだったので、素直に覚えてみようと思います。自分の仕事にどんな変化が生まれるか少し楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特許のアイデアを考える際に困ったので,体系的に考える方法はないか探してTRIZという方法を見つけたので,学びたくて読もうと思った.
2019/7/5読破.少しずつ読んでも一気に読んでも大丈夫.日常にアイデアを得るヒント(発明原理)は沢山隠れているけど,それらを発見するためには体系だった例を知っていると便利(ないし知らないと気づかない)なので,その代表例40個をまとめてくれている点で良著.
いい習慣を早く取り入れられるので早く読んだ方がいい本という印象(こういうの幼稚園や小学生位のときに読めたら最強だったのではと思う).
また発明原理のアイコンが非常に分かりやすい点が素晴らしい. -
Posted by ブクログ
ネタバレ【読書メモ】『トリーズの9画面法』(高木芳徳 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ざっくり要約/コメント
描いて考えるのが大好きな私カエルンからすると、この本は「考える枠を先に描いてしまおう!」という楽しい提案に満ちあふれていた。9画面法=“井の字”フレームをノートにサッと描く、その一点で「迷い」が「整理」になる。仕事・日常・企画・自己紹介まで何でも使える“万能のキャンバス”発見、という読後感。
注目ポイント
1. 9画面フレームは「描きながら思考」を加速させる
横3画面(時間軸)×縦3画面(空間orシステム軸)=合計9マス。
まず9マスを描いて課題やアイデアをポンポン入れるだけで、曖昧なもやもやも自然に分類・整理される。
論理っぽく見えて、その正体は「描いてみて気づきを増やす」感覚ツール!
2. 「組み合わせる」ことでアイデアが生まれる
ゼロからの発明不要。「TRIZ発明原理40」みたいに、既存パターンを組み合わせて工夫するのがイノベーションへの最短ルート。
分けて・並べて・比較して・また組み直す。描いているうちに枠の外にもはみ出し自由。
3. 多彩な使い方=枠組みカスタム自由!
企画書も自己紹介も、まず9マスを描けば応用自在。
「過去-現在-未来」だけじゃなく「事前-事中-事後」「現状-課題-理想」など、目的や場面に合わせて横軸/縦軸を好きにアレンジできる。
3×3枠自体が“発想の解放区”になっている。
4. 図解やイラスト思考好きとめちゃ親和性
理屈より手を動かす派には大推薦。描き込むほど発想が“動き出す”実感。
「モヤモヤ→枠で区切る→答えが動き出す」、この流れがクセになる。
誰かに伝える工夫にもなって、メンバーで画面を埋めるワークも超おすすめ。
5. 科学的「型」としての安心感
質より量より…「型」から始められる。発明法のデータサイエンス的バックボーンで再現性バッチリ。
目次で気になったところ
9画面法への招待/なぜ“枠”が大切か?
→「悩む」より「枠で包む」発想の切り替え。
横3画面・縦3画面(多様な切り方)
→フレーム選択=自分仕様にカスタマイズOK、描く楽しみ広がる。
事例・アラカルト多数
→いろんな現場の「描き方」を見て、自分のテンプレ作成に役立つ!
印象に残った一節(要旨アレンジ)
「発明力は天才にだけ宿るものじゃない。枠組みを描けば誰でも着想のカエルになれる。」
こんな人におすすめ
頭で考えこむより「ノートや紙に描きながら発想したい」人
アイデア会議、プレゼン、仕事・生活の“もやもや”をすっきり整理したい人
決まった方法論が苦手。自分に合うフォーマットを自由に試したいクリエイター体質な人
ロジカルだけじゃなく“手を動かすことで共感・共創したい”と思う全てのチーム
カエルン的まとめ
「描いて、考えて、ひらめきを自由にジャンプさせる」型として9画面法は最高!
器用・不器用関係なく、まず“枠”を引くことから一歩が始まる。
仕事にも趣味にも暮らしにも。「枠線で頭のなかのカエルたちを思いっきり跳ねさせられる」本です。 -
Posted by ブクログ
トリーズ(TRIZ)の発明原理とは、ロシアの特許審査官だったアルトシューラーが、数多くの特許に触れる中で、「分野を超えて、同じような問題と、同じような解決策があらわれてくる」こと、「ある分野で新たに解決された問題の9割は、実はほかの分野で既に解決されている問題である」ことに気づき、ここから、問題解決プロセスを一般化したものである。
「創造力」を鍛えるための創造技法の多くは、分類、整理、比較、ロジカルシンキングで、いままでの自分の経験を別視点で考えるというものである。自分の経験ベースでは、限界があり、画期的なアイデアを生むためには、異分野を学ぶ工夫や、異分野の知見を活用する創造技法が必要である。この技法がトリーズである。
トリーズでは、大量の特許から、共通要素を40の発明の原理として法則化した。
①分ける 01)分割、02)分離、03)局所性質、04)非対称性
②合わせ 05)組合せ、06)汎用性、07)入れ子、08)つりあい
③事前に 09)先取り反作用、10)先取り作用、11)事前保護、12)等位性
④変形 13)逆発想、14)曲面、15)可変性、16)アバウト
⑤効率化 17)他次元移行、18)機械的振動、19)周期性作用、20)連続性
⑥無害化 21)高速実行、22)禍転じて福となす、23)フィードバック、24)仲介
⑦省力化 25)セルフサービス、26)代替、27)使い捨て、28)メカニズムの代替
⑧変材 29)流体作用、30)薄膜利用、31)多孔質利用、32)変色、33)均質性、40)複合材料
⑨変相 34)排除再生 35)パラメーターの変更 36)相変化、37)熱膨張、38)高濃度酸素、39)不活性雰囲気