アントニオ・メンデスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カーター大統領が、病気療養との名目でパーレビ元国王をアメリカに
受け入れたから、さぁ大変。イラン革命後のテヘランではホメイニ師を
指導者と仰ぐ過激派学生が、元国王の引き渡しを要求してアメリカ
大使館を占拠した。
カーター大統領の支持率ガタ落ちの原因にもなった、イラン・アメリカ
大使館占拠事件だが、同じ敷地内のアメリカ領事館からは既に6人
のアメリカ人が脱出していた。
反米感情を高めるイラン人に見つかったら、殺されるかもしれない。
身を隠さなければいけない6人に手を貸したのは、アメリカの隣国・
カナダ大使館だった。
そして、CIAに命令が下る。アメリカ人6人を救出する作戦を立て、
実行せよ -
Posted by ブクログ
[史上空前の一本]民衆によるアメリカ大使館の占拠から逃れ、イラン・テヘラン市内を転々としながら潜伏を続けた大使館員らを救い出すため、CIAは前代未聞で奇想天外な作戦を考案する。それは、「アルゴ」という架空の映画の製作をでっち上げ、人質らをそのクルーとしてイランから外国へ連れ出そうとするものだった......。ベン・アフレック主演の映画版の原作にもなった作品です。著者は、実際にこの活動に携わったアントニオ・メンデスとライターのマット・バグリオ。訳者は、特にミステリーをはじめとする小説の翻訳でも名高い真崎義博。原題は、『Argo』。
映画版では、これでもかとばかりにクライマックスとハラハラドキ -
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Posted by ブクログ
1979年イラン・アメリカ大使館占拠事件からテヘラン脱出までの過程を描いたノンフィクション。イランはかつてアメリカの同盟国で、ソ連の緩衝地帯として重要であった。しかしアメリカ政府は、親米派パーレビのシャー体制を過度に期待して、それ以外の情報活動を軽視したことが、のちにイランとの関係に亀裂が入った。また著者は当時のイランの背景に加えて、アメリカの諜報機関にも言及する。CIA技術部(OTS)の前身R&Dのスタンリー・ラベルにより、民間企業と協力体制となった。それ以外にも、デパートCIAの工作員が好んで使う、相手国の通貨を造ることは戦争行為に値するなど、いくつかの裏事情を本書で暴露する。
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Posted by ブクログ
ベン・アフレックが監督・主演し、昨年末に日本でも公開された映画「アルゴ」の元になったノンフィクション。
パーレビ国王を追放し、ホメイニ師が実験を握ったイラン革命。
当時のアメリカ大統領カーターはパーレビの入国を許すが、それがイラン国民の反発を誘い、アメリカ大使館が占拠され、外交官やその家族が人質となる。米国は人質開放のための交渉を開始するが、一方で占拠される直前に大使館から密かに脱出した6人の外交官がカナダ大使公邸に匿われていることが判明する。
CIAは「アルゴ」という架空のSF映画製作プロジェクトを立ちあげ、そのロケハン部隊を装って彼らを秘密裏に救い出す作戦を実行に移した…。
映画は見てい -
Posted by ブクログ
1979年に実際にイランの革命で起こったアメリカ大使館占拠事件で密かに脱出した6人の外交官を救出するCIAの作戦。18年間も秘密にされていたこの作戦の立案し指揮をとった元CAI工作員によるノンフィクション。事実は小説より奇なりというけどこの作品はまさにその言葉通り。主題の作戦に至るまで作者が経験した様々な救出作戦も紹介されていてCIAの戦術や偽装工作の方法が興味深い。ただし成功した実際の作戦を描いたノンフィクション小説なのでいわゆるスパイ・インテリジェンス物を期待すると現実の作戦はかなり地味で目立たないものだという当たり前のことに気が付かされる。この話の後に大使館奪還作戦で大失敗してイランから