土井敏邦のレビュー一覧

  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    今、パレスチナで起こっている事を、数字や、他国のメディアでの情報ではなく、現地にいる人の声を聞きたいと思っていた。

    だから、「死と隣り合わせの日々を生きる人びとの声を伝える」という表紙の文言に、迷う事なく手に取った。

    発言について検証できていないとあったけれど、Mさんは、根拠のない情報ではなく、ジャーナリスト、研究者として、多くの情報源を元にした情報を我々に伝えてくれた。中に出てくるインタビューされている人たちも、代表者ではなく、そこで生きていかざるを得ない人、一人一人の想いであり事実である。

    イスラエル、ハマス、欧米諸国に思うことは多々ある。
    明日を楽しみに待つことはなくとも、明日に恐

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    2025年01月04日
  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    ネタバレ

    土井敏邦監督の、映画ガザからの報告を映画館で見て、このブックレット購入。映画の最後は、ガザに入ることができない土井敏邦監督が、Mさんというジャーナリスト、研究者とのメッセンジャーやり取りで得た情報、映像で締めくくられている。映画を見たのは2024年11月。このブックレットが出たのは2024年7月。
    Mさんとのやり取りで食料がない、薬がない、水がないというのがすでに1年以上前の2023年10月の話で、10月7日のハマスの行動に端を発したイスラエル軍のガザ攻撃はすでに11月27日までに15,000人のガザ市民を殺しており、この時点でMさんは、この戦闘ですでに殺されたかこれから殺される人たち、と、飢

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    2024年11月04日
  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    浮かれてる場合か!( ゚д゚ )クワッ!!

    岩波ブックレット1096です

    はい、今なおイスラエル軍からの攻撃にさらされるガザ地区に住む現地ジャーナリストの「報告」をまとめたものです

    まさに、現地で何が起きているのかが詳細に「報告」されております

    8/15のハマス側の発表によるとパレスチナ人の死者は4万人を超えたととのことです

    とんでもない数字です

    しかも今なお住むところも食べるものもない生活を何十万という人々が強いられている現状があります

    また、この苦しみの中でハマスは民衆の中で急速に支持を失っていることも「報告」しています


    どうすればいいんだろうね?

    とりあえず今自分がア

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    2024年09月14日
  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    ネタバレ

    パレスチナは第3次中東戦争から57年、イスラエルに占領されている。また、ガザ地区は四方の壁に囲まれ、外やモノの往来を厳しく制限されており、次第に「天井のない監獄」と呼ばれるようになった。ハマスはイスラエルの植民地主義支配・占領と戦うために生まれた組織だったが、2023年にイスラエルの音楽祭で約360人を無差別に射殺というテロを起こした。イスラエルはハマスに報復し、ガザのインフラは崩壊、全人口の65〜70%がホームレスになり、住民たちは飢餓で苦しんでいる。ハマスのテロは法的・倫理的問題があり、占領に対する抵抗暴力ではなかった。故に、欧米諸国はテロが起きてすぐ被害者イスラエルを支持した。責任はハマ

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    2024年08月25日
  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    「今」ガザで何が起きているのか。
    少しでも気にかけている人であれば、想像を超えるような内容では、無い。それが恐ろしい。今ガザで起きている事柄は報道されているのにも関わらず、(あえて言うが)世界のなんと無関心なことか(私も含めてだ)。
    世界に平和など永遠にこないであろう。
    だが、だからといって、それを諦めてよいはずも、ない。

    果たして、5年後、10年後、50年後、100年後、1000年後の「今」のガザでは何が起こるのか。

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    2024年08月22日
  • ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証

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    非常に難しい問題。戦場へ向かうジャーナリストの主張も分かるし、それを引き止める側も理解できる。リスクを冒した報道がなければ、「世界を見る目」は失われていくだろうし、世界情勢から目を背けてはならない点は大いに賛同。政府が必要以上に干渉や行動規制をかけることにはジャーナリズムの観点からも批判的であるべき。ただ現地での安全が十分に確保されているのかどうかも重要な点で、時に周りが止めることも必要になるとは思った。いずれにせよ、迷惑とか自己責任とかそんな簡単な言葉処理する問題ではないと認識。

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    2022年03月04日
  • ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証

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    2015年年初にフリージャーナリストの後藤健二氏らがISに拘束・殺害されたことをきっかけに高まった、危険地域の取材・報道に否定的な世論に対し、危険地域報道を主たる仕事とする現役のジャーナリスト10名が、その意義や自らの体験、更に今後の在り方などを語ったもの。
    執筆者は、2014年にジャーナリストとして世界で初めてISの拠点ラッカを取材した(同時に、拘束されかけた)報道カメラマン・横田徹、世界的な映像ジャーナリスト・綿井健陽、フリージャーナリスト・土井敏邦、アジアプレス大阪オフィス代表・石丸次郎らである。
    まず、「なぜ、ジャーナリストが危険地域へ行く必要があるのか?」については、「(紛争における

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    2016年01月11日
  • ガザからの報告 現地で何が起きているのか

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    書名のとおり、ガザの友人の記者からの情報をまとめたもの。

    ハマスとガザの人々との複雑な関係が描かれているところが、自分にとっては新しい視点であった。

    確かにハマスは悪んだけど、それを生み出しているのはイスラエルだしね。。。

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    2025年01月21日
  • ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証

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    戦場やテロ、災害地など危険な場所に自ら深くまで入り込み、最前線の実態を見続けるジャーナリスト達。日本でも稀にニュースで彼らが拘束されたり、殺害されると大きなニュースになる。一時期イスラム過激派に拘束されて殺害されたジャーナリストの報道では、多額の身代金が要求され、世論は自己責任で行う行為に、何故国民の血税で彼らを救わなければならないのか、といった風潮が沸き起こった。私も心のうちでは何処かそうした想いがあった様に記憶している。本書を読んで果たして同じ気持ちのままいる事ができるだろうか。
    世界各地で未だ止まない紛争や自然災害。誰もがその実態がどうなっているのか、今現場で人々がどの様な状況に陥ってい

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    2023年09月01日
  • ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証

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    日本では拘束等が報じられると自己責任論が前面に突出し、半面万一不幸にして亡くなれば、英雄視といったワンパターン報道になり、戦場に何故ジャーナリストが向かうのか、その戦場の現実はどうなっているかなどの本質論は捨て置かれている現状がある。
    10人のジャーナリストの生の体験と声を聴くことで、その心理をある程度理解することができる。
    ただ、拘束拉致された場合の国や住民側の対応についてはほとんど触れられていないので、その辺の本音も聴ければなお理解が深まったかもしれない。

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    2016年03月13日
  • ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証

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    10人のジャーナリストによる共著で、一貫性を持たせているというよりは、それぞれの体験や主張が展開されていて、各自のジャーナリストとしての個性が見える。
    ただ、内容的には不満が残る。著者の多くが、外務省による旅券返納命令事件を取り上げ、取材の自由の侵害や政府による都合の悪い情報の統制であると問題視している。また、その契機となった「後藤さん事件」に対するマスコミや世論の自己責任論やジャーナリストへの批判に違和感を表明している。確かに、そういう側面もあるのだろうが、「ジャーナリスト」特有の政府批判、批判をしてもあまり非難を受けるおそれのない主張に聞こえる。それよりも、こういう場面にあって、一般の読者

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    2016年01月24日