横田徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦場カメラマンである横田徹さんの、迫真のウクライナ戦争ルポ。
胸が潰れる思いだった。
自分は戦争のことなど何も知らないのだと実感した。
タイトルの「戦場で笑う」には、2つの意味があると思う。
1つ目は、戦場で兵士の精神を保つためには笑いが必要だということ。
彼らはまるでピクニックにでも行くかのように、ノリのいいBGMをかけ、ジョークを言い合いながら戦場に向かう。
そして「今日もロシア兵を殺しに行くぞ!」と楽しそうにはしゃぐ。
遠い国の人々は彼らを、不謹慎だ、残酷だと非難するかもしれない。
しかしその資格はあるだろうのか?
少なくとも、なぜ笑っているのかを理解しようとしたことはあるのか? -
Posted by ブクログ
朝日新聞でたまたまインタビュー記事を目にして読んだのだが、本当に読んで良かった。
めちゃくちゃ人に推したい本。
なんでこの本が話題になっていないの?
みんなに読んでほしい、いや読むべき本だと感じた。
今も戦争が続くウクライナに合計7回渡航し、取材した内容をまとめた本。
兵士へのインタビューや実際に戦闘地まで同行した内容など、めちゃくちゃミクロな視点でこの戦争について知ることができた。
文字通り命懸けの取材ばかりで、そんな危険な現場に飛び込んでいくのが凄いと思う。
現地での様子がすごく伝わってくる文章で、兵士たちとのやり取りが時には面白く時には緊張感たっぷりに書かれている。
ノンフィクションは -
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Posted by ブクログ
2015年年初にフリージャーナリストの後藤健二氏らがISに拘束・殺害されたことをきっかけに高まった、危険地域の取材・報道に否定的な世論に対し、危険地域報道を主たる仕事とする現役のジャーナリスト10名が、その意義や自らの体験、更に今後の在り方などを語ったもの。
執筆者は、2014年にジャーナリストとして世界で初めてISの拠点ラッカを取材した(同時に、拘束されかけた)報道カメラマン・横田徹、世界的な映像ジャーナリスト・綿井健陽、フリージャーナリスト・土井敏邦、アジアプレス大阪オフィス代表・石丸次郎らである。
まず、「なぜ、ジャーナリストが危険地域へ行く必要があるのか?」については、「(紛争における -
Posted by ブクログ
戦場やテロ、災害地など危険な場所に自ら深くまで入り込み、最前線の実態を見続けるジャーナリスト達。日本でも稀にニュースで彼らが拘束されたり、殺害されると大きなニュースになる。一時期イスラム過激派に拘束されて殺害されたジャーナリストの報道では、多額の身代金が要求され、世論は自己責任で行う行為に、何故国民の血税で彼らを救わなければならないのか、といった風潮が沸き起こった。私も心のうちでは何処かそうした想いがあった様に記憶している。本書を読んで果たして同じ気持ちのままいる事ができるだろうか。
世界各地で未だ止まない紛争や自然災害。誰もがその実態がどうなっているのか、今現場で人々がどの様な状況に陥ってい -
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Posted by ブクログ
10人のジャーナリストによる共著で、一貫性を持たせているというよりは、それぞれの体験や主張が展開されていて、各自のジャーナリストとしての個性が見える。
ただ、内容的には不満が残る。著者の多くが、外務省による旅券返納命令事件を取り上げ、取材の自由の侵害や政府による都合の悪い情報の統制であると問題視している。また、その契機となった「後藤さん事件」に対するマスコミや世論の自己責任論やジャーナリストへの批判に違和感を表明している。確かに、そういう側面もあるのだろうが、「ジャーナリスト」特有の政府批判、批判をしてもあまり非難を受けるおそれのない主張に聞こえる。それよりも、こういう場面にあって、一般の読者