風カオルのレビュー一覧
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購入済み
ラジオに興味ないなら読んでみて
今やネットでクリアな音でチューニングもせずラジオを聴けたり、ポッドキャストやツイキャスで、一般の人でもラジオの真似事ができてしまう世の中なのに、タイトルがハガキ職人とはどういうこと?と思って購入しました。
ラジオの楽しみ方やそれにまつわる事が描いてあるので、ラジオを聞いたことがなくても楽しめる内容でした。
内容はラジオにまつわる事ですが、実際に推し活をしていたりSNSを活用していて、最初は自己満足で始めたことが、時が経つと承認欲求が芽生えて、同じ仲間でも方向が違う人を蔑んだり、そんな自分に嫌悪して全部辞めたくなったり。
趣味を趣味で終わらせられない人は共感できる作品です。
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく、素敵な物語でした。
高校生のころ、「おもしろい」ヤツに憧れて新宿のルミネtheよしもとを度々訪れ、芸人さんたちの生の漫才を楽しんだ日々を思い出し、懐かしい気持ちにもなりました。
売れない芸人が、新たな相方とスタートを切り、売れるようになってゆく、というサクセスストーリーは、決して珍しいものではありません。
けれど、主人公のお笑いへの熱意、新たな相方として75歳という遅咲き過ぎるデビューをはたしたクセの強いおじいちゃんのキャラ、おじいちゃんの家族が抱える問題など、物語の中で描かれるそれぞれのエピソードがグイグイと本の中にひきこんでくれます。
漫才のシーンも臨場感があって笑いを誘い -
Posted by ブクログ
ネタバレ献本いただきました。ありがとうございます。
手塚治虫に憧れた主人公【歩】が専門学校に入学し漫画家を目指すお話。
専門学校で研鑽を積んだからといって漫画家になれるわけではないという厳しい現実をつきつけられる。
歩は夢を実現することができるのか?
面白かった。
なぜか読む前から勝手に『最後は挫折して漫画家とは違う道を歩むんだろう』と思ってました。
簡単に漫画家になれない、というわりに 思ったより早くにデビューしてしまったような印象をもったんですが(ダラダラ何冊も続くよりかはいいのかも)
方言も人間味が増して感情移入してしまい、涙が出てしまう場面もあり。
ただひたすらに漫画を描いているという、派 -
Posted by ブクログ
青春モノ。なのだがかなり変化球投げてきたなあと。漫画家を目指すデザイン学校の生徒たちが主人公。
漫画は、当然ながら読者の目線でしか見たことがないため、この本で描く側の苦悩に少し触れることができた。舞台が大分なのでみんな大分弁でしゃべるが、読みやすい。それと、登場人物が多すぎないのも○。情景をイメージしやすい上に、会社の昼休みや就寝前に毎日少しずつ読み進めても「あれ?この人誰だっけ」的なことがないのでストレスなし。
どっぷり浸かって一気読みする時間はないけど趣味の読書も諦めたくないし読書で感動やドキドキを味わいたい、という自分にはとても良かった。