末浦広海のレビュー一覧

  • 君と、君がいる彼方

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    序盤は、旦那が浮気をし、妻はそれを知りながらモヤモヤしつつスポーツジムで知り合った男にときめいている。
    娘は、突然周りからいじめを受け暗い毎日を送っている。
    そして突然の息子の事故。

    このまま家庭は、崩壊していくのだろうか…
    展開が気になり、ここからは一気読み。

    中盤は、認知症の老人が家の前に何度も現れて
    まさか夫の父親なのか…
    似てはいるが…と探り合い…
    老人とふれあううちに料理の腕が一流であり、割烹料理中心のレシピが目白押し。

    妻と娘だけがわかる気づき。
    そのうち夫も。
    そして確信する。

    終盤になると何度も涙する。
    不思議な世界観なのだが、こういう展開だったとは…
    新たな感動を覚え

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    2021年11月10日
  • 不眠探偵と刑事の絆 - キャップ・嶋野康平III

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    ネタバレ

    不眠探偵第三弾。

    誘拐された女性を取り戻す依頼の中で、
    白崎の元婚約者を殺した男の手掛かりをつかむ。
    覚せい剤の流通をコカインに置き換える動きに加えて、
    密告屋の死体が見つかったことに元主任が調査に加わる。
    コカインの情報を求めて、
    康平はまた白崎とともにセレブのパーティに潜入することに…。

    もはや不眠は関係なくて、コスプレ探偵?
    調査の方は元主任が活躍しているし、
    田端は罠に落ちた康平と白崎を救出するため
    ロープづたいにベランダに入りガラス窓を切って侵入するし、
    肝心の康平は途中で奥さんの転勤でアメリカに行ってしまうことになってしまうし、
    誰が主人公なのかわからなくなってしまう。

    ここ

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    2024年12月01日
  • 不眠探偵と哀しき暗殺者 - キャップ・嶋野康平II

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    ネタバレ

    不眠刑事改め不眠探偵第二弾。

    前作のラストでどさくさ紛れに探偵事務所のキャップになってしまった康平。
    その康平を元警視庁捜査一課の刑事だと尊敬はしているが、
    坊主頭で小柄な村井は、パトカーをぶっちぎれるぐらい凄腕のドライバーで、
    動画編集もお手の物、バットを持たせれば敵なし。
    変装の名人の女探偵白崎は、中国武術の名手。
    康平の「無眠者」という特技がかすむぐらい有能な探偵そろいだが、
    七十を超えていそうで事務員にしか見えないスーパー総務野に田端にいたっては、
    中国武術の師匠にして、高級服から車まで調達する人脈が凄すぎないかと思っていたら、数ケ国語が話せる元スパイだったとは。
    前作ではちょっとご

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    2024年11月22日
  • 不眠刑事と探偵の朝 - キャップ・嶋野康平

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    ネタバレ

    書架で見かけて。

    現場主義、呼ばれてもいないうちから現場に現われる警視庁捜査一課のベテラン刑事が主人公かと思いきや、
    まだ捜一に来たばかり死体を見て吐いてしまうような新米刑事康平が主人公だった。

    ところがあっという間に康平は警察を辞めて、
    妻の転勤に伴って神戸に引越してしまう。
    退職理由に謎を含ませたまま、
    神戸で探偵事務所にリクルートされ、
    あれよあれよという間に探偵に。

    一日に1時間も寝れば大丈夫という張り込みにはうってつけの体質、
    寝なくていい夜中に凝った料理を作る趣味、
    腕っぷしもいまひとつ、
    老女を助けてしまい就職早々尾行に失敗と、
    康平はちょっと軽い感じ。

    警察を辞めた理由

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    2024年11月20日
  • 檻の中の鼓動

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    デリヘル嬢の送迎係をしている蘭子が主人公
    蘭子は以前は警官だったらしい
    過去のことはおいおい語られる
    妊婦の嬢が現場で出産してしまい・・・
    指紋から過去の生み捨てが浮上
    各々の視点から物語が展開される
    終盤の展開はなんかありがちだなぁとも
    それなりに楽しめる内容ではありました

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    2020年07月12日
  • 暗躍捜査 警務部特命工作班

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    警察の不祥事をもみ消す班の物語
    実際こんな班はないんだろうけど

    それなりに楽しめました
    話の展開もべたかもしれないけれど
    いい感じでした

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    2020年07月09日
  • 暗躍捜査 警務部特命工作班

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    神奈川県警警務部に設置された極秘の部署、特命工作班。その任務は、警察の威信を傷つける不祥事を調べ、必要に応じて隠蔽や揉み消し工作を行うことだった。覚醒剤中毒の男による通り魔殺人の捜査を命じられた岩永は、犯人の薬物入手ルートを調べ始める。悪徳刑事の関与を手がかりに、暴力団との癒着を明らかにしていく岩永だったが、やがて別の殺人事件とのつながりも見つかって!?

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    2020年05月03日
  • 訣別の森

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    末浦広海『訣別の森』講談社文庫。

    第54回江戸川乱歩賞受賞作。北海道を舞台にした冒険小説ミステリー。こういうタイプの作品が江戸川乱歩賞を受賞するのは珍しいのではないだろうか。

    元陸上自衛隊のエースパイロットだった槇村は自衛隊を辞め、ドクターヘリの機長を務めていた。ある日、バイク事故の怪我人搬送に臨場した槇村はオーバートリアージだっため、ヘリで引き返す結果に。しかし、帰路で山腹に墜落した取材ヘリを発見し、怪我人の救助に当たる。

    次第に槇村の陸上自衛隊時代の過去と、北海道で暗躍する良からぬ輩とが交錯し、予想外の展開を見せる。

    後半は、柴田哲孝の『WOLF』に似ている。

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    2017年05月08日
  • 不眠刑事と探偵の朝 - キャップ・嶋野康平

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    ネタバレ

    3部作シリーズの1作品目
    最近読んでいる刑事の人情本の中では
    一番しっくりと違和感なく読み進められた。

    探偵仲間は
    妙に冷めたいが、
    いざとなったら
    やたらと強い武道系の若い女性やら
    元暴走族のリーダー等々
    良くあるパターンの話だが、

    事件というか、
    探偵物なので依頼というのか?
    きちんと1つずつ解決出来て
    後味スッキリな本である。
    3部作を全部一緒に購入したので
    一気の読んでしまう予定。

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    2016年06月08日
  • 訣別の森

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    戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩

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    2016年03月03日
  • 始動 警視庁東京五輪対策室

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    それぞれに特技を持つ若い警察官がチーム・トウキョウのメンバーとして集まり、特殊詐欺事件を解決する話だが、それぞれのメンバーをリクルートする祝の存在が面白い.この本がスタートで続編が出てくることを期待する.

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    2015年02月20日
  • 不眠刑事と探偵の朝 - キャップ・嶋野康平

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    警視庁内の不正に我慢がならず辞めた刑事が神戸で探偵に。異常体質でほぼ眠らなくて大丈夫の張り込みにぴったし。

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    2014年10月11日
  • 始動 警視庁東京五輪対策室

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    東京五輪対策室、シリーズ化されるんですよね?
    きっとどんどんチームワークも良くなり、
    実績を上げていくことでしょう。楽しみです。
    期待しちゃいます。

    実際、今後、軽微な違反から凶悪な犯罪まで
    色々起きるんでしょうねぇ・・・
    治安の悪化も心配です。
    警察官の数は足りてるんでしょうか?
    足りないようなら今のうちに警察官の数を
    増やした方が・・・(できることなら)
    ギリギリの人数で疲労困憊のまま任務に当たっても、
    ケガしたりミスしたり等、良い働きができないと
    思うのですが・・・。 

    とても頼りにしているので、警察内部の縦割りとか
    縄張りとか手柄がどうのこうのとか言わずに
    組織一丸となって協力体制

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    2014年09月09日
  • 訣別の森

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    犯人グループの動機の面で弱さ?納得出来なさはあるものの、最近読んだ乱歩賞受賞作の中では上位の出来でした。
    それにしても、乱歩賞受賞対策マニュアルに則った作りで受賞しているのを読んでいると、選考委員とかその前の選考に関わっている人とか一度総とっかえしたほうがいいんじゃないかと思う今日この頃。

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    2013年07月20日
  • 訣別の森

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    第54回江戸川乱歩賞受賞作と言うことでしたが、全くミステリでは無い気がします。
    しかし、読み応えがあって面白かった。
    作者は北海道出身かしらと思うほど、北海道の大自然がパノラマ情景で感じ取ることが出来る。
    何度も北海道を訪れたことがある私は、登場人物がヘリで、車で、バイクで走る北海道をリアルに想像しながら読みました。
    最後へ向かっての山場の盛り上がり、人間のラブ、犬同士のラブ。ナカナカ楽しめました。

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    2012年11月08日
  • 包囲 警視庁東京五輪対策室

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    7年後の2020年夏季オリンピックに向けて、警視庁に東京五輪対策室が設置された。
    そこに集められたのは、個性豊かな面々。

    そんななか、五輪招致反対活動家が、何者かに殺害される。果たして、容疑者は誰なのか。
    殺害現場となったアパートの住民は、行方をくらます。その住民が犯人なのか?
    そして、東京国体にテロ予告が届く。

    活動家の殺害、テロ予告の2つの事件に、対策室の面々は、どう動くのか?
    容疑者を確保して、テロ予告を阻止できるのか?
    ハラハラドキドキの展開です。
    容疑者の謎が解けた時、衝撃の事実が明らかとなります。

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    2023年06月10日
  • 君と、君がいる彼方

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    「勝手な男だなぁ!」って、
    父親である孝之に少しイラッとしながらも、
    読み進める内に、先が気になり、
    だんだん夢中になっていった。
    最後は少し涙が出ました。

    ***ネタばれ***
    おじいちゃんは、結局のところ、
    孝之の蒸発した父とは無関係だったんだろか?
    個人的には、バラバラになりそうな家族を、
    生死をさ迷っている康文が、
    孝之の父の肉体をかりてやってきて、
    蒸発したままの祖父ごと家族を取り戻そうと
    したのかな?と、勝手に思いました。

    家族の再生の人間ドラマの中に、
    ちょっとSFが合わさった、
    いい感じの小説だった。

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    2021年07月04日
  • 訣別の森

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    ネタバレ

    訣別の森/末浦広海:第54回大賞受賞。2008年。
    北海道は知床あたりを舞台に、ドクターヘリ、ナース、自衛隊、ロシアマフィア、ヤクザ、自然保護団体、オオカミを絡ませる壮大なストーリー。
    ロシアから密輸入されたオオカミの子は、人間に育てられ、知床の自然に調和していくのであった。犬死ではない。

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    2019年03月10日
  • 檻の中の鼓動

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    スキャンダルで警官を辞めた蘭子は、過去を秘めデリヘル嬢の送迎係をしている。ある日、担当チームのアキナが接客中に出産。すぐ闇医者へ搬送したが、残った指紋から警察が動き出した。七年前の嬰児産み捨て事件で採取されたものと一致したというのだ。かつてアキナを襲った悲劇とは何だったのか?蘭子は母子を救うため、真相を探り始める。

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    2018年06月01日
  • 始動 警視庁東京五輪対策室

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    Tokyo 2020に向けて、犯罪対策チームが編成される。
    選抜されたメンバー5人は、警備部機動隊、生安などさまざまな部署からの個性的な面々。

    作品の半分以上を使って、メンバー一人一人の背景が紹介されている。
    シリーズものとして見据えているのだろうが、編成後のチームの活躍を中心に描いてほしかった。

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    2017年09月03日