6歳のときに誘拐されて11年間サイロに囚われていた経歴を持つ失踪人捜索の凄腕のコンサルタント、ダンテ。
死者9名、負傷者17名の爆破事件に巻き込まれて、その責任を感じている休職中の女性機動隊副隊長、コロンバ。
この2人が組んで子供の失踪事件を独自に追う。やがてそれは、25年前のダンテの事件に繋がってゆくことに。
おもしろかったです。
ミステリというよりサスペンス。
難を言えば海外物のよくある展開を踏襲していること。ラストの危機一髪は、もうお約束なのかな。
ジェフェリー・ディーヴァーさんによく似ているなぁ、と思った。
三部作の一作目だそうだけど、続きはもういいかな。
けっしてつまらなくはないんだけどね。
細かいところで気になったのが2点。
――アパートメントのドアの内側の取っ手には、コイントス用のコインが決めた順に重ねられていた。男はドアをわずかに開けて手を差し入れ、コインの山が崩れる前につかんだ。そして、自分が重ねたとおりの順番であることを確かめてからドアを開けた。容易かつ合理的な方法だった。(上巻から抜粋)
え? これ、できる気がしないんですが??
いろいろなドアやドアノブを想像して何回も読み返してしまった。
誰かが部屋に入っていないかどうかを確かめる方法として書かれているのですが、どういうこと?
これをやろうとしたら、かっちりドアを閉めないで、少しだけ開けておいて、取っ手には触らずに指で押して開けるしかないでしょうが、そんなことしたら不安定過ぎない?
近くの道で大型車が通っても振動で落ちそうだし、風が吹いてもドアが開きそうだし、小さな地震でも落ちるだろうし。
イタリアには地震はないのかな。
ドアが開くと感知する簡易な防犯グッズでも使うか、ペットカメラでも室内に設置する方が簡単だと思うが。
もうひとつ。
下巻で、負傷して入院したコロンバの様子を見に、ダンテが木に登って病室を見る場面があるが、いくらなんでもこれはあり得ないだろう。
時刻は深夜12時過ぎ。その時間の病室の窓にカーテンが引かれていないわけがない。
それともイタリアにはカーテンがないのか?
しかもそのタイミングでコロンバを襲う襲撃者が来るなんて都合が良すぎる。
まあ、細かいところは気にしないで流して読めばいいんだろうけど。
まぁた髪の毛が挟まってやがった!!ヽ(`Д´)ノプンプン
1本だけだけど。
誰だ~!!!(# ゚Д゚)