深田晃司のレビュー一覧

  • 日本映画の「働き方改革」

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    筆者自身がおかれた労働環境の暴露的なスキャンダラスな要素はそれほど多くなく、予算規模の大きさで他のコンテンツメディアと一線を画する映画産業が持続的に成り立つために何が必要で、行政などの文化支援がどう形成されてきたかを他国との比較を通して一般の消費者側にも噛み砕くことができるように説明が尽くされていた。

    教養を掲げて映画を取り上げる書籍に比べると、個別の題材よりも映画というメディアを考察することに興味がある自分には向いていると感じられもした。「工場の出口」についてなど、映画研究の一端でしかないだろうが学びがある。

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    2024年12月05日
  • 恋愛裁判

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    専門的な法廷用語やアイドル業界の裏側が舞台ながら、淀みなく読み進められた。短時間で一気に読める分量。作中で描かれるアイドル同士の強い絆に対し、実際にあそこまで仲良くなれるものか?という疑問が残った。競争の激しい業界というバイアスで見ると、少し理想的すぎる友情に見える。

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    2026年03月13日
  • 恋愛裁判

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    ずっと気になっていて、やっと読めました!!!
    アイドルって恋愛禁止が結構多くて、、やっぱり疑似恋愛だとか、夢を与える仕事だったりするからなのか。。。

    アイドル目線の苦悩があったり、恋愛とアイドルどっちか!とか年頃の子にとったら難しいよな。。。と思っちゃいました。
    読みやすくておもしろかったです!

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    2026年03月11日
  • 恋愛裁判

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    深田晃司監督の映像作品はなるべく観るようにしている中、監督本人が小説版オリジナルストーリーを描いたというので、映画を見る前に購入
    が、読んだのは映画を観てからとなった。

    正直言って、アイドル文化はステージがあってナンボなので映像表現の方が華があってわかりやすい。
    ただ、小説版の方が整理されてるので読みやすいしわかりやすいと思う

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    2026年03月03日
  • よこがお

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    映画が良かったので小説も読んでみた。
    だいぶ映画とは違う。結末も違うし、映画では主要人物だった基子の元カレがほぼ登場しない。市子が基子の元カレを誘惑するくだりは映画では重要なパートだったと思うが、小説では絡みが自体がない。おそらく役者の存在感によって小説とは異なる展開になってしまったのだろうと推測する。
    映画とは異なる展開になっているが、小説は小説で引き込まれた。映画では見えなかった各人の内面や逡巡が明確に表現されていた。

    あらすじとしてはこんな感じ。

    主人公の市子が訪問看護している家庭の次女が誘拐される。事件の犯人は市子の甥だった。悩む市子を精神的に支えようとする長女の基子。しかし、市子

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    2023年04月21日
  • 恋愛裁判

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     作品紹介には、
    『アイドルが恋をすることは「罪」なのか?』と、
    『「恋」という自然な感情を契約で縛ることは果たして許されることなのか? 』
    という問いが書かれていますが、この小説の事案では後者の問いで争われたことが、意義であったように思います。

     恋愛禁止条項が、公序良俗違反で無効と判断されるかどうかは、個々のケースや提訴の事情によるかと思いますが、今の世の中に改めて問われることは大事なことなのでしょう。

     芸能プロダクション主導で企画されて、人を集めるのではなく、自発的に集まった人たちが自主的にルールを作って活動するカタチが定着したら、このような問題は出なくなるのかなと思います。

     

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    2026年03月29日
  • 日本映画の「働き方改革」

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    とにかく金がかかる世界である事は分かった。私事ではあるが2001年頃知人がテレビ局のADになって1年くらいで若禿と化した姿を見ると世界は違えど過酷さが伝わる。
    良いものを作ろうとするとキリがなくなるので労働時間が長くなるのは致し方ないが、やはり疲弊はするだろうし、パワハラまでいかないとしても精神的にも擦り減るだろう。そんな中で韓国の映画界は改善に向けて動いており、しかも質の高い作品が提供されている。日本映画界は変われるかねぇと暗澹たる気持ちになる。

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    2026年02月27日
  • 淵に立つ

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    ネタバレ

    夫の利雄は無口だったけれど、娘の蛍と家族3人での生活に章江は何の不満もなかった。

    夫の古い知り合いだという八坂という男が住み込みで働くようになってから、すでに壊れていた家族の影が徐々に浮き上がってきた。

    人を殺して服役していた過去を持つ八坂。
    八坂の人殺しに共犯していた夫。
    オルガンの発表会を控えていた蛍。

    クリスチャンで信仰深い章江に跳ね返された八坂の欲望は、
    まだ子供の蛍へと向かって行き、結果的に蛍は障害をおい、八坂はそのまま姿を消した。

    生活の自由を奪われた蛍の介護に潔癖なまでにやりとげる章江と夫との生活。
    八坂の息子だというのちに知ることになる貴史との出会い。

    数年越しに行方

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    2019年12月29日
  • 海を駆ける

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    ネタバレ

    ♭ネタバレしてます。

    海岸に打ち上げられた男は、多くの人命を奪った津波のメタファーなのかな。
    出会った人々の多くを死に導き、たった1人の少女を救った男。
    無慈悲に無作為に取捨される命に、ただただ慄然としました。

    【内容紹介:引用】
    かつて大津波に襲われたインドネシア、バンダ・アチェの海岸に、日本人と思しき一人の男が打ち上げられた。彼は記憶を喪失しており、言葉も喋れない。日本から来たサチコは、その男と出会うことで、運命的な愛に引き寄せられてゆく…

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    2019年01月25日