林雄司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文フリ東京で購入。思ったより自己啓発本っぽい内容だった。
全般的に、DPZの組成を言葉で説明すると、まあこうなるか……という感じがする。DPZで育ったからか、「わかる〜」「あ〜あの感覚を言葉にするなら確かにそうだよな」と思いながら読んだし、自主制作の精神にも通ずるものがあるなと思ったけど、まあ率直に言って面白い感覚を身につけたいならDPZをめちゃ読んだ方が良いのではと思った。
なんか、この本に限らないけど、自己啓発本的なものを読んで、それが真に身につく人っているんだろうか。これ読んだら、誰もが面白いものを見つけられるようになるだろうか。自分はそうは思わない(林さんも、別に書いてって言われたから書いただけだと思うけど)。ある程度のセオリーはあると思うし、それをこうして本にしてくれたことで、そのセオリーを学ぶことはできるが、誰もが芸人にはなれないのと同じように、そういう面白がり方って割と才能(大袈裟な言い方だけど)の要ることだよなと思った。魅力的だけど、後天的に身につけようとしてできるものではないような気がする。頑張って身につけても、エセにしかならないだろう。
あと、「余裕がないと面白がれない」的なところについては、そうだねえとは思う。でも「世の中は深刻さを煽ってくるが気にするな」的な文脈については、うーん……それが明らかにおかしな陰謀論やオカルトや、そういう話なら相手にしなくていいけど、政治とか、今考えないとやばいぞみたいなこともきっとあって、まあ自分は今その不安の沼にいるから尚更そう思うわけだが、不用意に「煽られた不安に乗らず楽しいこと考えよう」的な心持ちを啓蒙するのはちょっと待った!と思った。林さんだって、別にそんな例のことは言ってないよと思うかもしれないが。。
冷笑仕草とも違うけど、この違和感はなんだろうね。あくまで面白さの本だからってことだとは思うけど。なんかちょっとそこが気になった。まあ煽られた不安にむやみに乗る必要もないけど、無視して楽観視いいものばかりではないだろう、という感じがした。