速水敏彦のレビュー一覧
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他人を見下すとはどういうことか。例えば、モンスターペアレント。我が子には全く非がなく、教師の方に間違いがあると一方的に決めつける態度。そういった、「自分は何も悪いことを行っていない。ただ他人の考えが間違っている」という態度をもつ人の増加がなんとなく増えているなと思い、手に取った一冊。
仮想的有能感という言葉は初めて聞いたが、面白い考えだった。自信の経験や実力に基づかない有能感。また、他人叩きをする心理に対して、他者を低く見下すことで自身を相対的に高く感じられるような心理と述べているのは、興味深い。このような現象の背景に、本書は教育のあり方まで話を広げる。良い点を評価しない、競争を行わない教育 -
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ネタバレ仮想的有能感に浸ることで、恵まれない人生に充足感を得ようとする、他者の価値を下げることで自分の評価高を求める。本書はそのような傾向は中高年にもあると書いてはあるが、なにぶん,タイトルが刺激的なために誤解を与えやすい。
あと、ピーナッツのルーシーとチャーリーの引用例や女性のみの被験者のデータについて触れるなど、不当に若者、子ども、女のみ貶めている印象も否めない。
データのみとってきて分析しているが、ではその仮想的有能感から逃れるためには、という解決策を示さないあたり、典型的なダメな教育学の本。
…というふうに批判すると、仮想的有能感と言われるのだろう。
読んで無駄というわけではなかったの -
Posted by ブクログ
第1章 感情が変わった
第2章 やる気が低下する若者たち
第3章 他者を軽視する人々
第4章 自己肯定感を求めて
第5章 人々の心に潜む仮想的有能感
第6章 自分に満足できない人・できる人
第7章 日本人の心はどうなるか
という構成。
第1章では子どもの様子から感情の変化について述べている。
怒りを感じ表出しやすくなった。悲しみにくれ、喜びにくい、感情を表出しにくくなったなどの変化を様々な文化的側面(歌、映画など)からも考察する。
第2章では、やる気がもてず、自信をもてない若者が増えていることに警鐘を鳴らしている。
また、若者が集団を好まない傾向にもあると指摘する。
第3章では、親が過 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の自己中は許して欲しいのに、
他人の自己中は頭に来る。
そんな人は、他人を見下しているとな。
統計やアンケート結果には根拠がないし、
ずいぶん偏った(批判的な)意見ばかりが取り上げられていたが
自己中を自覚している身には耳の痛い話が多かった。
以下、気になった文章の転記
・今の子供は怒られた事に対して被害妄想がある。
・怒りを感じても関係が壊れるのが怖くてぶつかろうとしない。怒りの感情の出し方がわからず、物を隠したり仲間はずれにしたりしてしまう。
・代わりがすぐに手に入るから、あきらめが早い。悲しまない。努力しない。
・エスキモーのある種族は怒りの感情がな