速水敏彦のレビュー一覧

  • 他人を見下す若者たち

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    社会学などでもよく扱われるテーマですが、若者に焦点を当てた本書は客観的な分析がなされて、若者の問題点を引き出しています。

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    2023年02月25日
  • 他人を見下す若者たち

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    今見てる若者がどうというよりは、自分が仮想的有能感を抱いている可能性が高い。自尊心が低く、仮想的有能感が高い、タチの悪い人かも、と。
    どうするっていう処方箋の部分が、わりとあいまいな感じだったのと、あとがきで、まだ研究中ですみたいな逃げっぽいことが書いてあって、残念感はあったけど、自省出来たのは良かったと思う。

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    2014年10月17日
  • 他人を見下す若者たち

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    仮想的有能感という言葉で、自分を他人より優位に見るという感情を精緻に分析している。
    自分にも常にこういった感情はつきまとっているが、理性なのか何なのかは分からないが表出はほとんどしない(させない)。
    問題はこの種の感情を抱くか(これは人間としては仕方ないのか)どうかではなく、ストレートに表出してしまうかどうかと言うことか。
    問題提起としては大いに納得できるが、解決法の突っ込みが少し弱いのが残念。と言うか、しつけや何かで解決できるような問題ではないのかも知れない。

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    2014年09月18日
  • 他人を見下す若者たち

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    自分の立場を高めるために、周りを低くするという説明になるほどなぁと感心した。自分を高めるためには努力が必要でも、他人を低めるのはただ見下すだけでいいんだもんなぁ。それで良く分からない自信にあふれた、他人を見下す若者が出来上がるのか。
    とか言って、ニュースを見て「この政治家バカじゃないの?」とか言ってる自分ももしかして他から見たら他人を低く見ている若者の一人なのかもしれない。俺より頭いい大学出てる政治家さんは沢山いるのにね。

    中盤から後半(4つの区分に分けるあたり)が、前半に比べ話がちょっと難しくなり流し読みな感じになってしまったが、まず興味深く読むことができた。
    今後、年下に見下されているよ

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    2014年03月08日
  • 他人を見下す若者たち

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    めーーーーっちゃ面白かった。
    仮想的有能感の切り口で語られる世界に、【こんな考え方で切れるのか!!!】と興味津々だった。

    少し愚痴っぽいけれど、
    ああそういう見方もできるのね!って感じ。

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    2013年05月11日
  • 他人を見下す若者たち

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    ネタバレ

    日本人は昔より、心から笑うよりも表面的に笑い、悲しむよりも怒ることが多くなったそうだ。実感として感じないわけではないが、自分もその一員である自覚もややある。

    この本はそんな日本人の変遷を学問的に解析して、日本人の分類までしている。

    「仮想的有能感」と呼ばれる「自分だけが偉い」感は日本人に蔓延していて、その回避のためには「しつけ」「自尊感情」「感情どうしを交流させる」ことが必要だ、と説く。やらなければではなく「やりたい」に、できるためには、もっと日本人どうしが「協同」や「想いの交流」をするということが必要なのかもしれない。

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    2012年03月19日
  • 他人を見下す若者たち

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    一理あると思われる部分もあるが、全員が全員というわけでもないし、一つの考え方かなぁーという受け止め方。

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    2025年05月18日
  • 他人を見下す若者たち

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    本書は約20年前に出版された本であり、当時の若者→アラサー・アラフォー、ケータイ→スマホ、メール→LINEと時代は移り変わってしまったが、若者を取り巻く本質的環境は、さほど変化していないだろう。(特に社会的環境)著者は、自尊的感情が少ないことが、若者が他の人を見下す要因の一つであると述べている。著者の解決策は他者への貢献であるが、他にも解決策を知りたいと感じた。私も人を見下すことを無意識的にしている可能性があるため、決して他人事ではない。自分の戒めとしたい。

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    2024年09月22日
  • 他人を見下す若者たち

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    2006年出版時の若者について買いた本、世代のおじさんが若者を見る価値観は変わってないのかなと思う内容。

    この時期に流行った「オンリーワン」や「等身大」等、若者の文化を理解することは難しく、昔は良かったというのは簡単すぎないかと思った。
    今の若者の「なろう系」や「タイパ」を私が理解するのが難しいが、昔は良かったで括らないことが大事だと気付かされた。

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    2024年06月04日
  • 他人を見下す若者たち

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    仮想的有能感を持つ若者への偏った視点がすごいけどそれを批判することで自身も仮想的有能感に浸っているかもしれないと思いながら読んでたのは皮肉。

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    2021年03月04日
  • 他人を見下す若者たち

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    ネタバレ

    ・社会的迷惑行為
    自分に直接関係のない人間を軽くみているという心性の表れ
    ・仮想的有能感-自己防衛的機制
    下方比較
    ・真の自己肯定感
    周りの人間からの承認され賞賛される経験から
    ・社会化、自尊感性強化、コミュニケーション

    自分がそうでないかをしっかり見つめる必要がある。

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    2019年07月13日
  • 他人を見下す若者たち

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    本書は、教育心理学を専門とする名古屋大学大学院教育発達研究科の現職教授の速水敏彦先生が、若者の他人を無視したような言動と感情の関係について考察し人間理解につなげることを目的として著した解説書であり、タイトルと表紙の口絵の軽さとは裏腹に深い内容かつおじさん世代には「たしかに!」と共感できる部分が多くかなりオススメ。

    筆者の考察を要約すると、若者の他人を無視したような言動は、「仮想的有能感」すなわち根拠なき自己肯定に起因するものであり、日本文化の特徴でもある「悲しみの文化」の衰退が招いた社会現象であろうというものだ。仮想的有能感と悲しみの文化とは何か、簡単におさらいしておきたい。

    【仮想的有能

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    2018年12月22日
  • 他人を見下す若者たち

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    なんかフツーというか。そうだよねとは思うんだけど、数字が多くて実例が少ないので、本としてはあまり好きなもんではない。
    言いたいこと判る。
    今ならもう少し突っ込んだ論が展開できるんだろうと思う。

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    2017年07月17日
  • 他人を見下す若者たち

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    悲しみの文化から怒りの文化へ変わってきたことで、他人を思いやることよりも、自分自身のほうが有能であるといった仮想的な有能感を得ようとする時代になっている。

    著者の研究も道半ばであるが、納得するような仮説もあり、自分の行動を反省するきっかけとなった。

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    2016年07月14日
  • 他人を見下す若者たち

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    若者とは元来他人を見下す生き物なのでは?
    「(他人を見下すことが許される)若者」でいられる期間が近年のびてきているとは思うが、平均寿命の伸びを考えると多少モラトリアムが間延びするのは仕方ないのではないか。

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    2016年12月02日
  • 他人を見下す若者たち

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    個人的な印象を話しているだけで、裏付けなどはあまりない。著者もその自覚はある。
    読むと自分も含めて思い当たることは多く、とても、反省させられる。
    でも、誰でも心当たりがある占いレベルの話だから、心当たりがあるという可能性もある。

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    2015年09月30日
  • 他人を見下す若者たち

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    仮想的有能感という、自分自身の経験などに基づかない有能感をテーマにデータをもとに考察している本。

    正直、個人的にはデータの分析は良いとして、
    筆者の考えに基づいて整理されているような気がした。
    データの取り方もなんか納得いかない。
    感情を日誌につけたものを使ったり、
    教員側からの生徒の感情の評価とか。
    「ま、そうなるよね」とは思うけど、
    その結果から若者の心理傾向を評価していいのかはすごい不満。

    言ってることは理解できなくはないけど、
    納得はできない感じ。

    もやもやはするけど、
    読んでみてもいいかなって感じ。

    若者論の一種だよね、これw

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    2015年06月01日
  • 他人を見下す若者たち

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    「自分以外はみんなバカ」。他人と比べてでしか自分自身の価値を見いだせない人間が増えている。

    まるでスヌーピーのルーシーのように。

    著者はこの気持ちを【仮想的有能観】と呼ぶ。

    しかし本当の幸せは他人と比べることでは得られない。

    自分が自分に頷ける生き方をしよう。

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    2015年01月31日
  • 他人を見下す若者たち

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    他人を見下すとはどういうことか。例えば、モンスターペアレント。我が子には全く非がなく、教師の方に間違いがあると一方的に決めつける態度。そういった、「自分は何も悪いことを行っていない。ただ他人の考えが間違っている」という態度をもつ人の増加がなんとなく増えているなと思い、手に取った一冊。

    仮想的有能感という言葉は初めて聞いたが、面白い考えだった。自信の経験や実力に基づかない有能感。また、他人叩きをする心理に対して、他者を低く見下すことで自身を相対的に高く感じられるような心理と述べているのは、興味深い。このような現象の背景に、本書は教育のあり方まで話を広げる。良い点を評価しない、競争を行わない教育

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    2015年01月16日
  • 他人を見下す若者たち

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    ネタバレ

    仮想的有能感に浸ることで、恵まれない人生に充足感を得ようとする、他者の価値を下げることで自分の評価高を求める。本書はそのような傾向は中高年にもあると書いてはあるが、なにぶん,タイトルが刺激的なために誤解を与えやすい。

    あと、ピーナッツのルーシーとチャーリーの引用例や女性のみの被験者のデータについて触れるなど、不当に若者、子ども、女のみ貶めている印象も否めない。

    データのみとってきて分析しているが、ではその仮想的有能感から逃れるためには、という解決策を示さないあたり、典型的なダメな教育学の本。

    …というふうに批判すると、仮想的有能感と言われるのだろう。

    読んで無駄というわけではなかったの

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    2014年10月27日