大草直子さん、この方がファリエロサルティーのスカーフについて熱く語っているのを聞いて、私も母も愛用しています。
大草さんの生き方について書かれた本著。今まで私とは違うタイプで考え方も全然違うんだろうなと思い込んでいたけれど、深く共感するところがたくさんあった。
人生の中で、直感的に場所を変えてみたり、知らない環境に飛び込む事の大切さ。つまり「潮目を使う」と言うこと。変えたい、変わりたいと言う感覚は人生における「潮目」が近づいているサイン。このタイミングを逃さずに、いつだって良い場所を変えていける人でありたい。
絶対に編集部に入りたいと言う気持ちを持って就職浪人を決意したり、サルサにのめり込んだり、中南米に遊学したり。
成功した事例や体験を手放す怖さを乗り越え、どんどん変わっていこうとする大草さん。飽きたことを続けるのが1番怖い。惰性や無理をして、ごまかしながら何かをする事は時間の無駄遣い。自分が面白いと思うかどうか…この問いに即座に答えられないなら、それに飽きている証拠、そこに力を発揮できない。進化するためにやっていく。
5年後、10年後にどうなっていたいかを想像し、そのために何をしたら良いのか、それを逆算して考える事は、実はとても大切なこと。同感。意外と、みんなこの逆算して行動していくと言うことができていない。逆算して、今できること、すべきことを実践していくだけ。ものすごくシンプル。それに、やることが決まれば心が決まり体が動く。
キャリアは3つのステージ、3つの視点で考える。
キャリアの第一ステージは、虫の目のように、目の前のことに集中すること。自分の得意なことや、周りから認められてもらえることが何であるのか…ぼんやりと輪郭を帯びて見えてくる。第二ステージは、積み上げてきた経験や色を、社会に恩返ししていく時期。みんなに喜んでもらえること、社会に貢献できること、後に続く後輩たちのためになること…そんな視点が必要。第3ステージは、「本質的なこと」に心血を注ぐ。
誰かと比べたり、世間の物差しや価値観に合わせるなんて、意味のないこと。嘘のように思えるかもしれないけれど、頭の中で「私はよくやっている」と声出して出して言うだけでも、すごく効く。誰も言ってくれたり褒めてくれなかったりしても、自分自身で言ってあげればいいだけのこと。
①逆算思考、②人生のステージにあった考え方、③自分自身を信じて褒める、この3つが特に心に残った。