古谷文太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
会社で上司をなかなか説得できず、損得勘定をもっと具体的にしたいと思い、本を読んでヒントをもらおうとした時に出会った本。
本線はビジネス小説で、とある衣料品メーカーが舞台。様々な登場人物が経営課題を通して、経営判断のための損得学に基づいて判断ができるまでを描いています。
4章立てで、それぞれに別の経営課題が用意され、それを具体的に考えるための方法を登場人物たちが実践してくれるためわかりやすいです。各章のおしまいには解説もついています。
帯の文句通り、会計の知識がない私にも、損得計算ができました。具体的な損得計算を本格的に学びたいわけではないけど、仕事上必要だという方におすすめです。 -
Posted by ブクログ
どちらを選べば得するのか、損するのかを
考える方法論を説いた本。
会計の本かと思って、読み始めましたが、
あまり会計用語は出てこずに、お金の面から、
どんな行動をするのが一番得するのか(会社の利益になるのか)を
アパレルメーカーの経営企画所属の主人公が
できる上司にリードされながら、考えていきます。
物語になっているので、教科書チックではなく、
楽しくお勉強できます。
例えば、書名のタイトルにもなっている
「値引きして売れるなら、捨てるよりマシ」は、
一見少しでもキャッシュが入るのなら、
売ってしまった方が良いようにも思えますが、
売ることによって棚が占領されて、 -
Posted by ブクログ
コカコーラの成功の秘訣について、マーケティングではなく、経営戦略という視点から書かれたものです。
ビッグウォレットというのは、つまり小さい財布を全て包括する大きい財布のようなイメージです。
コカコーラ独特の経営手法を指しています。
コカコーラは日本コカコーラが戦略的な部分を背負い、製造販売を14のボトラー社が行なっています。
つまり、それぞれが個々に最適を目指すのでは得られない収益を、全体最適を目指すことで得ようという手法です。
そのために必要なのが、
1、協業利益の見極め
本当に全体最適を目指せば収益がでるのか?
2、経済合理性に基づく意思決定基準
何をもって全体というかをきちんときめる
3 -
Posted by ブクログ
著者は古谷氏である。
早稲田政経ーハザマーコカコーラー独立というような経歴で、コカコーラにおいて
本書籍のタイトルある戦略策定・実行において、財務の立場で寄与した人物である。
本書の内容は、一言で言えば、
■TOC(制約理論)を資本関係のない企業間同士で行う事
以上である。
TOCつまり全体最適を自社工場内に適用するだけでなく、さらに範囲を
広げて適用したケース・スタディと言える。
ここで、分かると思うが全体最適というのは部分最適を辞めるという事だ。
つまり、ここでの部分最適というのは「個別企業の最適戦略」を辞めるという事。
簡単にいうと、ある個別企業の実質的(現実的ではない)利益を多少