大山定一のレビュー一覧

  • マルテの手記
    再読。第二部のほうに数ヶ所自分でつけた頁の折込あり。雑多な手記の集積という形式であるため物語的カタルシスは皆無だが、かといってなんの連関もない雑文の寄せ集めとも異なるため一定の心情や思想は犇々と伝わってくる。その重さ。暗さ。希望の見えない振り返りと展望。恋愛のような感情すらもここでは冷え冷えと乾き切...続きを読む
  • マルテの手記
    生きる不安と孤独を感じさせる。118ページで読むのを止めてしまった。別の日に改めて読んだときに新たな発見があるのかもしれない。