野間易通のレビュー一覧
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著者は首都圏反原発連合の名付け親にして主要メンバーである。当初300人で始まった総理官邸前における原発再稼動反対デモ活動は10万人に膨れ上がり、大きな社会現象となっている。この本はそんな経緯を記したものだ。しかし今なお大飯原発は再稼動したままだ。デモは無駄なのだろうか。いや全くそんなことはない。当初なし崩し的に再稼動がされると思われていた原発は、その後は一機も稼動していない。さらに原子力規制委員会は既存の原発下に活断層があることを次々と公表し、日本に原発が不向きであることを証明して見せた。デモの影響は間違いなく存在している。そもそも電気が不足していないのに原発の追加は有り得ない。とは言え自民党
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Posted by ブクログ
東日本大震災と同時に起きた福島第一原発事故。事故後に始まった毎週金曜日の官邸前抗議を、中心から見てきた著者が詳細に振り返ったドキュメント。
それまでの市民運動とは違った、“ふつうの”個人個人が原発を再稼働させようとする政府に対する怒りをもって集まってきた。その数はどんどん膨れあがり、最初の声かけ人たちはいかに一人の逮捕者も出さずに抗議行動を実行するか、警察と必死で対峙する。明石の花火大会での事故のように、“主催者”として責任を問われる恐怖を味わいながらも、それぞれがスキルを持ち寄って毎週の抗議行動を支えてきた、その過程はスリリングで各人の努力には頭が下がる。
右翼の街宣車対策で国会周辺では騒音 -
Posted by ブクログ
金曜夜の官邸前抗議行動(主催者は決して「デモ」と表現しないので敢えてそう書く)についてのドキュメントと呼ぶべき一冊か。
起きていた事実を淡々と記述しているので、何が起きていたのかを知るには非常に分かり易い。
昨年の夏は一種のムーブメントとなっていたが、最近は1000人弱まで人数が落ち着いてきているようだ。
これを一時的なブームの終焉と評することは容易いが、実際問題大飯原発の再稼働後、どの原発も再稼働していないので、大衆を引き付ける強いメッセージ性のある論点が今は無い、というのが実態だろう。
もちろん東電の断罪であるとか、福島県民への補償・移住支援など、やるべきことはまだまだあるが、それらの -
Posted by ブクログ
毎週金曜日の夜、国会議事堂周辺、総理大臣官邸近くに通っていた。
原発事故に終息宣言をだし、早々と原発再稼働を決めた前政権に対して、自分の意思を伝えたいと思ったから。
その政権は、すでに斃れた。次の政権は、事故終息宣言だけは取り消したが、前の政権がかろうじて出した廃炉への道筋は見直すと早々に決定した。
今も国民は、ほとんど内容は伝わらず参加不参加だけがマスコミによって喧伝されるTPPに振り回されているが、それでいいのか?
本書は、官邸前抗議の呼びかけ人の一人である筆者が、どういう経緯で官邸前抗議が広がっていったか、そして参加者の様子はどうだったかについて淡々と記述している。一参加者であった私には