佐倉朱里のレビュー一覧
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古ぼけた小さなビルで、探偵事務所を営んでいる平沢翼は裏の稼業で殺し屋をしている。
ある日、一夜の相手を見つけるため出向いたバーで、一人の男と出会う。
現在失業中だという平井輝之。一夜限りの情事で別れた平沢だったが…。
以前レビューした「眠り姫とチョコレート」に登場していた2人。
翼が何故一夜限りの相手しか選ばないのか、殺し屋という仕事をしているのかという事が輝之に出会い変化して来る事でわかってくると辛かった。
輝之の真っ直ぐで馬鹿な所が翼の頑なな心をとかしてくれた訳で。
翼は面倒くささと危うさもあるけど芯はとても強くてカッコよく、最強の受けと言っても良いかと。
そんな翼を相手に出来る -
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ネタバレシリーズ完結編です。
前回中だるみ感のあったシリーズですが、完結編ということで、
中華風王朝物としては避けられない嫁取り問題勃発。
3つの短編から成ってますが、最初は受が初出仕して
ケチないじめと向き合い成長する姿、2つめがあまあま
ちゅっちゅないつものバカップル、そして最後が嫁取り
問題なのですが……。
普通王朝ファンタジーBLの定石といえば、受を王妃に
してしまう、という展開、もしくは王位を譲って駆け落ち、
そして兄弟に跡継ぎ産ませる、の3通りなんですが、
いやいやいや、予想外きました。
まさか本当に嫁取りしちゃうなんて誰が思ったでしょう?
この時点で、王道BL一直線な方からは非難囂々だ -
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ネタバレ長いこと暖めてた積読本です。
暖めすぎて孵化して独り立ちしたくらいの期間が……。
3部作の1作目ということで、中華風世界観。
で、亡国の王子が自国を滅ぼした国に……って、あれ……??
何だかこの設定もの凄い既視感。
と思ったら、この作品の前に読んだお話が、そんな設定だった。
またこれ系か……と若干辟易しつつ読み始めたら、これが
なんとまぁ、当たりで嬉しかったです。
前に読んだのがもにょもにょな感じだっただけに、余計に
良作に感じるのかもしれませんが、世界観をよく作り込んで
おられて無理がない。
言葉遣いも上品でいて、匂い立つような情景が浮かびます。
盲目の受が敵国の太子の虜囚となりながらも、 -
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月と茉莉花 ~羞花閉月~ 2 リンクスロマンス
佐倉 朱里 (著), 雪舟 薫 (イラスト)
■煬大牙は、愛する月心の元服を行おうとするが、突然拒まれてしまう。理由がわからず月心を責めたことから行き違いが生じてしまった2人の関係は…。
■とうとう、月心が元服を行います。これでようやく人として数を数えられる一人前になれるのです!が、しかし。ちょっとしたことからある勘違いをしてしまう月心が元服を拒否しちゃうんです。なんつーか、大牙愛されてますねぇ。月心にとってもう彼が世界の全てって感じですかね。
1巻ほどの切なさはありませんが、続編としてはイイ感じにできあがったんじゃないかな。まだ、大牙の