鈴森丹子のレビュー一覧
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ネタバレ奇跡も神通力もないけれど、ただ"そばにいてくれる"。
そんな神様との出会いがおりなす、ほっと優しい物語。
癒しを届ける作品。
神様がいるんだから100人力でしょ、という概念の無い「自分は神様」と名乗るだけの彼ら。ただ人生経験豊富だから1つ1つの言葉に重さがあって思いやりが詰まってる。最初のモテ女(神谷さん)の話から主人公入れ替え制でご都合主義的な内容だったのが少し残念。主人公固定でなんでもない日常メインの方が癒され度としては高いし、人の悪どさも見えてちょっとふわふわと読み進めないところもあった(まぁ死んでるから騙したのか、とは腑に落ちたが)
布袋という苗字に可愛さを感じないのは私だけか。
シリーズたくさんあるけど今回みたいな話の流れなのかな。恋愛以外の内容があるのかしら。 -
Posted by ブクログ
表紙でほっこり、読んでまたほっこりと癒される連作短編集です。
出雲に神様が集まる神無月の頃、橋の上を一陣の風(神渡し)が通り抜け…。山の神と川の神が、縁結びの神から「暇なら一人でもいいから縁を結んできてほしい」と依頼されます。
山の神様(たぬき)の言葉はなぜか武士語(〜でござる、それがし、等)、川の神様(ビーバー)はなぜか花魁語(〜でありんす、わちき、等)で、男女4人に関わります。
ただこの神様、何をするでもなく、「悩み苦しむ自分のそばに居てくれる誰か」なのです。たまにポロッと話す言葉が、心にスッと入り沁みていく妙な説得力があるのでした。
著者があとがきで記している通り、「そばにはいるけど何もしない」のは手抜きのようだけど、実は一番してあげることの難しい優しさかもしれません。
老若男女、いつでもどこでも楽しめる一冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ侍言葉を話しマヨネーズをこよなく愛す狸(山の神様)と、花魁言葉でチョコレートが大好きなビーバー(川の神様)が、恋に悩む男女の話を聴いてくれます。
何も考えず頭を空っぽにして、さくさく読め、内容もほっこりとしていて、癒されました。
助言はなくとも誰かに話を聴いてもらうだけでも、悩める時や辛い時には救われるんだな、と改めて思いました。また、「おかえり」という何気ない一言も実はありがたい音葉だということも。
箸を使う狸をみて、疑わない登場人物には疑問を抱いてしまいますが、そこはファンタジーだからと自分を納得のさせることに…。
「甘味の神様」の由利佳さんは、レンちゃんの件について信也さんに嘘をつき続けるのでしょうか。二人が本当に幸せになるために、いつか真実を明かして欲しいと思ってます。
続編も読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
神様ってみんな食いしん坊なのか?(笑)
前作はタヌキとビーバーの神様だったが、今回はコーヒー好きのリスの神様も仲間入り。
お家で待っていて”おかえり”じゃなくて、”ただいま”の神様と言うことで、今回の神様は外出ばかり(笑)
でも今回も変な神様のちょっとお茶目な行動に楽しく読んだ。
前作同様、神様はただ話を聞いてくれるだけ。
だけど、今回は結構悩める人達の後押しに積極的だった気がする。
いや、前回もそうだったっけ?
ただ、その話の持って行き方というか、登場人物たちの納得の仕方が、どうも今回は、最初の妹さんを除いて、しっくりこなかったかな。
上司さんは、どういう理由でゆいちゃんを好きになったのかな?
花屋さんは、本当にお仕事良いの?
お姉さんはやっぱり自己嫌悪にならない?
そういうところがなんとなくすっきりしなくて、そういう意味で、前作の方が良かったかな。
ビーバーの彼女も出番なかったしね。
あと、リス神姐さんの「月がきれい」は、毎回アイラブユーと言われてるようでこそばゆかったけど(笑)
続きあるかな。
その時はビーバーの彼女もよろしく。 -
Posted by ブクログ
恋に悩む4人の大人に、そっと寄り添う神様の物語。
4人に共通しているのは、近くに神様がいるのに自分の願いを言わないこと(実際言っても叶えられない神様だけど)、そしていつも誰かの幸せを願っていること。
そんな優しい人たちだからこそ、神様が助けてくれたのかもしれない(実際は何もしてないけど)。
「お嬢のダシでござるな。味に深みが出るのと同じで、痛みというのは人間に深みを与える。痛みを知ればこそ強くも優しくもなれるでござる」
「体を隠すために服を着るように、本心を隠すためにアレやコレと身に纏って。大人と呼ばれる年になった今では随分と厚着をして、すっかり身動きが取りづらくなってしまいました」
体温を保つため、一定の関係や社会の調和を保つため、丸裸ではいられない僕らは自分に合ったものを着込んで生きていく。上手な人もいれば下手な人もいる。厚着の人や薄着の人。派手な人や地味な人。僕は乏しい重ね着テクニックを駆使して明日も会社に出勤するのだ。
そんなに叩かないと渡れない橋なら飛び越えてしまえばいい。足元を見る勇気が無いなら前だけ見てればいい。後戻りができないできないのなら進むしか道はないだろう。