あらすじ
理不尽な上司からクビを宣告され、神尾祈里の心は折れていた。故郷を離れて数年、両親と新婚の兄夫婦が暮らす実家に自分の居場所は無く、両想いだと思っていた男にも連絡を絶たれ、慣れないこの地で相談できる人はいない。……でも猫ならいた。帰り道で連れ帰った捨て猫四匹。その中に混じっていた狸が、人の言葉を喋ったかと思えば自分は神様だと言い出して……?? 『おかえり。随分痛い目にあったようだな』 “なんでも話せる相手がいる”温かさをお届けいたします。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「おかえり」→「ただいま」に続く完結編でみんながみんな幸せな終わりを迎えられてなんだか読んでいるこちらまでそのお裾分けをもらえたような明るい気分になりました。神様との会話の掛け合いがとりわけ楽しくテンポがよいのがお勧めのポイントです。
Posted by ブクログ
「おかえり」「ただいま」ときた3作目は多分これが最終巻なんだろうなあ、な一冊。
一巻二巻で登場した神様三匹勢揃い。
でもやっぱり神様は何をするでもなくただ話を聞いてくれるだけ。
あと食べ物を無心していくだけ(笑)
神様だけでなく、登場人物も、前から少しづつ関係のある人が登場してきて、そこがまた楽しい。
特に今巻では一巻から登場し、ずっと不遇だったミヤダイ君についに春が訪れて、いや良かったよ(笑)
前巻では登場人物たちの感情の持って行き方にちょっと納得できない部分もあったのだけど、今回は実にすんなりと受け入れられた。
なんというか、作者も成長してるんだなあ、いい作家になってきたなあと思った。
ラストで、一巻の最初の登場人物たちが登場し、物語は綺麗に輪を描いて閉じる。
うん、素敵だ。
でも、またいつか、こんな神様たちに会いたいなあ。
是非!