ブライアン・ラムレイのレビュー一覧

  • 旧神郷エリシア 邪神王クトゥルー煌臨!

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     遂に完結。想像していた展開とは随分と違っていたが、『地を穿つ魔』で示された伏線、というかアイデアをキッチリ回収した見事な結末……と言いたいが、〈タイタス・クロウ・サーガ〉と謳いながらクロウがほとんど登場しなかったのが残念。最後こそクロウとアンリのコンビでの冒険を読みたかった。

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    2017年08月14日
  • ボレアの妖月

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     『タイタス・クロウの事件簿』の解説で紹介された内容とちょっとちがうが面白かったので気にしない。それに徐々に風呂敷をたたんでいる感じが最終巻への期待も高まる。それにしてもアンリというキャラクターは面白い。ワトスンとしての側面だけでなくトリックスターとしての役目、さらにちょっとしたロマンスまでやってのけるあたりクロウやシルバーハット以上に主人公をしている。案外ラムレイはアンリを活躍させようとしているのではないかと思えるほど。さて、タイタス・クロウサーガも残すところあと1巻となったが、これまでの刊行ペースからすると2年ほど待つことになるのか。

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    2016年07月23日
  • ネクロスコープ 下 死霊見師ハリー・キーオウ

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    ・ブライアン・ラムレイ「ネクロスコープ 死霊見師ハリー・キーオウ」(創元推理文庫)を読んだ。上下あはせて700頁超、結構な長さである。この作品、「一九八六年に発表された、新生ラムレイの第四作、『ネクロスコープ』こそ、ラムレイが専業作家としての地位を確立した最初の傑作なのだ。」(宮脇孝雄「解説」下374~375頁)といふ。ラムレイは「一九六八年にラヴクラフト風の短篇『深海の罠』でデビューした」(同372頁)さうであるから、この時点で既に相当のキャリアがある。ただし、それは副業であつて、作家を本業としてはゐなかつた。 自作年譜に、作家活動を「これまで楽しみのために(そして、ほんの少しの収入のために

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    2019年09月10日
  • ボレアの妖月

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    タイタス・クロウサーガの第5巻。だが、主人公タイタス・クロウはまたも登場せず、前巻に引き続きハンク・シルバーハットと、クロウの親友ド・マリニーがイタカを向こうに回して大立ち回りを繰り広げる。
    イタカがものすごく矮小な存在になってきてしまっているのが残念。ハンクとド・マリニーが超人すぎるのだろうか? あと、斧最強。

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    2017年04月11日