桐生稔のレビュー一覧
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「30秒で伝える」全技術 「端的に話す」を完璧にマスターする会話の思考法
著:桐生 稔
最大のテーマは「30秒」という時間。
話すというと、人前でスピーチをしたり、プレゼンしたり、一方的に話す場面を想像しがちであるも、日々の仕事の中ではそういった機会はあまり多くない。どちらかと言えば、ちょっとした報告、相談、提案、会議での発言。そんな30秒程度の短いやりとりが圧倒的に多い。
日常の些細な会話をないがしろにして、いきなり大きなステージに立てない。30秒で伝わる人は人前で30分話しても伝わるし、30秒で伝わらない人は人前で分話しても伝わらない。
本書は、「30秒で伝える 」全技術を以下の5章、30のメソッドにより紹介している。
①2020年、「伝え方」の根本が覆された
②たった30秒の会話が未来を拓く
③30秒を制する会話術 基礎習得編
④30秒を制する会話術 上級テクニック編
⑤30秒を制する会話術 マスター編
30秒を私も大切にしている。多くの会話などは短い時間の言葉から構成されている。30秒の積み重ねが会話でもあり議論でもあり、プレゼンでも交渉でもある。
ひとつひとつの30秒に意味を持たせることは自分だけではなく、相手にもメリットが大きい。わかりやすく話すことで理解も進み、短い時間で多くの情報を共有することができる。自分の会話術をあげることは相手への貢献にもつながる。
簡単なことから組み合わせが必要なことまで幅広く本書では紹介されており、どのステージの人でも何かしらの気づきを与えてくれる一冊である。
コロナにより会話もコミュニケーションの仕方も変わった。形態は変われど本書はしっかりとそれにも対応している。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
「一生懸命話しているのに『で、何が言いたいの?』と言われてしまう」「説明が長くなり、相手の反応が鈍い」という悩みを根本から解消し、誰でも一瞬で伝わる説明力を身につけるための技法を体系化した一冊。著者は、説明が下手な真の原因は語彙力や話し方の巧拙ではなく、「相手の脳にかかる情報処理の負担を無視して、自分の言いたい順に話していること」にあると喝破する。三流は「思いつくままに話し」、二流は「型通りに結論から話そうとし」、一流は「まず相手の関心や前提に合わせて枠組みを提示してから要点を絞る」といった対比の構造で45の具体例を提示。「13文字以内で言い切る要約力」「専門用語を排した小学生でもわかる具体例への変換」「相手に次の行動を促す着地法」など、相手を迷わせず動かすための再現性の高い型を明快に解説する。
所感・深掘り
「説明の一流になるとは巧みに喋ることではなく、聞き手の脳のメモリを浪費させる『解読のストレス』を先回りしてゼロにする『情報設計と思考の配慮』である」という本質を突きつけられ、日頃の伝達とコミュニケーションのあり方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『正確にすべて伝えよう』と細かな事実を並べる姿勢そのものが、聞き手に莫大な認知的負荷を強いている」という構造の罠だ。前提を共有しないまま枝葉の情報を浴びせても、聞き手は「何が論点なのか」を探る推測に疲弊し、受け止める気力を失ってしまう。全体像と目的を先に提示し、相手が処理できるサイズへと事実を客観的に削ぎ落とすこと。自らの言いたい欲求を物理的に手放し、相手の理解の道筋を整えることこそが、双方の消耗を防ぎ抜く極めて合理的なセルフマネジメントなのだと痛感した。
また、相手の推測コストを徹底的に消し去り、直感的に伝わる言葉を手渡す姿勢は、組織を率いる指導者やリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが曖昧な言葉や自己満足の長談義で指示を出せば、現場には忖度と手戻りが蔓延し、メンバーは「意図を推し量る」という不毛な負担で自発的なエネルギーを奪われてしまう。指導者自らが言葉の型を磨き、誰もが迷いなく即座に動ける明確な道標と安心感の土台を先回りして差し出すこと。リーダーがブレない透明な伝達を示し続けるからこそ、現場の仲間は安心して自分の役割に没頭でき、組織全体が淀みなく自走するのだと確信させられた。
自己中心的な多弁や正確さへの固執を捨て、説明の一流の型で不要なノイズを削ぎ落とし、研ぎ澄まされた納得を現場の自立へと還元し抜くこと。
日々の報告・連絡・相談やプレゼンで空回りを防ぎたいビジネスパーソンはもちろん、情報伝達と意思疎通の解像度を極限まで研ぎ澄まし、関わるすべての人を迷いなく確かな理解と自立へと導く不動の軸を確立したいすべてのリーダーにとって、常に手元に置いて立ち返るべき伝達技術の教科書だ -
Posted by ブクログ
仕事での手順や内容について新人さんに説明する機会が増えそうな予感。
最悪だ〜!
私は『人に伝える』が大の苦手だ!
緊張で頭が真っ白になるし、アワアワしだす。何度も同じ事を話してしまう。
嫌だ〜!
しかし、今まで教えていただいてきたのだから、私だけ駄々をこねる、こねくり回すわけにはいかないよなぁ〜
という訳で手に取ってみました。
少しでも、「なんとかなれ〜」の気持ちで。
説明の仕方や重要な点に対して、
三流は〇〇二流は〇〇、では一流は?
と問いかけられるので、自分でも考え易く読んでいて楽しい。そして、三流、二流と一流の違いが比較が出来て納得してしまう。
「説明する」って、当たり前の事だけど、相手がいるってこと。そして、相手に伝えたい、知ってほしいってこと。
だからこそ、自分の考えをまとめるだけでなく、聞いてくれる相手の状態を充分に思い遣ることの大切さを感じた。
いろいろ参考になりました。 -
Posted by ブクログ
とても読みやすい羅列
三流と二流を比べて、一流について本題にはいっていくのが
クイズ形式のようで考えさせられて
内容も気になる
書いている内容は似たような本を続けてよんだせいか途中で飽きてしまった
ただ最後に、雑談の終わり方について書いていたのは新鮮だった
メモ
雑談は会話の中身よりもその場の空気が大事。
スーパーで100円の卵が売っていたとする
100円です!と、販売するよりも
200円が今日だけ100円!と表示したほうがうれる。
変化があるから反応する
会話だと変化→GAPをつくる
普段自分がどう見られているか分析しGAPを見せるた
人は最後に得た情報に影響をうけやすい
例
また機会があればお会いしましょう
青魚が好きだとおっしゃってましたね。青魚専門のお店が新宿にあるのでぜひ次回いきましょう
実際は行くかどうかはわからないが気になるはず
最後にこれらを実践して自然にするのが一流と書いている -
Posted by ブクログ
●会話のトーンを合わせる
リズム、テンポ、スピード、声の高低、声の大小など
●問いの重要性
ドラッガー:重要なことは正しい答えを見つけることではない、正しい問いを探すことである
●相手の顔をつぶさない質問
その案、ちゃんと考えた?:よく考える時間が取れなかったの?
なんでそんなことにも気づけないの?:何かわかりにくい点があったんじゃないの?
メンバーへの会話も同様。
”期限をまもらないような人じゃない(肯定)はずでしょ?なんで今回期限超過したの?(否定)”で聞く。
●許認可の活用。
耳の痛い話をするけれど、ちょっと意外なことかもしれないけれど。
--->傾聴/承諾率が格段に上がる。
●心理的リアクタンスの活用
制限されるとその状態から解放されたくなる人間の性を利用。
見るな--->見てしまう、食べるな-->食べてしまう。
”もしも答えづらければお答えいただかなくても結構ですので”
”話づらい場合は遠慮なく仰ってください”
”言える範囲で全く構いませんので”
●選択話法:選択肢を与えて選ばせる
警察の取り調べでも、目撃情報を明かさない人に対して「そこには誰かいましたか?それとも誰もいませんでしたか?」アポ取り時に「来週か再来週どちらが?」
●質問の理由を添える=回答率がアップ
コピー機の前で並んでいるときに、
①5枚なのですが、先にとってもいいですか?:60%
②+急いでいるので : 94%
③+コピーを取らなければならないので、:93%
③については、”理由になっていないが”それでも同程度の承諾率に。
●小さな行動を生む選択を与える
ジムで週5トレーにング、といってもやらない、
まずは1回行ってみましょう、でもまだ行かない。ならまずウェアにだけ着替えてみましょう、このダンベルを1回だけ持ち上げてみましょうなど。
●やりたいことは?が出ないなら、やる意義があることは? -
Posted by ブクログ
二流三流はともかく、一流の説明の仕方で、なるほど、と思える部分がいくつかあったので忘れないようにメモしておこうと思う。
①一流の人の説得力が高い理由として、実際の事実や数字を明確にして話す
- 〜と主張する根拠として、
・〜という調査結果が出たから
・〜という数字を元に算出している
・〜の〜さんが言っていたから
など、ファクトを明示しながら話すと説得力が上がる。
- 相手の事実や数値を確認する
・「差し支えなければ、そうおっしゃる理由をもう少し具体的におしえていただけますか?」「勉強不足ですみません、そういうデータが出ていたりするのでしょうか?」
②一流は複数のピラミッドを用意する#他の切り口でも検証済みであること
結論があり、その理由は3つあります。
というピラミッドストラクチャーのフレームワーク。この例も良くて、例として、ホームページの制作先を提案する、とする場合。
結論=「HPの制作はA社にお願いしたいと思う」
根拠=「理由は3点あります。、1点目はコストが安いこと、2点目は実績が豊富であること、3点目は納期が早いこと」
この弱点は、「横からの風に弱いこと」。別の切り口、「自社で作れば?」「デザインだけお願いして中身は自社で作れば?」などの切り口で突かれると「次回までに調べておきます」「持ち帰って検討します」など、その場で決まらない。
これは二流。一流は、複数の切り口でピラミッドを作り、横からの突きに備える。
「自社で製作する案も考えました。確かにコストは安くすみますが実績がないため時間も相当かかります。半分外注する案も探りしたが、逆にコストがかかります。よってA社にお願いするのがベストだと考えました。」
というように、俯瞰して他の切り口も考えるのが一流。
なるほどなぁ、と思いました。 -
Posted by ブクログ
話し方や会話、コミュニケーションを通じてどう人生を好転させるかに話題をつなげている。テクニカルなところから心理的な深いところまで話が及んでいて面白かった。雑談が上手い人は目の前のことにツッコむ、相手の言葉の誰かのワードをピックアップする。共通点。人前でうまく話すには人からの評価を気にせず聴く人に伝えるto youにフォーカスする。主張・事実・論拠の順で話す。推測により意図的に認知的不協和を作り出し、それを解消させるために発話させる。聞き方が上手い人はアドバイスを独り言に変える。最近読んだ「運のいい人」の本にも書いてあったことが書かれていた。