西田ヒガシのレビュー一覧

心理描写と現実描写とが入り交じってなんとも言えない世界感。二重と一重の目が鍵になってるんだけど、文字通り目線が絡む中に密度の高い時間が流れて、台詞はないのに雄弁な言葉のやり取りがあるかのような…。
数度読み返して「あっ」と府に落ちる場面もあったりして、とてもこころに残る作品。ショートストーリーでいい...続きを読むからこの2人の続きが読みたい！

それにしても西田さん、本当に洗練された絵を描かれるようになったな。。ずーーーっと好きな作家さん。セリフもものすごく考えられているのが分かる。説明的ではなく、物語の中で意味を持つセリフ。なんでもない会話が心に残る。

めっちゃいいです…。なんというか、全体的に感情が抑制されていながら、熱さが伝わってくる。中学生みたい、中学生知らんけど…ってのもすごくよかったし、キスだけで果てちゃうシーンも秀逸。西田さんにハマるきっかけになった作品です。

たしかに素晴らしい失恋でした。
先生の作品には良い男からダメな男まで出てきますが、恋とは、愛とは、そしてその想いはみんなして人をダメにする、そしてそれぞれの昇華のさせ方をもって先に進んでいく。そうしたものを感じさせる物語がこの作品には詰まっています。

西田東先生を知るきっかけになった作品です。こんなにもドキドキする事になるとは思いませんでした。2人して不器用で、諦めようと思うたびに次の展開が広がって飽きることがありません。

短編集だけど全部良い！
なかでも許されるものが強く残りました。
表題作はリーマンもの。おじ様の魅力がたっぷりと詰まってます。

色気を感じる描写だった
ストーリーはサスペンスなのか心霊なのか最後まで判断できなくて
先へ先へと読んでしまった
この後どうなるんだろう、もう1人は？と続きが気になる読後感
この作家さんのほかの作品もそうだけど、視線や間（空白）の描写が
小説読んだときみたいな感覚になる

もちろん！作家買いです♡そして〜面白かった！！今回珍しいミステリー(ファンタジー？)仕立てで、最後までハラハラドキドキしながら読みました。でも、西田先生はいつもラストは裏切らないので♡ある意味、安心して読んではいますw初めてこの作家さんを読まれる方だと絵は賛否両論あるかと思いますが、西田ファン的には...続きを読む、もぅこの絵でなくっちゃ！！ってくらい中毒性があるんです♡リーマン最高♡この作品の短編でも良いから続き描いてくれないでしょうか〜(切望)

愛する男は生きているのか？本格ミステリーBL。

親友がある事件に巻き込まれて失踪してしまい、その親友に抱かれる夢を見てしまう主人公。
これは夢なのか？現実なのか？自分の願望なのか？
親友にそっくりな弟も現れ、これは弟なのか？それとも失踪した親友なのか？
親友は生きているのか？死んでいるのか？
最後...続きを読むの最後まで、正解が分からず、あれこれ考えを巡らせながら読むのがとても楽しかったです。

検事として親友の行方を必死に追いながら、隠された親友の本性が暴かれていくところも面白いですし、過去を振り返りながら恋愛感情を自覚してゆく過程がとても切なかったです。
どうか、生きていてくれ...!という想いで読みました。
最後は、驚きの結末でしたが、個人的にはとても良い終わり方だったと思います。

深層心理を描いた作品だと思う。居なくなって初めて、その存在が自分の深層心理に深く刻みつけられていたと気付く話で、このタイミングで読むとは…
日浦と影山の関係がいつか、肉体関係までに至るかもしれないが、至らないかもしれない、この感じを『東京喰種:re』の171話の四方とウタの関係性と重ね合わせても一向...続きを読むに違和感がない。やおいとBLはやっぱ違う。同時に漫画と言う意味でジャンルの境界線も実は存在してないのでは…無いのに「BLしか読まない」は「偏食」と同義だと思う。一時期、私もBLしか読まない偏食を行っていたが、今は完全「雑食」だ。雑食になると解るが、無理やり「やおい」に持ち込まなくてもいい読み物あるよ。
今までの関係性とか流れがあるから、ここを部分的の読んでも伝わらないかもしれないけど、西田さんの『夜が終わるまで』を読んだ感触と『東京喰種:re』の171話を読んだ感触は、私にとっては全く同じ種類のものに分類される。

どうなるの? どういうことなの???
と??マーク飛ばしまくって読みました。

最初は友情とも、それ以上ともつかなかった日浦の気持ちも「会いたい」という切実な想いに変化していき、チャラそうに見えていた影山の一途な気持ちも心に突き刺さるようでした。
恋愛要素、事件性･･･ひとひねりもふたひねりもあって...続きを読む
それが絶妙なバランスですごく面白かったです。
これまでBLでは読んだことがない味わいがありました。

絵があまり好きじゃなく、ずっと手を出さなかったけど、西田先生の他の作品の評価が高くて、たまたま割引きなのでこちらを購入しました。最後まで絵は苦手でした。でも！ストーリーや登場人物の心情がとても良くて！スラスラ読めました。Hシーンもあまりないカットが多い気がします。お尻がやたら目につくなーと。（笑）た...続きを読むしかに今時な絵じゃないけど、サラリーマンの恋愛をがっつり楽しめました！要するに、面白かったです！

ちょっと目を離した隙に(?)いろいろ変わってる･･･！
あ、なんかハイソな感じ･･･？？

と、思ったけど、安定のクオリティでした！むしろなんかキャラクターがオッシャレ～！かっこいい！でもおじ様のチャーミングさとか、めんどくささとかは失われず！
大人特有の何かしらの障害がもどかしくはがゆくむずむず...続きを読む･･･BL漫画を読んでいて、気持ちが揺さぶられる事ってあまり無いので(カワイーとか、ヨカッタネーとかではなく)ほんとうに貴重なんです、西田せんせい･･･
このむずむず感は西田せんせい作品にはすべて見られるので、コンプリート待ったなし。

そしてあとがき最高。あとがきあってうれしい！無いとチョットへこむよね。

BL史上最高の結末というアオリは伊達じゃなかった。大の大人が中学生みたいにもだもだしてるのかわいすぎる〜

教師とヤクザになった同級生がヤクザに追われて海外に逃避行する話。大抵のBL漫画は読む前にキャラのイメージや絵柄で攻か受の判断が出来るんだけど西田東さんは分かりづらいというか大抵逆なこと多くて。今回も攻とか受とか関係なく雄vs雄が本能でぶつかり合うところが時には暴力的なまでに激しくて、でもそこが何とな...続きを読むく映画を思わせるというか既存のBLをくつがえすようなリアルさがあって私は好き。一見優男風の教師のほうが漢で男前。粗野なヤクザを引っ張っていく強くて激しい愛情にジンときました。
出口の見えない刹那的な展開なのに、さらっとした絵柄でユーモア交えて描いているので重すぎなくて読みやすい。続きが別の本で読めるらしいので是非探して読んでみたいです。

ク～来た！西田東、本当ツボに嵌まる…サラッとしたタッチで丸に点位の男の色気溢れる眼が堪らなく好きで、ウィットに富む言葉使いの巧妙さ…表題作の王子ⅩSP にはそれらが隅々まで行き渡って最高で、アッという間に恋に落ちる展開も他の作家だとウソ臭くて頂け無いが、この人の作品は心から楽しめます。二作目はちょっ...続きを読むと暗めで…拗れ捲ってた2人が此れからは素直に愛し合う事を望みます。三作目が私的に一番の「天国も地獄も」の超短編なその後の話。もう此れだけで二人の行く末が想像でき…胸が傷み、涙汲みながらも…静かな安らぎ感に満たされホット吐息が…

年明けてから一冊もBL読んでないわ…と思いつつ、西田さんの『好きになるとこわれる』読んだ。私の2015年初読みは西田さんである。初読みの時もなにこれ素晴らしい！！と思ったけど、今日もそう思った。私はBLが読めなくなっている訳ではない、好きな作品しか読めない、ってだけなんだわ。『SET ME FREE...続きを読む』の結果として互いに好き同士なのに気持ち全く通じてなかった描写のユーモラス、手島が照れまくっている有田の会話に挟む「一緒に住もう」のタイミングとか、落書きみたいな有田の親父とか、西田東ギャグ、好きだなぁ…『ALL FOR YOU』の陣野は高橋が自分に抱く純粋な憧憬を己を奮起させる起爆剤として利用してる事にもなるけど、陣野本人は純粋にラグビーが好き過ぎて特に人間関係を複雑にしない・考えない事でラグビーにのみ情熱を注げる自分を作り上げて来たので「捕まっちまった」の台詞がタマランのだ。『Thrill or Sweet』の辻田はあんげんで聴いてみたいぞ（笑）