アビジット・V・バナジーのレビュー一覧

  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    1ヶ月以上かかって読みました。今の日本、もう既に無茶苦茶になっているから…
    日本の政治家よ、読め!自民党読め!! 希望に進んでいけます様に。
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    今まで章単位でしか読んでいなかったので初めて通読してみたが、どの章もよく書けていて面白いし翻訳も良い。環境問題から自由貿易までトピックは幅広いが、バナジーとデュフロが本当に書きたかったのは終盤の2,3章(給付、スティグマと尊厳、ベーシックインカム、etc.)なのだろう。ただ、ここは心情的には「そうだ...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    これまでに読んだ経済学の本の中で最も面白かった。読みやすい文体で具体的な課題(格差、移民、貿易、貧困等)について書かれているので、経済学に関する予備知識がなくても読み進められる。多くの人に読まれてほしい。
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    良書だった。
    格差、貧困の中にある人と真摯に向き合い、なぜ経済学、政府が失敗するのか。

    一つの答えとして、尊厳を持って相対すること。型にはめたプログラムと金銭ではなく、一人一人の人間に尊厳を持って向き合うことが示されていた。
    福祉の現場では、生活保護であれば金銭を支給する政府とその恩恵を享受する受...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    収益を得るにはある程度まとまった投資をする必要があるため,それ以下の投資では逆に貧しくなってゆく貧困の罠について,その有無を机上で論じるのは無意味でで,調査してどちらの場合になるのかRCTで確かめなくては問題は解決できない.この方針で,様々な調査結果が示される.
    防接種率を,豆のオマケを付けることで...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    1年前から少しずつ読んでやっと!RCTを経済学に応用してノーベル賞を取ったお2人。“人は生まれながらにして小さなコストを先送りし現在ではなく将来に負担させたがる”
    膨大な研究結果を体系立てて平易にまとめて、経済学なのに現場感がひしひしと伝わってくる。翻訳も◎
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    ・貧乏な人は重要な情報を持っていないことが多く、間違ったことを信じている。魅力的で単純な方法でキャンペーンを実施。信頼できる情報源を。
    ・貧乏な人は自分の人生にあまりに多くの側面について責任を背負い込んでいる。意思決定の難しさ。お金持ちであれば、誰かが正しい判断を下してくれる。⇨先送り傾向⇨既に正し...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    従来の経済学では、移動が可能なら賃金の安い地域から高い地域に移るのが当たり前だが、実際の人間は多くは移住しない。
    人間はリスクを過大評価して、リスクを取りたがらない生き物なのだ。
    さらに、人間としての尊厳が重要で、金だけの価値で動くことはないし、あったとしても幸福にはならない。
    これを前提とした政策...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    この本はノーベル経済学賞を受賞した本です。

    この本は、「貧乏な人を救うにはどのような方法がいいのか?」という問題について、様々な研究や検証を行い答えを探していきます。
    「援助は無駄である❕」という考え方や「どーんと援助しないと効果がないよ❕」など、様々な意見もあるなか、本当に必要なものは何か?を探...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    10年も前に書かれたとは思えない、今現在の状況を表している。
    貧乏人に寄り添う形でいろんな切り口で調査実験して問いかけている。食糧、医療、教育、家族、マイクロ融資や貯蓄について、漠然と感じていた事が間違っていたことも分かる。その根本に訴えないと供給ワラーだけでは解決しない。
    貧困から脱する方法、この...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    今までなんとなくそうだろうと思っていたことが、実際のデータに照らすと実は間違っているということがこの本の中には多くでてきた。貿易はどの国にとってもメリットはもたらすわけではないし、移民は受け入れ国の雇用を奪うことはなく、常に賃金を下げるわけではない。移民は仕事があるからといってたくさんアメリカなどの...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    2019年ノーベル経済学賞受賞のインド系米国人とフランス人(おそらく夫婦)の著作。
    様々な視点について最新の学説を紹介しながら、筆者qとしての見解を示している興味深い著作。特にUBIや格差是正などに強い想いがあるのだろうか、踏み込んだ提言が多かった。リベラル的な立場と言って良いと思う。
    面白かった。...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    専門家の意見をどれくらい信用するか、というインターネット調査があり、1位は看護師で84%、最下位は政治家で5%だった。では経済学者はどれくらい信用されているだろう?

    下から2番目、25%である。

    経済に関係する政策には経済学者が必ず関与しているが、その結果としての社会の現状に、多くの人が不満を抱...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    著者は二人のノーベル経済学賞受賞者。

    原題は「Good Economics for Hard Times」とありますが、コロナ禍の今にあって、ちょうど米大統領選が佳境のころから読み始めたので、本書で取り上げられているテーマと、日々目にするニュースやSNSの投稿などとシンクロすることも多く、政治と経...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    タイトルの通り経済学についての本だが、人間の行動心理について書かれている部分も多くあり、そこが私にとってはとても興味深かった。

    特に「時間不整合性」や「豊かな国に住む者は眼に見えないあと押しに囲まれて生活している」という二つの事実は、今後もずっと覚えておきたいと思った。
    まず一つ目の時間不整合性は...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    ビルゲイツの「今夏必読の5冊」に選ばれた本書。
    世界の諸問題を、客観的な調査や実験に基づいて、いかに解決するかを記したものである。
    とりあえずこれを読んで思ったことは「あっ、自分って現実を勘違いしていたんだな」という事。アッと驚く事実をこれだけ丁寧に、かつ説得力のある文章でわからせる著者の能力は素晴...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    開発経済学の研究者として2019年にノーベル経済学書を受賞したアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロ夫妻が自身が長年研究してきた社会格差、人種差別(と個人の移ろいやすい嗜好性の問題)、移民、環境破壊、自由貿易などのテーマを一般人向けに平易にまとめた一冊。

    テーマは数あれど通底しているのは、「...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    2019年にノーベル経済学賞を受賞した、インドの経済学者アビジット・バナジーとフランス人経済学者エスター・デュフロ(二人はご夫婦だそうです)の共著のこの本を頑張って読んでみました。
    この本では経済、教育、農業、政治を通し、人間の心理まで考えます。
    言葉が非常に丁寧で、貧乏な国や地域の問題を読者の多く...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    2015年に読んでいたことが判明したので再読だったようだ。貧困問題に止まらず、様々な社会問題について、考えさせられるきっかけが豊富に含まれている。原書発売から10年を経ているが、色あせるどころか全く古びていないのが素晴らしい。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧乏人が貧乏であり続け、豊かな人が豊かになれる社会構造が理解できる。
    人はカロリーの高さで食べ物を選ぶのではない。そのため餓死が起きる。
    貧乏な人は重要な情報を知らない。
    人生の多くの側面に責任を背負っている。すべて自分で決断しないといけない。やらないといけない。
    貧乏だとサービスが受けられなかった...続きを読む