アビジット・V・バナジーのレビュー一覧

  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    ■著者が扱っているメインテーマ
    よりよい世界にするために経済学にできることは?

    ■筆者が最も伝えたかったメッセージ
    一部の裕福層の成長を優先するのではなく、
    それ以外の層への生活の質向上にシフトすべき。

    ■学んだことは何か
    市場を放任すると不平等が解消されることはなく、
    貧富の差は拡大するばかり。成長ではなく、世界にとって地球にとっての平等な社会のために、富から貧への再分配のしくみと他人と地球をおもいやる対人力が大切になてくる。

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    2021年03月09日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    ネタバレ

    移民や貿易、経済成長などの問題について、経済学的な見方や様々な事例の紹介、解決策などについて述べている本。
    人や資本はいつも最適な場所に移動できるわけではない。そのせいで、不利益を被る人の尊厳を守るようなアプローチが必要だ。このような人の怒りが昨今のポピュリズムに繋がる。
    エビデンスもなく社会的に受けいれられている物事が多い!

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    2021年02月16日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    経済政策について議論している。
    経済学的に考えることが好きなら面白いと思う。

    希望は人間を前に進ませる材料。
    抱えている問題でその人を定義することは、外的な条件をその人の本質とみなすこと
    希望を失い、疎外されたと感じる人が増えるのは社会にとって危険なこと
    尊厳を大事にする


    貿易には負け組がいる。
    負け組への支援が必要ということを繰り返している

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    2021年01月31日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    原題: Good Economics for Hard Times.
    タイトルの訳がちょっと微妙。
    Hard Timesを絶望と訳すのはちょっと。
    アイキャッチを狙ってかな。

    どこかで誰かが勧めていて興味が湧いたので。

    素晴らしい本でした。
    是非いろんな人に読んでいただきたい。
    著者のアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロは存じませんでしたが、非常にバランスが取れている方々とお見受けします。
    アビジット・V・バナジーは2019年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者、エステル・デュフロはアビジットの配偶者らしい。

    現代の世界が抱える問題について、経済学者の視点から考察した本。
    不平等

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    2021年01月30日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    ネタバレ

    社会の重大な問題を、どう解決するかについて述べた本です。
    重大な問題として取り上げられたのは、移民、自由貿易、経済成長、気温、不平等、政府について。

    「経済学者の言っていることが信用されていない」という前提で、では、それはなぜなのかというと、悪い経済学がまかり通っているからということと、経済学者が根拠の説明が足りないということを理由に挙げています。

    新聞やテレビなどでニュースを見聞きした時、自分自身で問題意識を持って、自分事に当てはめ、今後、どうなっていくのか、それに対して自分はどうしたら良いのかを考えられるようにしたいものです。

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    2020年09月05日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    やっと読みました。途上国の貧困が大きなテーマであるけれど、行動経済学を扱ってるので自分や日本社会にも当てはまる部分(特に、政治や制度の話など)が多くありました。貧困の原因や解決方法は、白黒分けて考えられるような単純なものではないこと、細かく実験を繰り返すことで見えてくること。考えてみれば当たり前だけど、盲目になりがちな点にたくさん気づけました。繰り返し読みたい。

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    2020年05月24日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    まとめ

    経済学は大きな立場を表明してきた
    ex)資本主義の是非

    ところで世の中の公的政策には、上手く機能していないものが多く存在している。
    なぜ機能していないかというと、政策担当者は脳内のイメージにのみ頼って政策を作っているからだ。

    経済学は、このような政策1つ単位をよくデザインするために有効な道具である。
    思い込みで政策を考えるのではなく、上手く行くためにはどうすればいいか分析することができる。
    具体的には、国民に行動してもらうためにはどのようなインセンティブをつければいいかを考えることができる。

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    2019年11月08日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    1日1ドル未満で生きる最底辺10億人の人々は先進国の莫大な援助に関わらず何故改善しないのか?
    現地でのリアルな事例に基づく、人々が何故、どう動いているのか、その現状と制度の問題提起。
    難しいことではないのだが、ひどく手間はかかる。
    正しい情報、教育、制度を整えると同時に現場に即した形に調整し、それが正しく運用されるように監査し、成果を測定する。先進国の政府制度への「信頼」が全くないことや、援助のわずかな割合しか現地に届かない現状。
    援助が有害であるという説、大規模に或いは革命的に変えなければという論、いずれも一面ではあるが、最終的には手間をかけるしかない。
    3つのI、つまり無知、イデオロギー、

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    2025年10月05日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    原著2011年、日本語版2012年。当時のビジネス書ベストセラーらしい。インド出張からの帰国便の中で読んでみた。(著者のひとりはインド人)

    開発援助の経済学については、制度設計が(素人が思うより)非常に難しく、効果の測定も入念な準備が必要であることは、行動経済学の本で見聞きはしていたつもりだけど、本著者の執念にはアタマが下がる思いだ。

    多用されている、ランダム化対照試験(randomized controlled trial)は、社会学者にとってはとてもやりがいがある手法だと思うが、平等思考の日本では中々導入が難しいだろうなあと思った。仮に、「ゆとり教育」を全国導入する前に5年程度特定地域

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    2025年02月23日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    「経済発展によって、もう世の中からは貧乏なんてなくなる」と言われて久しいが、しかし実際のところは格差だけが広がり、貧乏な人はあいかわらず貧乏のままだ。世の中がこんなに豊かになっているにもかかわらず、貧乏人は貯蓄の手段がなく(ので貯蓄もせず)、保険にも入れず、事業のための借り入れもできず、結局貧乏から抜け出す手段がない。貧乏人への救いの手は途中にいる様々な人々によって搾取されて当人に届かない上、予防接種や基本教育のように効果が見え難い施策は今度は人々が見向きをしないのだ。

    そんな現状を打破するために、ランダム化対照試行をひっさげて「貧乏を打破するボタン」を探して回る著者たちの研究成果をまとめた

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    2024年08月23日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    経済学は信用されていない。
    学者の中で一致した意見が、一般の人々の意見とかけ離れていることが一因。また悪い経済学者ーエコノミストーが大手をふってまかり通っている。彼らは自社の経済的利益を代表して発言している。
    しじょうの楽観主義をあおろうとする傾向が強い。アカデミックな学者は身長に予想を避ける。将来予想はほとんど不可能だからだ。これらの学者は含みを残した結論を説明するのに、それを導き出した複雑な過程を長々と説明する。

    事実は無力である。2つの質問をする。
    1、自分の意見は?
    2、事実に基づく知識は?
    で、2→1で質問した場合。自分の事実誤認を再確認して、意見を求められた場合、事実誤認を認めて

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    2024年04月14日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    この本はノーベル経済学賞を受賞された経済学者が発行している本である。そのためその方の視点において全世界の社会的な問題を勉強していくことができる。全世界の社会の抱えている経済的な格差の問題やその国の政治を取り仕切っている政府との関連性、経済の成長の終焉など様々な教養を深めると言う部分においても勉強になる本である。記載内容の範囲が広範に渡っているため専門的なことを学びたいと言う方には向いていないかもしれない。移民問題や貿易と経済成長、不平等、環境といったものと経済との関連から重要度の高い問題に関することを普遍的に記載している。

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    2021年02月01日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    貧困者、弱者を含めた社会問題を解決するには、そのような人々を差別したり切り捨てたりせず、人間の尊厳を保つよう社会システムを構築する政治が必要。

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    2020年11月29日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    開発経済学、と言うそうです。初めての分野の本。ノンフィクションと論文の中間的なものという印象でした(そのせいか、なかなか読み進めませんでした笑)。我々は過保護なくらい社会制度に保護されており、そこからの思い込みや押し付けは的外れ。イデオロギー、無知、惰性の「3I」が敵。知ったかぶりと無関心が敵。正に、「細部がモノを言う」。たくさん教えて頂きました。

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    2020年08月05日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    「なぜ貧困から抜け出せないか」の話。ここの中ではありきたりなステレオタイプな論調でなく、貧困と貧困から抜け出せない理由には様々な要因があると説いている。よく聞かれる貧困のS字曲線なんかもそんな単純な話じゃないということらしい。そこには心理学的要素も深く関わっていて、貧乏人と称される人々が必需品だけを優先できずに嗜好品を手にする現状をあきらかにしている。
    また一時期よく取り上げられていたマイクロクレジットについても、なんかいい面だけが喧伝されているけれどもMCが貧困に対して万能でないことも実例を挙げて示しているとが目新しかった。

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    2020年05月23日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    貧困な状況に関する面白い情報、眼から鱗な情報が結構あって面白かった。心理学という観点でも興味深い。
    残念ながら自分の生活に活かせる情報は少なかったかと。

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    2020年01月18日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    内容が難しく、調査結果も割と詳細に書かれているので、研究材料としてもある程度は活用できるかと思われる。

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    2019年05月01日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    有効な援助方策を見出さんがために、いくつもの貧困社会で「実験計画法」を使う、というのは、ちょっとアブナイ話ではないのか。レヴィ=ストロース的「民俗学」という西洋至上主義がにじみ出ているぞ。

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    2018年10月14日