アビジット・V・バナジーのレビュー一覧

  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    アフリカなど発展途上国の開発の現状について書かれたもの。医療などの世界では既に行われていることだが、開発援助の世界でも統計データを用いた「エビデンス・ベースト」の考え方が徐々に浸透してきているようだ。

    それまでの開発援助の歴史が、途上国をどう変えてきたのか。ムダだった支援も含めて書かれている。理論...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    なぜ貧乏人は貧乏なのか、を世界規模でもう一度考え直す一冊。
    日本にも貧困の問題はあっても、程度としては、やはり豊かな中の貧しさなのだと思い知らされます。
    国自体も貧しく、そこで貧困の罠に捕らわれて暮らす人々が、なぜ貧困から抜け出せずにいるのか。
    先進国、赤十字、ユニセフなどが援助を続けているはずが、...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    「あなたの○○円で××人の子供を救う薬が買えます」という言葉に対して「本当かよ」と思う人や、「貧乏なのに何故子供を沢山産むのか?」と疑問に思う人にはオススメ。
    訳者あとがきを読んで初めて山形浩生氏の翻訳であることに気がついた。道理で読みやすいわけだ。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧乏人でも、お菓子とお茶は飲みたい、テレビも見たい、お葬式もちょっとは豪華に、と希望すると思いますが、それらはすべて否定されていました。
     たとへば、カロリー重視の食事をもっと追求して、貧乏人には、栄養バランスのとれた流動食を支給して、喉に付けたプラグから摂取してもらう、というアイデアを考えました。...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    経済学は信用されていない。
    学者の中で一致した意見が、一般の人々の意見とかけ離れていることが一因。また悪い経済学者ーエコノミストーが大手をふってまかり通っている。彼らは自社の経済的利益を代表して発言している。
    しじょうの楽観主義をあおろうとする傾向が強い。アカデミックな学者は身長に予想を避ける。将来...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    この本はノーベル経済学賞を受賞された経済学者が発行している本である。そのためその方の視点において全世界の社会的な問題を勉強していくことができる。全世界の社会の抱えている経済的な格差の問題やその国の政治を取り仕切っている政府との関連性、経済の成長の終焉など様々な教養を深めると言う部分においても勉強にな...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    貧困者、弱者を含めた社会問題を解決するには、そのような人々を差別したり切り捨てたりせず、人間の尊厳を保つよう社会システムを構築する政治が必要。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    開発経済学、と言うそうです。初めての分野の本。ノンフィクションと論文の中間的なものという印象でした(そのせいか、なかなか読み進めませんでした笑)。我々は過保護なくらい社会制度に保護されており、そこからの思い込みや押し付けは的外れ。イデオロギー、無知、惰性の「3I」が敵。知ったかぶりと無関心が敵。正に...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    「なぜ貧困から抜け出せないか」の話。ここの中ではありきたりなステレオタイプな論調でなく、貧困と貧困から抜け出せない理由には様々な要因があると説いている。よく聞かれる貧困のS字曲線なんかもそんな単純な話じゃないということらしい。そこには心理学的要素も深く関わっていて、貧乏人と称される人々が必需品だけを...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧困な状況に関する面白い情報、眼から鱗な情報が結構あって面白かった。心理学という観点でも興味深い。
    残念ながら自分の生活に活かせる情報は少なかったかと。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    内容が難しく、調査結果も割と詳細に書かれているので、研究材料としてもある程度は活用できるかと思われる。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    刺激的な一冊でした。繰り返されることはごく生得的な弱さであったり、夢を抱けない虚しさです。本当に当たり前のことばかりで溢れてます。同じ人間なのに根底的な考えを無視していたことに気づかされました。この不平等な世界に対して幸運だとホッと安心する自分がいて嫌な気分になり、次に思うのは申し訳なさとか怒りです...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    様々なアプローチをした結果が書かれている
    失敗例も多く、問題は複雑で、一筋縄ではいかない
    でも、雇用が安定していて収入が定期的にあるということが、精神的にも安定して将来への希望を与えてくれるということらしい
    そういう意味では、終身雇用制度は良かった
    まあ、歪みが生じてきた訳だから、修正は必要なんだけ...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    有効な援助方策を見出さんがために、いくつもの貧困社会で「実験計画法」を使う、というのは、ちょっとアブナイ話ではないのか。レヴィ=ストロース的「民俗学」という西洋至上主義がにじみ出ているぞ。