アビジット・V・バナジーのレビュー一覧

  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    面白かった!薄暗い装丁だったのでどんよりした気分にさせる本なのかと思ったら、すっごい前向き。医者が患者に問診するみたいに、色んな角度からのヒアリングと施策と経過観察が繰り返し続く。しかし文章がとにかく長いのが玉に瑕。この粘り強いというかしつこい程の慎重さはどっかで?と思ったら、末の賛辞にピケティの名...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧乏人がいかに貧乏から脱するか行動経済学を用いて、選択決定方法を明らかにする。新たな視点が多く、現場での活動に対して、多くの示唆をもらえる。確かに良さそうなんだけど、本当に良いのか分からないことを根拠を持って成果を示し、より効果的な方法を模索する必要性を痛感する。

    加えて、問題を簡単に解決してしま...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    です、ます訳がよい。メジアンなんとか、他、改善すべきとこはあるが、翻訳は読みやすい。内容は、平易に問題を述べていて、とても良い。考えさせられる。貧困問題を考えるには、読んどいてそんはない。日本の貧困家庭には直接は関係ないので、貧困国の経済学ーがより正しいタイトルかと思う。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    事例が多く、事例に引き込また、
    多くの本が引用、紹介されており、これ全部読めばいろいろ相当になるだろうなと感じた。時間がないのでトライ断ねん。

    貧乏人へ金銭支援をする。あげた人は解決してほしい問題に使ってほしいが、うまくいかない。貧乏人は目先の快楽にお金を使ってしまう。
    貧乏人は、何も持たないから...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    貧困は減りはするも無くならないだろう、国によって貧困の程度が変わるけど富裕層は、どの国でももっとリッチになっていくんだろうと、地球も心配だし、経済学って考えた結果どうりにはなりにくいらしいし、希望はあまり持てませんでしたが、おもしろい本でした。
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    強いて言えば現代日本に拡大しつつある「貧困と格差」という問題の中で、筆者の専門とする開発経済学の部分部分には触れてはいたように思う。
    人間が一見すると不都合な行動を取りうるというテーマは様々な学域で興味を引く議題として散見するが
    合理的経済人という鏡像からではなく、実際的な人々の営みを突き詰めるべく...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    移民、関税、AIとライダット運動、温暖化、ベーシックインカムなどいろんな話題がデータをもとに書かれている。同じ著者の「貧乏人の経済学」より話題が豊富で面白かった。
    行動経済学系の本に登場する実験には結構飽きてきたが、本書のデータにはインドや途上国を被験者にした実験が多く目新しい。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧困問題について、こうだろうと思っていた先入観をバッサリ切ってくれる本。データ付きなのでぐうの音も出ないほど、論がスッキリと述べられていて面白い。
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    なぜ未熟練労働者の賃金が移民の流入で押し下げられないのか。

    ①新たな労働者の流入によって労働需要曲線が右へ移動するから。
    なぜなら、その人々がお金を使うから。
    その結果として賃金は押し上げられ、労働者の供給拡大の影響を打ち消す。
    よって賃金水準も失業率も変化しない。

    ②機械化の進行を遅らせるから...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    世界の現状や、それに対して行われている施策/研究を理解するに良い本。貧乏人の経済学の方が個人的には好きだけど、貧乏人の経済学で述べられていたことを補強的に理解するという意味でとても参考になった。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

    みすず書房 ノーベル経済学者 バナジー &デュフロ 訳 山形浩生 「 貧乏人の経済学 」


    行動経済学の立場から 貧困原因を検証した本。個人が貧乏から脱却するための行動をし、まわりが それを支援をすれば、国の貧困も解消されるという論調。タイトルの「貧乏人」とは 開発支援が必要な国の国民...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    読みやすい経済書。貧困層、地域の当事者にとって本当に善い助けとはなんなのかをデータや体験をもとに。。。
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    2019年にノーベル経済学賞を受賞したバナジーとデュフロによる、一般向けの平易な書籍。
    貧困問題について、一発で解決する魔法は存在しないが、貧乏な人たちの生活を改善する方法については間違いなくわかっている、と主張する。彼らの十八番であるランダム化比較試験(RCT)を活用した具体例を多く示しながら、ど...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    ■著者が扱っているメインテーマ
    よりよい世界にするために経済学にできることは?

    ■筆者が最も伝えたかったメッセージ
    一部の裕福層の成長を優先するのではなく、
    それ以外の層への生活の質向上にシフトすべき。

    ■学んだことは何か
    市場を放任すると不平等が解消されることはなく、
    貧富の差は拡大するばかり...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    移民や貿易、経済成長などの問題について、経済学的な見方や様々な事例の紹介、解決策などについて述べている本。
    人や資本はいつも最適な場所に移動できるわけではない。そのせいで、不利益を被る人の尊厳を守るようなアプローチが必要だ。このような人の怒りが昨今のポピュリズムに繋がる。
    エビデンスもなく社会的に受...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    経済政策について議論している。
    経済学的に考えることが好きなら面白いと思う。

    希望は人間を前に進ませる材料。
    抱えている問題でその人を定義することは、外的な条件をその人の本質とみなすこと
    希望を失い、疎外されたと感じる人が増えるのは社会にとって危険なこと
    尊厳を大事にする


    貿易には負け組がいる...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    原題: Good Economics for Hard Times.
    タイトルの訳がちょっと微妙。
    Hard Timesを絶望と訳すのはちょっと。
    アイキャッチを狙ってかな。

    どこかで誰かが勧めていて興味が湧いたので。

    素晴らしい本でした。
    是非いろんな人に読んでいただきたい。
    著者のアビジット...続きを読む
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
    社会の重大な問題を、どう解決するかについて述べた本です。
    重大な問題として取り上げられたのは、移民、自由貿易、経済成長、気温、不平等、政府について。

    「経済学者の言っていることが信用されていない」という前提で、では、それはなぜなのかというと、悪い経済学がまかり通っているからということと、経済学者が...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    やっと読みました。途上国の貧困が大きなテーマであるけれど、行動経済学を扱ってるので自分や日本社会にも当てはまる部分(特に、政治や制度の話など)が多くありました。貧困の原因や解決方法は、白黒分けて考えられるような単純なものではないこと、細かく実験を繰り返すことで見えてくること。考えてみれば当たり前だけ...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    まとめ

    経済学は大きな立場を表明してきた
    ex)資本主義の是非

    ところで世の中の公的政策には、上手く機能していないものが多く存在している。
    なぜ機能していないかというと、政策担当者は脳内のイメージにのみ頼って政策を作っているからだ。

    経済学は、このような政策1つ単位をよくデザインするために有効...続きを読む