モリー・グプティル・マニングのレビュー一覧

  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    ドイツ的ではないことを理由に、ナチス・ドイツは大量の書籍を
    焚書にした。

    禁書・焚書などと聞いたら、読書好きはそれだけで憤死してしま
    いそうだ。なんてことをしてくれたんだ。本に罪はないだろう。

    だが、戦争は思想の戦いでもある。思想を検閲したナチス・ドイツ
    に対し、アメリカは戦地の兵士が...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    兵隊文庫を作って戦地の兵士達に届けるというこのプロジェクト,こういうことを考えまた実行するところがアメリカの強さだと思った.全く知らなかったことだが,この中でペーパーブックスの躍進があり,また政治的にも検閲の問題にも対処した.特に,戦時図書審議会とタフト上院議員との第5編における攻防にははらはらした...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    ナチスがヒットラーの思想に合わない本を燃やすというショッキングなエピソードから始まる。
    1930年代に行われたこの事件は、レイ・ブラッドベリの「華氏456」を想起させた。(これが書かれたのは1953年)実際、本を守ろうとした人々が多くいた。守り通せた本もあったが、空襲で失われた本もあった。
    一億冊と...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    一億冊超を燃やしたナチス・ドイツ、かたや一億四千万冊を兵士に送ったアメリカ。読書とはとても分かり易い人間的行為である。
    巻末のリストが大変興味深い。
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    書籍が持つ力を実感させられる話し。娯楽としての読書はもちろんよく分かるけど、戦場でそれほど本が読まれていたとは知らなかった。それをさせたアメリカってすごいなあ。旧日本軍にはそんな発想は微塵もなかったろうなあ。
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    WW2、ドイツで多くの本が焚書され、アメリカでは兵へ書籍を届ける兵隊文庫の活動が行われました。
    ヒトラーによる思想戦に対抗する武器が、本だったのです。
    士気の低下を防ぎ、精神を健全に保つのに役立つとされました。
    我々の周りは平和になり本以外の楽しみも溢れていますが、今も厳しい戦争をしている地域では本...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    第2次大戦時、米軍が前線の兵士たちに配給した図書を巡るノンフィクション。

    主に本を供給する側の視点で描かれている。

    終盤の復員の問題で、なるほどね、と思わされた。

    1945年の戦争終結とともに復員してくる兵士たちを、社会が如何に受け入れていくかという問題を、アメリカがどう考え、なにをしたかとい...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    人は「本」を読む生き物である
    この言葉に象徴されてしまう以上のノンフィクションでした

    第二次世界大戦の最中に
    「戦場」から消されたナチスの焚書の事実
    それとは全く対照的に
    「戦場」に送り込まれ、切望されたペーパーバ゙ックスたち

    「生と死」の瀬戸際で読まれた「本」の尊さが
    ひしひしと伝わって...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    非常に興味深い内容だった。
    「危険な読書」で荒俣宏さんが「ぶっ飛んだ」と言っていた本。

    ナチス・ドイツは、焚書により思想統制をおこなった。それに対して、アメリカは「本こそが思想戦の武器である」として、兵士のために無料で「兵隊文庫」として本を送った。娯楽が少ない戦場で非常に人気があったという 。

    ...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    1933年ナチス・ドイツは最も大きな愚行を行った。焚書、ゲッペルスの指示で、非ドイツ的な思想で書かれた本を焼いたのだ。これは何度も行われ、町中や学校においても、多くの本が運ばれて来て炎の中に投じられた。ヒトラーが「我が闘争」という本を書いて、自らの思想を国民に訴え、国民を動かし、政治的に成功したにも...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    ノンフィクション。
    第二次大戦中、ナチスは焚書で一億冊の本を葬ったが、アメリカはさまざまなジャンルの本一億四千万冊を前線の兵士に送り続けた。兵士はそれによって行軍や待機の退屈と焦燥から気を紛らわせ、世界情勢や戦争の意義を学び、残酷で悲惨な日常の中で精神を保ち続けた。
    最初は全国から寄付された本を、そ...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    第2次世界大戦時、アメリカは戦地へ書籍を送り続けた。「兵隊文庫」として、携帯しやすいように、読み易いように、特別にあつらえた支給品だ。その他にも広く国民から書籍の寄付を集め、戦地へ送り続けた。
    戦争映画では時間を持て余した兵士たちは家族からの手紙を読んだり、カードゲームに興じたりだが、本書を読む限り...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    第二次世界大戦で、ドイツは思想制限のために、アメリカは戦地の兵士の士気を維持するために本を利用した歴史が語られている本でした。
    しかし本当に大切なのは、言論の自由を守るために、銃を手にして戦うことのない世界だと思います。
    平和な今こそ、一人一人が日々本を読み、考え、何が正しいのか判断するべきだと思い...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    これまではあまり知られていなかった第二次世界大戦の別の側面を示している良書だと思う。訳者の訳も読み易い。

    ドイツが行った焚書とアメリカが行った「本は武器」という思想に基づく戦時中の読書活動、コインの裏と表のようなものを感じる。何が正義なのか、自由とは何なのか、そもそもコイン(=戦争)そのものに正義...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    後半だれて、読むのに時間がかかってしまった。


    内容は、面白かった。
    物語の必要性を感じるのと、
    図書を通じたプロパガンダの怖さも同時にあった。
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    当時スマホも携帯もない時期だから本は娯楽の中心だった。第二次世界大戦はプロパガンダ合戦でもあったのかと思った。本の果たした役割は大きいと思うけど終始本をゴリ押ししててちょっと疲れたな。ブルックリン横丁読んでみよう。
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    第二次世界大戦時、アメリカが行った戦地の兵士へ図書を送った活動「国家防衛図書活動」の詳細をレポートしたノンフィクション。
     その事実の興味深さ、深遠な意図と効果に驚かされるが、史実を淡々と綴っただけで、やや面白味に欠ける。洋の書物にありがちな、事実をひとつひとつ積み上げて全体論を構成する、学術論文的...続きを読む
  • 戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
    第二次大戦中、米軍には兵隊文庫があったという。
    ナチスの焚書と対局にあるような体制。現在のペーパーバックの普及にもなったという。

    米国って、いろいろとすごいなあ。連合国の中でも特殊だったようです。

    ともあれ、対日本軍の戦いは米国にとっても過酷だったようです。
    いろいろと思いを馳せる本でした。