・認知行動療法の本は何冊か読んで、ほぼ同じ内容が書かれているのであまり期待していなかったが、初心者用に分かり易い言葉を使っていて、実践するのにもハードルが低く書かれているので行動に移しやすい。
・認知行動療法の基本モデルはABCモデル。ActivatingEvent(状況や出来事などの事実)があり、Belief/AutomaticThought(その状況に対して自動的に生じる考えや信念などの認知)により良い・悪いの評価を下し、Consequence(結果としての感情や行動)で不安になったり身体症状が発症する。
・Bの認知には、その深さによって①自動思考、②背景としての前提やルール、③中核概念(スキーマ)の3つに分けられる。
・①はその時々で瞬間的に浮かぶ考え。
・②は日常の行動や発想の基準となる考え(思い込み)で、自動思考を方向付ける。
・自分の経験を意味づけようとする価値観。
・最初に、感情が動いた時に状況確認シートを利用して、自分自身を確認することから始める。
・状況確認シートは、事実を記載し、その時の「思考・イメージ・記憶」「行動」「感情」「身体・感覚」を記載することで、自分を客観視できるようになる。
・過去の状況や自分の反応をこれらを使って振り返ることで、現在や未来の自分の反応や状態を予測できるようになる。そして未来の対応を望ましいように修正することが出来るようになる。
・感情はその感情が運んできたメッセージを受け止められたら、速やかに消えていくもの。単発の感情は1分程度で終わる。ところが、メッセージを受け取らず、ある感情を感じてはいけないことだと拒否していると、逆にその感情に対して過敏になり感情がいつまでも消えなくなってしまう。
・認知行動療法では一般に「認知のゆがみ」と言われる10のパターンの「考え方のクセ」があり、調子が崩れたときに特に「考え方のクセ」が出やすくなる。
・クセは単なるクセであり、問題と捉える必要はなく、そのクセを明らかにすることによって、そのクセの強さを適度に緩められるようにする。
・常識だと思っていることも検討してみる。その際に変えられることと変えられないこと明らかにしてみる。
・様々な考えが頭の中に渦巻いている時に自分を客観視する方法は、「私は○○と考えている」と表現してみる。この考えが自動思考である。
・人は行動してよかったと感じた体験をすると、その行動を繰り返す。つまり成功体験によって行動が強化される。
・新しい行動や体験の後に、新しい「考え方」ができるようになる。
・行動には、解決志向、回避志向、我慢志向の3つがあり、どのタイプもメリットデメリットがあるので、バランスを保ちながら行動することが大事。
・自分がどの行動タイプを取る傾向が強いかクセを知っておくことが重要。
・感情にとらわれた行動は選択肢が限られてワンパターン化しがちになる。このような時は自分を客観視してみる。
・行動を改善するためには、改善したいと思っている行動を全て書き出してみる。次に自分でできることと、人や外部の環境に関することに分ける。変えられるのは前者の行動。そして、実際に行動してみる時には、少しずつ、それも繰り返し同じことをする。そして次のステップが不安でも50%くらい何とかなると思えるあたりで行動を変えてみる。この小さなステップアップを繰り返す。
・認知行動療法は、説明を聞いている間亜h簡単に出来そうだと思っても、実際に取り組んでみると思いのほか難しいという声が多い。これは、自分の様々なクセに気づいても、そのクセ事態に対して否定的になり、さらにそのクセを持っている自分を否定したくなってしまうため。