ネタバレ
Posted by ブクログ
2018年08月19日
読んだ理由(得たいこと):
・自分の思考のクセをしり、行動につなげる
・自分の行動で他人がどう思うのかというのを想像できるようになる
所要時間:
45分
各章ごとのまとめ
目次
◆認知行動療法とは
「事実は一つなのに人によって捉え方は様々」
事実の受け止め方のABCモデル
...続きを読む ActivatingEvent 事実
Belief/AutomaticThought 認知
Consequence 行動・感情
⇒認知の仕方によって行動・感情が変わってくる
認知の3つのレベル
・自動思考
瞬間的に考えてしまうこと
・背景としての前提・ルール
日常を通して形成された考え方(偏見もはいる)
・中核概念(スキーマ)
価値観
◆自分の気持ちや考えを整理する
自分の感情を記録し、セルフチェックする
→日記に書くとよい。何がつらい・うれしいくらい
◆考え方のクセをつかんで、新しい考えを手に入れる
自分の考え方を疑ってみる。物事に対しての違う見方を探す
自分の常識を疑う「〜するべき」とか
自分の感情に対して、質問してみる
「わたしは○○と考えている」に対して「なんで?」「もっとポジティブなのない?]
10の考え方のくせ
・白黒思考
・過度の一般化(一回の失敗で常にミスってる気になる)
・心のフィルター(意図的にネガティブなことを心が選択したり)
・マイナス化思考(あえてマイナスに考える)
・結論の飛躍
・心の読みすぎ
・先読みの誤り(今後の展開をネガティブに考えすぎる)
・拡大視・縮小視(失敗は過大、成功は過小評価。相手には逆)
・感情的理由付け(非ロジカル・感情こそすべて)
・べき思考(バイアス)
・レッテル張り(自分にレッテルをはる)
・自己関連付け(被害妄想してしまう)
◆「いつもと違う行動」で世界を広げてみる
行動は「きっかけ」「行動」「結果」で成り立っている。
→「きっかけ」の見方を変えて、行動を変えることにより、結果も変わってくる
感情と行動の関係
解決志向
メリット:問題が解決に向かう
デメリット:
精神的負担が大きい
自分のこのントロールできる範囲で行動するようになる
回避志向
メリット:一時的にでも楽になる
デメリット:
問題状況を整理できる
問題は解決してはいない
ガマン志向
メリット:過激な反応をしない
デメリット:
忍耐力がつく
強いられるガマンは負担が大きい
まとめ
人の思考はある意味で、個人個人の経験を経てパーソナライズされてきたシステムである。
そのため、同じ現象に対しても感じることは人それぞれである。人を理解するときに、表面的な側面だけでなく、その人の行動を支えているシステムを理解することにより、より相手のことを理解することができうまく働きかけることができる。
また、自分もまた同様のシステムをもとに動いているということを理解し、ある意味で俯瞰した視点で自分のシステムを見つめてみことにより、心の負担を減らすことができる。
感想
「人」という対象に対してずっと理解するのを苦手としていた。なんかそもそもその個人に対して興味持てないし、、。というのでずっと避けてきたが、
ActivatingEvent→Belief/AutomaticThought→Consequence という流れが、
インプット→処理→アウトプットという風に置き換えられる気がしてシステマチックだなと思った。
ここまでシンプルに考えられると、人と関わるときに感情なども想像しやすいのかなとおもった。「どうせ人の感情なんてシステムなんだ。継承してるクラスが違うくらいで」みたいな。
システムを分析するくらいの気持ちで対応するのが自分には向いてそう。
どう活かすか
・行動の裏にある思考はなんなのだろうか?と想像をする
(背景&思考パターンの両側面で)
・アドバイスをする際は、論理的正解ではなく、相手のシステムを考慮したアドバイスをするように「このひとはどう思うだろうか?」と自分に問うようにする